モンサンミシェルTGV利用時刻表2019
このテーマも、繰り返し書かれてきたテーマです。SNCF:フランス国鉄、の旅を知っている人には大して役に立たず、知らない人には複雑すぎる内容かも知れません。
( 朝もやに霞むモンサンミシェル遠景 )
【1 私のモンサンミシェル往復TGV利用時刻表 】
2019年4月に私がモンサンミシェル往復に利用したTGVとバスの時刻は以下のとおりでした。
1)往路
パリ・モンパルナス発9:57 TGV8009→ レンヌ着11:25 運賃指定席特急券込み1人片道超早割21ユーロ
レンヌ駅発11:45直行バス → モンサンミシェル(対岸)着 12:55 当日きっぷ大人1人15ユーロ
2)復路
モンサンミシェル(対岸)発10:05→ レンヌ駅着11:15 当日きっぷ大人1人15ユーロ
レンヌ発11:35 TGV8710→ パリ・モンパルナス着13:04 運賃指定席特急券込み1人片道超早割26ユーロ
モンサンミシェル滞在時間1泊2日で21時間
1人あたり往復交通費77ユーロ
( パリ・モンパルナス駅に並ぶTGV )
実際にも、ストライキやTGVの遅れもなく、計画どおりのモンサンミシェル小旅行ができました。
「できて当然です。でも、ちょっと、ひやっとした場面がありました」
【2 手っ取り早くモンサンミシェル往復時刻を知る 】
ずばり、直行バスのサイトにアクセスすると、ピンポイントで所要の時刻表を閲覧できます。
https://keolis-armor.com/index.php
モンサンミシェルとレンヌ駅もしくはドル・ドゥ・ブルターニュ駅間の直行路線バスを運行する会社は、ケオリス・アルモール:keolis-armor、という名前です。SNCFも株主ですから、日本で言えばJRバスに近い感じでしょう。
サイトは、フランス語と英語の二言語があります。トップ画面に、英語ならば、「Go to Mont-Saint-Michel」、フランス語ならば「Aller au Mont-Saint-Michel」という目次が出ています。画面を開き、青い字で強調されている ”schedule :時刻表”(フランス語はhoraires )のページを出すと、どんぴしゃりでモンサンミシェルまでのバス時刻表が、往路、復路それぞれ表示されます。接続するTGV時刻も書いてある便利な時刻表です。
「早く、それを言えよ!」
「だから、普通の方のもったいぶった内容のブログの順序を飛ばして、結論を先に出したじゃないですか」
「おそい!ニッポン人は、せっかちなんだぞお」
下の参考画面をごらんください。
( モンサンミッシェル往路のTGV+バス時刻表画面例 )
2019年4月現在、レンヌ発着のバスは、平日休日を問わず1日4往復です。ここ数年1日4往復体制です。
レンヌ発、9:45、11:45、12:45、16:45.
