やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

シティライフ・ミラノとフィエラ

ミラノ国際会議場と初代フィエラ

ミラノ国際会議場と初代フィエラ    2018年3月


ミラノは、ご存じのとおり、展示会と国際会議の都市です。

ブランドショップは、ショーウィンドーみたいなもの。毎年、確実に人を集めるためには、展示会の方が重要なのです。ミラコレも、そのひとつです。ミラノは、仕掛けをいっぱい作る企画力があるようです。

シティライフ・ミラノ:Citylife Milanoの隣に見えた国際会議場、「ミラノ・コングレッシ:Milano Congressi」に、ふらふらと近づきます。

ここも、21世紀のミラノを体現するようなデザインです。

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( シティライフ・ミラノと国際会議場 )

国際会議場の屋根は、浮雲がうねうねと舞うような形です。一度、目にしたら、当分、忘れられないデザインであることは間違いありません。ミラノ市民たちにも、覚えがめでたい建物のようです。高級マンションに囲まれた地区に、ふにゃりとした感じで建つ姿は、いかにもミラノらしいと思いました。

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( 浮雲のような屋根のミラノ国際会議場 )

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( うねる曲線がユニーク )

近くで見れば見るほど、「まあ、よく、こんな形を考えたな」という気になります。

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( 陽光に照らされるミラノ国際会議場の屋根 )

日が照ってくると、チタン合金の表面が鈍く輝きはじめます。背中の柔らかい亀が、のそのそと動き出したような感じもしました。
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( 初代フィエラの側面 )

国際会議場の北となりは、初代フィエラのビルです。国際展示場フィエラ:Fiera のメイン会場は、最初、ここにありました。いまは、この一棟だけを残すだけ。あとの敷地は、シティライフ・ミラノとなり、超ユニークなビル、マンション、そして大きな公園として再開発中です。

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( 巨大な展示場フィエラ )

それにしても、大きな建造物です。建物の端から端まで歩くと、10分弱かかります。次は、イベント開催時にやってきて、内部も楽しみたいです。

初代フィエラの脇の住宅街の一角に、さくらが咲いていました。
小学校の校舎に沿って、小さなさくら並木が続いています。

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( フィエラ脇の小学校沿いに咲くサクラ)

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( ミラノの桜は、少し寂しげ )

ミラノの春を告げる光景ですが、日本のさくらと比べると、少し寂しげな雰囲気です。

枝が、たわわに垂れ下がり、そこに花がびっしり、すきまなく咲く日本の桜の方が、豪快で派手な感じがします。何事につけても、控えめで中庸を好む日本ですが、春の桜にかけては例外的なようです。


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( フィエラ脇の小学校と運動場兼用の公園 )

反対側に回って、ミラノの小学校の外観も目に焼き付けておきました。このあたりの雰囲気を反映して、学校全体も、おっとり落ち着いた感じがします。

フィエラ周辺をひとまわりしたので、次の目的地に向かいます。

                                                    2018年5月記  了

シティライフ・ショッピング・ディストリクト

世界の趨勢、シティライフ・ショッピング・ディストリクト  2018年3月

ミラノは、世界の流れに乗っています。伝統的なイタリアンに、こだわらない気分に満ち満ちています。

2017年11月に開店したばかりの、Citylife Shopping District:シティライフ・ショッピング・ディストリクト で21世紀のミラネーゼの雰囲気を味わいました。若いファミリーの、グローバルなセンスや生活感です。

もともとは、「ブランドショップではないところで、いい買い物場所ある?」と言ったら、「ショッピングセンター!」と答えたので行ってみることにしたのが、事の発端です。オーガニック・フェアなどもやっていて、一石二鳥とばかりに、誘われてしまったようです。


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( ショッピング・ディストリクト地下1階の面)

ミラノ・シティライフ・ショッピング・ディストリクトは、メトロ5号線、Tre Torri :トレトーリ駅直結です。ザハ・ハディード氏のひねりのきいた高層ビルの土台部分にある、開業ほやほやのショッピング・モールでした。新しいので、すべてが機能しています。

トイレもピカピカです。デザインがスマートすぎて、一瞬、何のマークか分からないくらいです。

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( ショッピング・ディストリクトのトイレ )

ここは、地下2階がメトロ、地下1階がファッション、雑貨のお店と、カルフール・スーパーマーケット、地上1階がレストラン・フロアーです。中央部に、吹き抜けの空間があり、店内が明るくなるよう工夫しています。

何とも言えないカーブで構成された空間で、ハディード建築の、しなやかさを実感しました。

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( 吹き抜けと、地下1階のファッション、雑貨売り場 )

週末なので、かなりの人出です。バルも、フード・コートも、イタリア風というよりコスモポリタン的です。

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( 地下のカウンター・バル )

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( 1階のフード・コート )

