やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

ビルバオ空港

ビスカイブスの停留所に慣れる

ビスカイブスの停留所に慣れる  2023年1月記

ビスカイブス(Bizkaibus)とバリクカード(ctb; barikcard)は、公共交通機関を使ってビルバオ近郊に行こうとするときに必須の要件です。バスは、どこの国でも電車に比べると勝手が分かりにくい乗り物ですが、すこしずつ慣れるしかありません。日本の路線バスの利用方法だって、ガイジンにもニホンジンにもかなり難解な代物ですから、オアイコですね。

202209ベルメオ公園横バキオ線発着原則バス停 (2)
(ビスカイブスの停留所は遠目にも一目瞭然)

ビスカイブスの停留所は、ほぼ同じデザインや色使いですから、すぐに分かります。屋根付きでない場合もありますが、緑の濃淡ベースの標識が立っているので気付きます。ところが、街中ですと実際はなかなか見つかりません。
「バスのルートを知らないとバスの通る道を歩かないからです」
「ここが電車の駅と違うところですね」
「御意」

202209ベルメオ新市街臨時バス始発場所
(ベルメオ市内のこじんまりしたバス停)

ですから、別のブログでも引用しましたようにビスカイブスの路線図を知っておく必要があります。

Líneas - Bizkaibus (bizkaia.eus) を紐解くのがおすすめです。

202209バキオベルメオ線タクシーバスBegiバス停
202209バキオベルメオ線タクシーバス時刻表
(統一スタイルではないガステル・ベギのバス停と、案内表示や時刻表)

ビルバオ都心部のアバンド駅前のバス停は屋根なしスタイル。市内専用のビルボブス:Bilbobus兼用の停留所には赤のビルボブスのロゴと路線番号も貼ってあります。

202209アバンド駅西側面
202209ビスカイバス案内板ウスカラバトゥアとカスティヤーノ
(アバンド駅西側もビスカイブスの一大発着拠点)

ビルバオ観光の日本人個人旅行者の皆さんの多くが利用するビルバオ空港線もビスカイブスの運行で、A3247系統です。空港が、行政上は狭い意味でのビルバオ市内ではなく、隣接のロイウ:Roiu という市域にあるためです。

202209ビスカイバス空港線A3247
(ビルバオ空港線はA3247系統のビスカイブス)

空港とビルバオ市内線のサイトは以下のとおりです。
https://web.bizkaia.eus/es/web/bizkaibus/detalle-de-linea?linea=A3247&numRuta=001

空港バスは、始発のサン・マメスを出ると、グランンビア通り79番地、モユア(広場)、アラメダ・レカルデ通り11番地の市内3カ所に停まったあとはノン・ストップで空港まで走ります。ご自分のホテルの場所と照らし合わせて最適な停留所で乗り降りしましょう。2022年秋の”withコロナ”下では、バリクカード利用だと通常運賃3ユーロくらいのところが0.75ユーロ程度と激安価格になっていたようです。もともと運賃が安めなので、そんな割引のことなど意識しないで利用していて、あとで、カード残高が多いのに気づいてびっくりしてしましました。





バスク時刻表 2017MEMO

その2 バスク時刻表メモ  2017年12月現在


2017年冬ダイヤを個人用にメモしたバスク時刻表です。電車とバスでバスクを移動するための情報です。
最後には現地で確認が必要ですが、おおまかなイメージづくりには、まだ、有用です。

DSC05472
(ウスコトレン:Euskotren  サンセバスチャン/ドノスティア アマラ駅の電車 )

DSC05315
( フランス国鉄:SNCF のTERアキテーヌ快速、普通用電車 )


ビルバオ空港、ドノスティア(サンセバスチャン)、ビアリッツ、バイヨンヌ付近の移動用時刻表メモ。新年に少し追記しました。
スキャン_20180112 (3)

スキャン_20180112 (4)