モンサンミッシェル発、10:05、11:20、14:05、18:05
です。
片道運賃は大人1人15ユーロ。青年割引、老齢者割引、小児割引などがあります。
ドル・ドゥ・ブルターニュ発着のバスは、平日休日を問わず走る1往復に加えて土曜休日の下りのみ1便増発です。
ドル・ドゥ・ブルターニュ発10:55(毎日運転)、12:25(土曜休日運転)
モンサンミッシェル発 16:05(毎日運転)
片道運賃は大人1人8ユーロ。各種割引もあります。
モンサンミッシェル直行バスの本数が少ないので、どのバスに乗って、日帰りあるいは、日にちをまたいで往復するかを決めてからTGVを選びましょう。サイトのおすすめに従ってもよし、自分なりにレンヌ街歩きの時間を加えてもよしです。パリ発着のレンヌ方面行きTGVは、ほぼ1時間に1本の運転です。
【3 TGVの時刻表や運賃を調べる】
TGV時刻表調べは、SNCF:フランス国鉄:SNCFのOUI SNCF:(ウイ・エスエヌ・セーエフ)=(「はい、フランス国鉄」、という意味) というサイトにアクセスして行ないます。
https://en.oui.sncf/fr
最初の画面で、英語ならば、「train」、または、「 train tickets」を選択すると、乗車区間、日付、片道か往復か、利用人数や割引適用条件などを入力する画面になりますので、希望内容を入れて「search」で検索します。1文字くらい綴りを間違っても「これですか?」みたいな補正案を聞いてくるので、気軽に入力しましょう。
地名の綴りです。
パリ:Paris
モンパルナス(レンヌ方面のTGV発着駅):Montparnasse
レンヌ:Rennes
ドル・ドゥ・ブルターニュ: Dol de Bretagne
モンサンミシェル: Mont Saint-Michel
ポントルソン:Pontorson
( レンヌ方面行きTGVも発着するパリ・モンパルナス駅正面 )
フランス語は、発音が短い割に、文字数が多いので、うんざりという方もいますでしょうが、「郷に入っては郷に従え」で続けましょう。
本当にキップを買う場合は、サイトの会員になるために、個人名や連絡先、精算用のクレジットカード番号などを、画面の指示に従って登録します。
「えっ、けっこう面倒くさいなあ」
「日本だって、自分で旅行の手配をするときは、このくらいの条件検索するでしょ」
「でも、フランス語や英語は苦手だし」
「英語版があるし、少し慣れれば、コツはすぐ飲み込めますから、ご安心を」
パリ発レンヌまでのTGVの時刻と運賃表示例を添付します。
( OUI SNCF での時刻表、運賃検索画面例 )
TGVは、航空券予約と同じシステムです。早割はもちろん、発車時間帯や季節、曜日によってさまざまな割引、割増があります。日本の新幹線のように、大半は正規運賃で、例外的に割引や割増がある価格体系ではありません。また、運賃プラスTGV料金という発想もなく、TGV運賃一本建てです。自由席もありません。全車指定席です。
TGVキップの発売開始日は乗車日の3カ月前です。
ですから、
「早く買えば、それだけお得」
「割安なキップは、ほぼ、払い戻しや無料での変更が不可」
検索条件を、こちょこちょ、いじくって、お得な乗車パターンや、平日と週末の運賃差などを何となく理解することも必要です。
「ところで、ストライキなどで運休になった場合の返金はあるのですか」
「うーん。はっきり言って分かりません。事故で遅れた場合とかの取扱規程も書いてあるのでしょうが、そういうときは、『言ったもんがち』のケースもあると思います。個人旅行の醍醐味だと思って、是非、体験談を聞かせてください」
「はあーい」
【4 TGV+バスの連絡キップを買う】
な、なんと、モンサンミッシェルに関しては、さきほどの「OUI SNCF」の鉄道キップ購入画面で、パリ発着TGVでレンヌ乗換モンサンミッシェル行きバスの通しキップが買えます。激安、超早割運賃適用の組み合わせでは買えませんが、通常の早割運賃と正規のバス運賃の組み合わせなら購入可能。
