城と教会を見て一休みもしたので、世俗の地面へ降りて街中をぶらぶらしてみました。名もない観光地の平日なので、ガイジンはおろか明らかに余所者と分かる人もまばら。シーズンになると、きっとちらほら巡礼者が通るでしょう。
(城跡付近からカストロ・ウルディアレス中心部を見る)
城跡を降りてくると港に面した広場があり、その端に石造りの町役場がありました。儀式的な用途なのか、実際の行政機能があるのか分かりませんが、このあたりがカストロ・ウルディアレスの歴史的中心部のようです。天井の低い石造りのアーケード内には2-3軒のお土産屋さんもあり、ここが観光地であることを体感しました。
(港の端の広場に建つ町役場)
役場を過ぎると、100メートルほどで、ばりばりの現代建築マンションが並ぶリゾートエリアと、広い磯辺のプロムナードが始まります。
(プロムナードから商店街に入る角)
やっぱり、リゾート地はこうでなくっちゃ、という清々しく、整然とした光景に改めて見入りました。
そして、海外沿いから奥へ入ると生活密着のお店がずーらずら。
(海から200メートルくらい内陸の一般住宅街)
(住民の生活のための商店街やアパート)
携帯電話のお店もスペイン各地で事業中の各社の支店が軒を連ねるように並んでいます。スーパーや食料品、衣料品店も集まるカストロ・ウルディアレスのささやかな商店街ですが、けっこう人通りもあり、日本のようなシャッター商店街ではありません。いったん、落ちるところまで落ちた地域経済が徐々に上向きになっている局面を見ているのかも知れませんが、お店が並び、人々がおしゃべりしながら歩いている町の活気こそ大切なものだと思います。
了