バスク一帯の時刻表探しは、意外と大変です。

                                          2017/9--2018/1   了



ビルバオの歓び その3 うきうきのスビスリ

ビルバオの歓び

その3  うきうきのスビスリを渡って

グッゲンハイム美術館を出たあとは、自分の気分に従って歩き回ります。

私は、ビルバオのエッセンスは、旧市街より新市街のクリエイティブな雰囲気だと思っています。ビルバオの活力と未来を感じるからです。

まず、流れをさかのぼるように東に向かって歩きます。多くの市民も、ネルビオン川沿いに行ったりきたりしています。5分ほどで、楽器のハープを横に寝かせて白く塗ったよなうな橋が見えてきます。

スビスリ:Zubizuri という名前の歩行者専用橋で、ビルバオ観光の名所のひとつです。ウスケラの地名で、意味は” 白い橋 ”。 ”スビスリ橋 ”と書くと、” 白橋の橋 ”と言っていることになるので、変ですね。

「Zubi」は”橋”という意味なので、気をつけて他の地名を見てみると、あちらこちらに”Zubi”、とか”Zubia" の文字があります。日本語でも、”・・・はし”、”・・・ばし”とか変化しますので、ウスケラも同じようなのかと思いました。

DSC05632
( スビスリをやや遠目に見る。手前がグッゲンハイム側 )

スビスリは、橋そのものが曲線を描いています。歩いている面も、ガラスの床です。敷物のようなものが置いてあるので、すべりません。
私は観光客なので、なんだか、うきうきしながら渡ります。その横を、地元の人は無表情で行き来しています。けれども、来客があれば、いっしょにやってきて、「ほら、変わった形の橋でしょ」と、言って、にこにこしながら渡るんだと思います。

DSC06292
( スビスリ橋上。欄干はさわれない )

スビスリを渡り切って、後ろを振り返ると、トーレス・イソザキ:Torres Isozaki、とか、イソザキ・アテナ と呼んでいるツインビルと広場が見えます。日本人建築家の磯崎新(イソザキ・アラタ)氏設計のビルです。とても、真面目な印象です。もっともっと、ユニークなデザインに挑戦してほしかったです。スビスリと、ひねり方が逆になっている、お菓子の白いチュロスのようなデザインのタワービルとかは、いかがでしょうか。

DSC06291
 ( スビスリと、その先のトーレス・イソザキ )

このツインビル付近は、丘の斜面になっているので、スビスリからは、階段を上下することなく進んでいけます。
歩行者にやさしいバリア・フリーですが、スビスリの設計者である 建築家サンチアゴ・カラトラバ氏にとってはカチンと来たようです。ビルバオ市当局に対して、”橋の姿を勝手にいじった”、と意匠権侵害のクレーム。すったもんだのあと、解決金を支払うことで事を収めたというニュースを聞いたことがあります。

ユニークなデザインを追うと、トラブルもユニークになり、たいへん勉強になります。デザイナーも、当局も、ガチンコで自己主張をしないと、本当にクリエイティブなものはできません。

ビルバオ新市街のユニークすぎるビルやオブジェが、東京や大阪などの建築物に比べて何となく凛としているのは、このような真剣勝負を勝ち抜いた力強い作品だからなのかなあ、と感じます。

話は飛びますが、ビルバオには、サンチアゴ・カラトラバ設計の建物が、もうひとつあります。
ロイウ:Loiu にあるビルバオ空港です。
まっ白なつくり、流れるような曲線、垂直方向を強調するデザインが、スビスリと共通です。鳥のくちばしのような姿が、いつまでも記憶に残ります。

DSC05862
 ( 南側よりビルバオ空港本館ビルを俯瞰 )

DSC06467
 ( ビルバオ空港旅客出入口付近の構造 )

バスク旅行をする、多くの日本人旅行者が、ここのお世話になります。日本との接続便の到着、出発時刻が深夜、早朝になりがちなので、じっくり見る機会が少ないです。ほんの1、2分でよいので、ホールの天井を見上げて、独特の造りを見てほしいです。盲点の観光ポイントかも知れません。