ティーン・エイジャーや、小さな子連れのファミリーが、いきなファッションで歩いているのを見ると、こちらも、喜々とした気分になります。

その代わり、お土産屋さんや、観光客向けの品はないので、ショーウィンドー・ショッピングになってしまいました。

外に出て、周りを見渡すと、ユニークなデザインのハディード・マンションや、ミラノ国際会議場が目に入ります。
ここには、私たちが想像しているミラノ風景はありません。現実を生きている、ちょっとセレブな若いミラネーゼの日常風景がありました。とても、すてきな空間です。

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( ショッピング・ディストリクトからハディード・マンションを見る)

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( ショッピング・ディストリクト隣りのミラノ・コングレッシ、国際会議場)

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( いずこも同じ。近隣のアクセス案内 )

木々が緑いっぱいになったら、さぞかし、さわやかで豊かなショッピングセンター風景が展開するでしょう。

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ハディードと磯崎ペア、ミラノに再来

故ザハ・ハディード氏とイソザキさまのペア再来  2018年3月

ミラノの新しいエリアで、この21世紀建築コンビに、再び遭遇してしまいました。

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(ザハ・ハディード氏設計のマンションと高層ビル)


「驚いたの何の。全く予備知識なし。ミラノ観光情報、ミラノ生活ブログにコメントや口コミ、ほとんど皆無」

スペインのビルバオでは、お二人の作品は、ちょっと離ればなれです。けれども、ミラノでは、お隣りさん。ミラノでは、もう一人、ダニエル・リベスキンド氏という建築家が加わり、トリオを組んで、将来に残せるミラノを作っていました。

その場所は、Citylife Milano:シティライフ・ミラノ。初代見本市会場のあったフィエラの大部分を再開発した場所です。三人が、それぞれ1棟の高層ビルと、1グループのマンションを建てます。ショッピングセンターや公園を含む全体の監修は、故ザハ・ハディード氏。

これが、人目を惹かないわけはありません。

たまたま、近くを歩いていて、「珍しいデザインの新築マンションだなあ」、「ここ買ったら、幾らかなあ」と、思って見上げたのが、偶然の産物。見れば見るほど、波打つシルエットや、ユニークすぎるデザイン。「今のヨーロッパは、ビルバオ風が、はやりなのかなあ。やっはり、ビルバオ・インパクトはすごいなあ」と、一人勝手に想像したのです。

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(ユニークな高級マンションの別アングル)

その後、一息入れたベンチで、地図上に刷られた「ハディード」の字を見て、びっくりしたのでした。そして、隣りに刷られた 「TORRE ISOZAKI」に、あんぐりでした。

ミラノ市民も「ああ、あそこの新しい地区ね」、程度の意識です。

ミラノ観光でユニーク体験を求めている旅行者の方。私だけのミラノ気分で紹介、PRするなら今がチャンスです。ビルバオのグッゲンハイム美術館やイソザキ・アテナのように、これでもかと思うくらいワンパターンで絶賛、紹介される前に、是非、見物にいらっしゃることをおすすめします。

度肝を抜く斬新な曲線と窪みがウリのザハ・ハディード建築と、スマートだが大人しい感じのイソザキ作品が、動と静のように合わさって、絶妙なバランスを創っているように感じました。

いろいろなアングルから見たハディート作のビルとマンション、そしてイソザキ・タワーを見ておきましょう。

何も言うことがないくらい、ただただ、見とれるばかりでした。


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(朝日に輝くイソザキタワー。手前の白いビルがハディードマンション)


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(ハディードのマンションをショッピングディストリクトより遠望)

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(少し違う角度からみた、ハディードマンション)

多分、1戸2億円くらい。税別、税込み?年間維持費は幾らかな。


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(リベスキンド氏設計のマンション。おとなしいデザインの側面)

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(異なったアングルから見たリベスキンド氏設計のマンション)


こう見ると、ザハ・ハディード氏が、すばぬけてユニークな発想をする建築家ということが分かります。
一人くらい、飛んでる人がいないと、世の中、面白くありません。ハディード氏あっての、他のパートナーさまなのだなと、私は感じました。

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(イソザキタワーと奥のハディードタワー)
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( 市電とハディードマンションの共演もあります )

新旧が、何気なく共存できるって、素晴らしいことだと思います。

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( 最後の晩餐の教会から見えるザハ・ハディード・タワー)

サンタ・マリア・デラ・グラーツェ教会の最後の晩餐の出入口付近の路地からも、ザハ・ハディード・タワーが見えます。予習していると、友人や仲間に、自慢気に説明できるかも知れません。けれども、ニッポン人の多くは、ザハ・ハディード氏を知りません。”ブタに真珠”状態と言ったら過激すぎますが、ここがネックです。

いったん、定番になると、我も我もと、写真撮りまくるのですがねえ。ため息・・・・・です。

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(もういちど、見納めがてら。左奥のうねった屋根は、ミラノ国際会議場)

追伸。リベスキンド氏設計の高層ビルは、着工したばかり。数年後には、また違ったスカイラインが出現すると思います。楽しみです。





 



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