例示画面のように、TGV通常早割35ユーロ+バス15ユーロ、合計片道1人あたり50ユーロという検索結果が表示されます。
( パリ--レンヌ--モンサンミシェルのTGV+バス時刻と運賃表示 )
さすが、Keolis-armor社はSNCF系列だけあって、人気スポットまでの通しキップを取り扱うようです。
日本でも見習いたいサービスです。スカイライナーで上野へ出て北陸新幹線で長野へ行く、とか、東京から新幹線で名古屋乗換の近鉄特急で宇治山田駅往復などがサイトや駅にて1回の手間で買えると、本当に利用者フレンドリーだと思います。
最後になりましたが、こういう時刻表や、おすすめパターンは、モンサンミッシェルに限っては「地球の歩き方」に手際よく書いてあります。それほど、日本人のモンサンミッシェル詣での旅行パターンというのは定形化しているるのでしょう。そして、売れ筋のガイドブックというのは、すごいものだと改めて感心しました。
ただし、「パターンに乗らない歩き方」は、ほとんど教えてくれません。ですから、敷かれたレールを、さも自分で敷いたレールのように錯覚しながら進むのがよろしいようで。
2019年5月記 了
このテーマも、繰り返し書かれてきたテーマです。SNCF:フランス国鉄、の旅を知っている人には大して役に立たず、知らない人には複雑すぎる内容かも知れません。
( 朝もやに霞むモンサンミシェル遠景 )
【1 私のモンサンミシェル往復TGV利用時刻表 】
2019年4月に私がモンサンミシェル往復に利用したTGVとバスの時刻は以下のとおりでした。
1)往路
パリ・モンパルナス発9:57 TGV8009→ レンヌ着11:25 運賃指定席特急券込み1人片道超早割21ユーロ
レンヌ駅発11:45直行バス → モンサンミシェル(対岸)着 12:55 当日きっぷ大人1人15ユーロ
2)復路
モンサンミシェル(対岸)発10:05→ レンヌ駅着11:15 当日きっぷ大人1人15ユーロ
レンヌ発11:35 TGV8710→ パリ・モンパルナス着13:04 運賃指定席特急券込み1人片道超早割26ユーロ
モンサンミシェル滞在時間1泊2日で21時間
1人あたり往復交通費77ユーロ
( パリ・モンパルナス駅に並ぶTGV )
実際にも、ストライキやTGVの遅れもなく、計画どおりのモンサンミシェル小旅行ができました。
「できて当然です。でも、ちょっと、ひやっとした場面がありました」
【2 手っ取り早くモンサンミシェル往復時刻を知る 】
ずばり、直行バスのサイトにアクセスすると、ピンポイントで所要の時刻表を閲覧できます。
https://keolis-armor.com/index.php
モンサンミシェルとレンヌ駅もしくはドル・ドゥ・ブルターニュ駅間の直行路線バスを運行する会社は、ケオリス・アルモール:keolis-armor、という名前です。SNCFも株主ですから、日本で言えばJRバスに近い感じでしょう。
サイトは、フランス語と英語の二言語があります。トップ画面に、英語ならば、「Go to Mont-Saint-Michel」、フランス語ならば「Aller au Mont-Saint-Michel」という目次が出ています。画面を開き、青い字で強調されている ”schedule :時刻表”(フランス語はhoraires )のページを出すと、どんぴしゃりでモンサンミシェルまでのバス時刻表が、往路、復路それぞれ表示されます。接続するTGV時刻も書いてある便利な時刻表です。
「早く、それを言えよ!」
「だから、普通の方のもったいぶった内容のブログの順序を飛ばして、結論を先に出したじゃないですか」
「おそい!ニッポン人は、せっかちなんだぞお」
下の参考画面をごらんください。
( モンサンミッシェル往路のTGV+バス時刻表画面例 )
2019年4月現在、レンヌ発着のバスは、平日休日を問わず1日4往復です。ここ数年1日4往復体制です。
レンヌ発、9:45、11:45、12:45、16:45.