スビスリを抜けて、さらに上流へ進みます。川は、右に大きくカーブしますが、その外側に建っているのがビルバオ市役所:Ayutamente Bilbao です。左右対称の薄いベージュ色の建物は、こじんまりとした感じで、対岸に広がる新市街と向かい合っています。


DSC06279
 ( ビルバオ市役所正面 )

市役所前をとおり過ぎると、前方にアーレナル橋が見えてきます。右の新市街と左の旧市街入口をつなぐ橋です。橋の左手奥に威風堂々と鎮座するのは、アリアーガ劇場:Teatro Arriaga です。1905年竣工の現役の劇場です。パリのオペラ座を手本に造ったそうですが、じーっと見ていると、雰囲気が似ているのが分かります。

DSC06277
( アーレナル橋。緑青屋根の建物がアリアーガ劇場 )

このあたりも、とてもさわやかな場所になったと、私は、かつての光景を思い出しながら歩いていました。

 ( ビルバオ市役所を望む。上1986年、下2017年 )
198609ビルバオネルビオン川沿いの風景
DSC05691


30年前、このあたりは、小さな波止場や駐車場、線路が並ぶ港湾地帯でした。ネルビオン川は、どす黒い水で染まっていました。昔ながらの重工業都市の末期を見ている光景でした。
浄化作戦の結果、今や、川面は青みがかった色になり、両岸は木立の緑が目にやさしい遊歩道になりました。

それだけ、私も年を重ねました。嬉しくもあり、寂しくもある光景です。

折返して、さきほどのトーレス・イソザキまで戻ります。
磯崎新 氏の作品を、もう一度見ながら、アバンド中心部に向かいます。

DSC06287
( スビスリと、トーレス・イソザキのツインタワー全景 )

ツインタワーの間をくぐり抜けたところで、振り返って、もういちどスビスリを目に焼き付けます。そして、川岸より一段高くなった台地の上に広がるアバンド地区に歩いて行きます。

DSC05638
( トーレス・イソザキの都心側の丘からスビスリと対岸を見る )

アバンド一帯は、ビルバオ市内随一の高級住宅街です。新しいマンションもあれば、築100年前後の伝統的バスクスタイルのマンションもあります。ざっくり言って、1戸40万ユーロから100万ユーロくらいのようです。

DSC05640
( 伝統的バスクスタイルのマンション。20世紀初頭の建築 )
DSC05740
( クラシカルな高級マンションが整然と並ぶエンサンチェ広場 )

ビルバオやバスク一帯は、雨が多いので、バルコニーにガラスをはめ、フレーム部を濃い緑色か、こげ茶色に塗ったマンションが、ご当地特有の景観を醸し出しています。ビルバオに来て、街中を歩いているときに感じる、バスク特有の異国情緒は、おそらく、このデザインが原因です。

建物そのものも重厚な造りで、高さや基本デザインがそろっている地区が多いです。また、手入れが良く、壁のキズや、はがれ、落書きなどがないので、高級感あふれる景観です。、維持費が高いので、普通の会社員くらいでは住みにくいそうです。

もちろん、路地裏にいたるまでビルバオ一帯の市街地では電線は一切ありません。空を無情に切り裂く光景や、クモの状のうっとうしい雰囲気にげんなりすることは、市内にいる限りありません。

DSC05730
( 上品な雰囲気を醸し出すアルビア公園の朝 )

DSC05729
( トーレス・イソザキが顔を出すアバンド地区の高級マンション街 )

アバンド地区にあるアルビア公園:Jardines Albia は、とてもお上品な緑地。南の縁には、有名なカフェやバルも並んでいます。気の向くままに通りを歩いていると、ひょっこりトーレス・イソザキが顔を出すこともあります。どの通りも整然としているためでしょう。全く異質な建築が、いっしょに目に入っても、そんなものかと受け入れてしまいます。

