うねるバンテアイ・スレイとカフェ 2019年10月訪問
バンテアイ・スレイの建造物は赤銅色の岩石が素材で、作りも精巧です。柔らかく温かみのある女性的な印象の美しい寺院遺跡でした。
けれども、バンテアイ・スレイの本堂を取り囲む壁は、歪んでうねっていました。
( うねるバンテアイスレイの周壁と中央のお堂 )
1000年以上かかって少しづつ地盤が変形し、それにつれて石組みも歪んだようです。
固めのマットの上に積み木でお寺をこしらえたら、案の定ゆがんでしまった、という雰囲気です。それでも崩落しないのですから、寺院建築は、かなり丈夫なのですね。
( 別の角度から見たバンテアイ・スレイ本堂と周壁 )
大きな熱帯樹木を背後にして、こじんまりとたたずむ赤銅色の建築が映えていました。
( 本堂と両脇の塔を背面から見る )
晴天の強い陽光を浴びた遺跡は、上品な色に光を反射していました。巨大で荘厳なアンコール・ワットと対極を成す美かも知れません。
本堂の見物を終えて池の方へ戻ると、テラス風のレストハウスがありました。ジャングルに戻ろうとして勢いよく伸びている木々の姿を見ながらのカフェタイムも気持ち良いひとときでしょう。
( トイレ利用案内。外部者は2000リエル、約1/2ドル )
カフェ横のトイレ利用案内です。よく見ると部外者は有料。でも、こんな辺鄙な場所で、観光目的以外の旅人でトイレを目指して来る者は、よっぽどの変人だと思います。
( わいわいがやがやフランス人のシニア・マダムご一行様 )
よしず張りのテラスの奥ではフランス人のシニアのマダムを中心とした30人くらいの団体が、わいわいがやがやとランチタイムでした。看板のメニューには「欧風ランチ35ドル」と書いてありました。カンボジア物価感覚では、眼の玉が飛び出るくらいの値段です。ご一行さまが、それを食べているのか分かりませんでしたが、とても生き生きとした表情が印象的でした。
世界中を回るようなシニアの女性旅行者は、国籍を問わず強いです。どこへ行っても、我が道を行くという表情で旅のひとときを満喫しています。
「私も、年の功の良い面を見習って旅を続けたいものです。『世界遺産を何カ所めぐった』なんて自慢するのは、小さい、小さい・・・・・」
2020年3月記 了
バンテアイ・スレイの建造物は赤銅色の岩石が素材で、作りも精巧です。柔らかく温かみのある女性的な印象の美しい寺院遺跡でした。
けれども、バンテアイ・スレイの本堂を取り囲む壁は、歪んでうねっていました。
( うねるバンテアイスレイの周壁と中央のお堂 )
1000年以上かかって少しづつ地盤が変形し、それにつれて石組みも歪んだようです。
固めのマットの上に積み木でお寺をこしらえたら、案の定ゆがんでしまった、という雰囲気です。それでも崩落しないのですから、寺院建築は、かなり丈夫なのですね。
( 別の角度から見たバンテアイ・スレイ本堂と周壁 )
大きな熱帯樹木を背後にして、こじんまりとたたずむ赤銅色の建築が映えていました。
( 本堂と両脇の塔を背面から見る )
晴天の強い陽光を浴びた遺跡は、上品な色に光を反射していました。巨大で荘厳なアンコール・ワットと対極を成す美かも知れません。
本堂の見物を終えて池の方へ戻ると、テラス風のレストハウスがありました。ジャングルに戻ろうとして勢いよく伸びている木々の姿を見ながらのカフェタイムも気持ち良いひとときでしょう。
( トイレ利用案内。外部者は2000リエル、約1/2ドル )
カフェ横のトイレ利用案内です。よく見ると部外者は有料。でも、こんな辺鄙な場所で、観光目的以外の旅人でトイレを目指して来る者は、よっぽどの変人だと思います。
( わいわいがやがやフランス人のシニア・マダムご一行様 )
よしず張りのテラスの奥ではフランス人のシニアのマダムを中心とした30人くらいの団体が、わいわいがやがやとランチタイムでした。看板のメニューには「欧風ランチ35ドル」と書いてありました。カンボジア物価感覚では、眼の玉が飛び出るくらいの値段です。ご一行さまが、それを食べているのか分かりませんでしたが、とても生き生きとした表情が印象的でした。
世界中を回るようなシニアの女性旅行者は、国籍を問わず強いです。どこへ行っても、我が道を行くという表情で旅のひとときを満喫しています。
「私も、年の功の良い面を見習って旅を続けたいものです。『世界遺産を何カ所めぐった』なんて自慢するのは、小さい、小さい・・・・・」
2020年3月記 了