めざせ絶景のサンファン・デ・ガステルガチェ 2017年9月
San Juan de Gaztelugatxe
その1 ウスケラの海辺バキオ
今日はサンファン・デ・ガステルガチェをめざすことにしました。
海に突き出した岩山と、その頂上に建つ教会が強烈な印象で迫る、ビスカヤ県内の絶景ポイントです。
(サンファン・デ・ガステルガチェ全景)
サンファン・デ・ガステルガチェは、最近、とみに有名になった観光ポイント。2014年のスペイン国内の絶景人気ナンバーワンの場所だったそうです。ヨーロッパ内外からもたくさんの人が来ていました。けれども、日本人には少し縁遠いようです。
余談ですが、それにしても、すごい名前と綴りですね。
”San Juan de Gaztelugatxe”。
周辺住民の言葉であるウスケラでの言い方は、多少違うようですが、観光客ですので勘弁です。
サンファン・デ・ガステルガチェに行くには、ビルバオからバキオ回り、あるいは、ベルメオ回りの二通りの方法があります。クルマで行くのが便利ですが、電車や路線バスを乗り継いで行くこともできます。
私は、バキオ経由で行きました。ビスカイバスならば、3518系統バキオ行き(Bakio)で、およそ1時間の旅です。
当日の天気予報は、「曇り時々晴れ、ところによっては小雨」という何とも無責任な内容。「まあ、何とかなるさ」という気分で出発。今回は、是非行ってみたいと思っていた場所なので、多少の悪天候など気になりません。
(バキオ市街を西側より見る)
バキオに到着。小雨模様ですが、雲が切れてきそうな気配もします。
ここは、ビルバオ市民の保養地も兼ねた海辺の小さなリゾートタウン。真夏と週末をのぞけば、静かなバスクの町。ウスケラを話す住民が多数派の町です。観光客が、いきなりウスケラでペラペラやられて呆然ということはありません。
(バキオ市街はずれの河口よりサンファン・デ・ガステルガチェを遠望)
まず、町の西はずれまで歩いて行き、サンファン・デ・ガステルガチェを遠目にチェック。街中を流れる川沿いの遊歩道を通って河口に来ました。
うっすらとサンファン・デ・ガステルガチェの三角形の岩山が見えます。「このぶんだと、行けるぞ!」と、心の中で思わず喝采。
(サンファン・デ・ガステルガチェを拡大)
バルで30分ほど待機して、もう一度チェックすると、雲がかなり上がってきています。「うひひ」
バキオ一帯は、ご当地風ワインであるチャコリの産地のひとつ。山の斜面にはブドウ畑や牧草地が点在しています。
(サンファン・デ・ガステルガチェのズームアップ)
サンファン・デ・ガステルガチェをズームアップ。目をこらすと、もう、山頂に登る人々の姿が少なからず見えます。観光写真は正面からの姿が大半ですが、横向きの風景も見られて満足でした。
それでは再び前進。
(バキオ市街を東側の高台より見る)
バキオからサンファン・デ・ガステルガチェまでは、東へ向かう県道の一本道です。町はずれの坂道を上ってくると、ちょっとした展望台があり、バキオの街並みを見ることができます。
(リゾート地バキオ市街とビスカヤの山々)
バキオのビーチ。9月だというのに、雨や曇り空の下で見ると、冬の日本海のようです。
(県道沿いのサンファン・デ・ガステルガチェ展望台)
県道沿いのサンファン・デ・ガステルガチェを真下に見る展望ポイントに到着。バキオから約4kmです。
「あっ、電線がじゃま」
この件については日本と同じで、苦笑せざるを得ません。つくづく、バスクと日本は相性いいんだなと思ってしまいます。
(県道沿いの展望台からのパノラマ)
視界は180度開けているので、サンファン・デ・ガステルガチェと、その東どなりのアカチャ島を遠望。やっぱり「電線どけ」です。
(サンファン・デ・ガステルガチェ付近をズームアップ)
「もっと近寄り、あの教会まで行きたい !」
綴りメモ
サンファン・デ・ガステルガチェ:San Juan de Gaztelugatxe
バキオ:Bakio
ビスカイバス:Bizkaibus
ウスケラ:Euskera / Euskara
チャコリ:Txacoli / Txacolin
その1了