ネルビオン川の少し下流まで戻ります。

グッゲンハイム美術館を横目に見て、デウスト大学のそばの遊歩道に出ます。
デウスト大学は、この地域の名門私立大学です。左のガラス多用のビルが新館で図書館、右の赤い屋根と白壁の建物が本部です。授業のある期間は、わりとお洒落な学生が、観光客といっしょに二つのキャンパスを結ぶ橋を行き来しています。

DSC05612
( グッゲンハイム美術館付近からデウスト大学を見る )

大学を通り過ぎると、2017年9月現在、ビルバオで一番高いビルのイベルドローラ・タワーのあたりに出ます。
近くで見ると、銀色に輝く大きな高層ビルです。イベルドローラ社は、電力やエネルギー供給事業を行なっているグローバルな会社で、事業は拡大の一途をたどっています。儲かっている会社なんだなあ、と納得してしまいました。

DSC05608
( イベルドローラ・タワー・ビルと周辺の高級マンション )

タワーの下あたりは、ここ10年ばかりの間に次々とできた新築の高級マンション街です。少し余裕のある若い世代が似合いそうな街並みです。

マンション街の都心部寄りには、昔からあるビルバオ美術館が鎮座しています。内外ともにリニューアルされました。万人が想像するような展示内容です。変わり映えがしないとも言えますが、グッゲンハイム美術館の超現代アート振りにびっくりしてしまった気持ちを落ち着かせるために良い空間かも知れません。

DSC05610
( ビルバオ美術館と、右の新築高級マンション群 )

198609ビルバオ美術館
( 1986年ごろのビルバオ美術館。今より地味で古風 )

ビルバオ都心部の住宅街は、どこへ行っても落ち着きがあり、整然としています。伝統的バスクスタイルのマンションと21世紀タイプの新築マンションが共存できています。ガラス張り、奇妙な形のビルやオブジェも、当たり前のように目に入ります。法律さえ守れば何でもあり、という感じで作ったとは思えません。隣近所のビルを意識しながら、でも、自分はセンスあふれるユニークなビルを上手に建てるぞ、という意気込みを感じてしまいます。

これが、21世紀に再躍進中のビルバオが持つ魅力のような気がします。

                                                         その3 了





バスクの時刻表探し

ビルバオの鉄道に揺られて  2017年9月


その1  鉄道とバスの時刻表探し


バスクの旅も、基本的には公共交通機関を使った個人旅行です。

電車やバス、タクシーの情報収集は旅の必須作業です。それどころか、これを機に、バスクの電車やバスの旅を楽しむことにしました。


DSC06153
(ウスコトレンの最新型電車900形。ビルバオ市内にて)


バスク旅行で役に立つ公共交通機関は、

1)フランス国鉄SNCF
2)スペインのバスク鉄道ことウスコトレン
3)空港バス、高速バス
4)ビルバオの地下鉄
5)ビルバオのニュートラム
6)ビルバオの市内バスと郊外バス

本屋でのガイドブック立ち読みは、古典的手法。ブログ上の旅行記や口コミを探して、電車やバスの話題を読むのは、ネット社会ならではのやり方です。

それでも、体系的にバスク一帯の交通事情は分かりません。普通の旅行者が、電車の画像を貼り付けたり、ひやひやものの高速バス体験談を披露したくらいでは、これからバスクに行こうとする旅行者の役には立ちにくいのが実態でしょう。

6つの交通情報を整理しました。

1) フランス国鉄SNCF   

SNCFのウェブサイトには、いわゆるフランス領バスク付近の地域限定時刻表があるので、列車事情の全体像が分かります。

SNCF時刻表画面例2017
(SNCFバスク付近時刻表検索で、路線番号を入力してクリック前の状態。出典SNCFウェブサイト)

http://www.sncf.com/>>> Se delacer (*)>>> En region >>> ter >>> Aquitaine >>>Horaires & trafique >>> Fiche horaires a telecharger >>> Ligne 61  を入れて、画面中央右の濃いピンクの表示 RECHERCHER をクリック。画面下部に当該時刻表のPDFマークが出ますので、それをクリックすると当該区間の上下線の全駅、全列車の時刻表が出ます。画面をスクロールして、列車を探します。

(*)eやaなどの上に、フランス語特有のアクセント記号がある語がありますが、うまく変換できないので省略しています。


2) スペインのウスコトレン (バスク鉄道) EUSKOTREN

EUSKOTRENのウェブサイトがあり、全駅全列車時刻表の他、路線図、運賃などが分かります。ただし、言語はウスケラとカステヤーノ(スペイン語)しかありません。時刻表は、地名と数字を理解するだけですから、すぐ内容を会得できます。

Euskotren時刻表例201709
(ウスコトレン(バスク鉄道)時刻表の画面例。出典:EUSKOTRENウェブサイト)

http://www.euskotren.eus/でトップ画面が出ます。euskotren horario とかで検索しても、ウェブサイトに行き当たります。時刻表は、全駅全列車が載っています。平日と土曜休日ではダイヤが異なるの注意して見ます。


3) 空港バス、高速バス

日本人のバスク旅行者にとっては、何にも増して知りたい交通情報です。

まず、ビルバオ空港バス探しをしました。空港は、ロイウというビルバオに隣接した市にあります。<”羽田”にある”東京国際空港”>という表現と同じパターンです。

Bilbao airport とか Airepuerto de Bilbao の語句で検索し、ビルバオ空港のウェブサイトを見つけました。http://www.aena.es/en/bilbao-airport/index.html

空港アクセスのページに市内連絡バスと高速バスの発車時刻表やバス乗り場が書いてあります。

ご当地の2言語に加えて、英語、フランス語も選択できます。

ビルバオ空港バス案内例2017
 (ビルバオ空港の高速バス時刻表と乗り場案内画面例。出典:ビルバオ空港ウェブサイト)

関係するバス路線の時刻表を詳しく知りたい人のために、各バス会社のURLを書いた個所があります。さらに詳しい内容や、別の路線のバス情報も得られます。


Q1 ビルバオ空港と市内を結ぶ空港バスの本数と最終や始発は?

2017年9月現在の冬ダイヤでは、空港発は6:15から30分毎で23:15までと、最終の0:00発があります。

空港行きのバスは、サンマメス始発が5:25で、最終の21:55発まで終日30分間隔の運転です。空港と市内間は25分から30分程度かかります。

大人片道一人当たりの運賃は、現金で1.45ユーロ、ICカードで1.13ユーロです

6月から9月初頭までの夏休みシーズンの空港バスは、2017年は20分間隔の運転でした。何はともあれ、最新の時刻表やバス停位置のチェックは、私も怠らないようにしました。

下の写真は、ビルバオ都心のモユア広場の空港バス乗り場です。バス停の看板も大きく、時刻表も貼ってあります。明らかに旅行者と見える方々が列を作っているので、安心していられます。

Bizkaibus 5 Sep2017
(モユア広場の空港バス乗り場。2017年9月)


Q2 空港からドノスティア・サンセバスチャン行きのバス時刻表と発車場所は?

2017年9月現在、ビルバオ空港発は、7:45から1時間毎で最終は23:45発です。大人片道1人あたり運賃は17.10ユーロです。


類似の手順で、例えば、ビルバオとドノスティア・サンセバスチャン間の高速バス時刻表も調べることができます。ドル箱路線なので2社が競合する状態で運行しています。

PESA社 http://www.pesa.es    最短30分間隔の運転が魅力的です。
ALSA社 https://www.alsa.es     本数は少ないですが、早割運賃が安いです。


4) ビルバオの地下鉄

メトロ・ビルバオのウェブサイトで地下鉄事情全般が分かりました。
https://www.metrobilbao.eus/en  英語版もありますので安心です。

2017年9月現在、路線は3系統あります。
早朝、深夜を除き、運転間隔は8分から10分内外です。L1とL2が重なるビルバオ都心部では、電車は4-5分間隔で走っています。とても、便利です。

メトロビルバオ路線図とカード利用運賃
 (メトロ路線図。2017年9月現在。出典:メトロビルバオ案内パンフレット)

メトロビルバオ2017始発終電等案内
(メトロ各線の始発、終電、運転間隔。2017年9月現在。出典:メトロビルバオ案内パンフレット)


L3は、2017年4月に開通した新路線。ウスコトレンの地下鉄線ですが、メトロビルバオと一体となって運行しています。近い将来、ロイウにあるビルバオ空港まで延伸するようです。楽しみです。


5) ビルバオのニュートラム

ビルバオにはニュートラムタイプの市電が走っています。”トランヴィア”という名前です。

路線図、時刻表は 2)のウスコトレン社のウェブサイトに載っています。先頭のページで、TRANVIAを選択して進むと路線図などが出てきます。英語版がないのが、玉に傷でしょう。

6) 市内バス、郊外バス

バス情報収集は、一般論として、どこの国でも決して楽ではありません。

ビルバオ市内バスは、Bilbobusという名前の市営バスです。真っ赤な車体のバスです。
こういうバスは、現地に行けば何とかなるものなので、予習はなしです。

一方、ビスカヤ県一帯の郊外路線バスは、ビスカイバス:Bizkaibus という県のバス事業体が運行しています。黄緑色で、ぴっかぴかの大型バスが走っています。利用者の多い路線では、後方のタイヤが二組ついたロングボディ車とか、二両連結のバスがやってきます。

Bizkaibus 1 Sep2017
(サンマメスのサッカースタジアム前に停車中のビスカイバス2両連結車)


このビスカイバス情報探しは、難易度が高いです。バスサービスの通称が、”ビスカイバス”であることを突き止めるまでに、結構時間がかかりました。ただし、一度、知ってしまうと、何てことはありません。

時刻表調べ用の、ウェブサイトは、http://www.bizkaia.eus/home2/Temas/DetalleTema.asp?Tem_Codigo=195&idioma=CA
 です。

画面左上付近のバスマークをクリック。試行錯誤してみましょう。

出発地と目的地の地名を選択してページ下のConsultaという表示部をクリックすると、ビスカヤ県の地図上に、希望路線が明るいブルーの線で表示されます。濃いブルーの線は、希望外の全路線なのでびっくりしないようにしましょう。

試しに、サンファン・デ・ガステルガチェ近くのバキオに行く路線を見ることにしました。ビルバオからバキオへのバスは、A3518系統でビルバオからムンギア経由バキオ(Bilbao - Mungia - Bakio ) 行きであることが分かりました。

Bizkaibus検索画面例201709

 (ビルバオからバキオへのビスカイバス検索画面例。出典:ビスカイバスのウェブサイト)

表の右は、明細欄です。

Ida :  往路のバスルートが出ます。右の Vuelta は復路の意味。
Horario : 始発停留所の発車時刻です。途中停留所の通過時刻や所要時間は、どこをつっついても表示されません。

A3518系統のビルバオ発は、平日および土曜日は6:30から1時間間隔で最終は21:30、ムンギア止まりが22:30。休日は8:00発から1時間間隔で最終が22:00発、ということが書いてあります。

Iteneraio :市町村単位の区切りで全部の停留所の位置が書いてあります。

観光客は、停留所明細場所をきちんとメモして行き、現地で付近の人に、正確な停車場所を聞くしかないです。ヨーロッパ流です。

Tarifa : 運賃表です。

県内は完全なゾーン別運賃制です。最高でも7ユーロくらいですから、けっこう安い運賃体系です。


同じ手順で、いろいろなバス路線の概要を調べることができました。主なバス路線は、1時間毎くらいの運行なので、あらかじめバーチャルな路線バスの旅を楽しめました。


その1 了



















カテゴリー
  • ライブドアブログ