モンサンミッシェル発、10:05、11:20、14:05、18:05
です。
片道運賃は大人1人15ユーロ。青年割引、老齢者割引、小児割引などがあります。
ドル・ドゥ・ブルターニュ発着のバスは、平日休日を問わず走る1往復に加えて土曜休日の下りのみ1便増発です。
ドル・ドゥ・ブルターニュ発10:55(毎日運転)、12:25(土曜休日運転)
モンサンミッシェル発 16:05(毎日運転)
片道運賃は大人1人8ユーロ。各種割引もあります。
モンサンミッシェル直行バスの本数が少ないので、どのバスに乗って、日帰りあるいは、日にちをまたいで往復するかを決めてからTGVを選びましょう。サイトのおすすめに従ってもよし、自分なりにレンヌ街歩きの時間を加えてもよしです。パリ発着のレンヌ方面行きTGVは、ほぼ1時間に1本の運転です。
【3 TGVの時刻表や運賃を調べる】
TGV時刻表調べは、SNCF:フランス国鉄:SNCFのOUI SNCF:(ウイ・エスエヌ・セーエフ)=(「はい、フランス国鉄」、という意味) というサイトにアクセスして行ないます。
https://en.oui.sncf/fr
最初の画面で、英語ならば、「train」、または、「 train tickets」を選択すると、乗車区間、日付、片道か往復か、利用人数や割引適用条件などを入力する画面になりますので、希望内容を入れて「search」で検索します。1文字くらい綴りを間違っても「これですか?」みたいな補正案を聞いてくるので、気軽に入力しましょう。
地名の綴りです。
パリ:Paris
モンパルナス(レンヌ方面のTGV発着駅):Montparnasse
レンヌ:Rennes
ドル・ドゥ・ブルターニュ: Dol de Bretagne
モンサンミシェル: Mont Saint-Michel
ポントルソン:Pontorson
( レンヌ方面行きTGVも発着するパリ・モンパルナス駅正面 )
フランス語は、発音が短い割に、文字数が多いので、うんざりという方もいますでしょうが、「郷に入っては郷に従え」で続けましょう。
本当にキップを買う場合は、サイトの会員になるために、個人名や連絡先、精算用のクレジットカード番号などを、画面の指示に従って登録します。
「えっ、けっこう面倒くさいなあ」
「日本だって、自分で旅行の手配をするときは、このくらいの条件検索するでしょ」
「でも、フランス語や英語は苦手だし」
「英語版があるし、少し慣れれば、コツはすぐ飲み込めますから、ご安心を」
パリ発レンヌまでのTGVの時刻と運賃表示例を添付します。
( OUI SNCF での時刻表、運賃検索画面例 )
TGVは、航空券予約と同じシステムです。早割はもちろん、発車時間帯や季節、曜日によってさまざまな割引、割増があります。日本の新幹線のように、大半は正規運賃で、例外的に割引や割増がある価格体系ではありません。また、運賃プラスTGV料金という発想もなく、TGV運賃一本建てです。自由席もありません。全車指定席です。
TGVキップの発売開始日は乗車日の3カ月前です。
ですから、
「早く買えば、それだけお得」
「割安なキップは、ほぼ、払い戻しや無料での変更が不可」
検索条件を、こちょこちょ、いじくって、お得な乗車パターンや、平日と週末の運賃差などを何となく理解することも必要です。
「ところで、ストライキなどで運休になった場合の返金はあるのですか」
「うーん。はっきり言って分かりません。事故で遅れた場合とかの取扱規程も書いてあるのでしょうが、そういうときは、『言ったもんがち』のケースもあると思います。個人旅行の醍醐味だと思って、是非、体験談を聞かせてください」
「はあーい」
【4 TGV+バスの連絡キップを買う】
な、なんと、モンサンミッシェルに関しては、さきほどの「OUI SNCF」の鉄道キップ購入画面で、パリ発着TGVでレンヌ乗換モンサンミッシェル行きバスの通しキップが買えます。激安、超早割運賃適用の組み合わせでは買えませんが、通常の早割運賃と正規のバス運賃の組み合わせなら購入可能。
例示画面のように、TGV通常早割35ユーロ+バス15ユーロ、合計片道1人あたり50ユーロという検索結果が表示されます。
( パリ--レンヌ--モンサンミシェルのTGV+バス時刻と運賃表示 )
さすが、Keolis-armor社はSNCF系列だけあって、人気スポットまでの通しキップを取り扱うようです。
日本でも見習いたいサービスです。スカイライナーで上野へ出て北陸新幹線で長野へ行く、とか、東京から新幹線で名古屋乗換の近鉄特急で宇治山田駅往復などがサイトや駅にて1回の手間で買えると、本当に利用者フレンドリーだと思います。
最後になりましたが、こういう時刻表や、おすすめパターンは、モンサンミッシェルに限っては「地球の歩き方」に手際よく書いてあります。それほど、日本人のモンサンミッシェル詣での旅行パターンというのは定形化しているるのでしょう。そして、売れ筋のガイドブックというのは、すごいものだと改めて感心しました。
ただし、「パターンに乗らない歩き方」は、ほとんど教えてくれません。ですから、敷かれたレールを、さも自分で敷いたレールのように錯覚しながら進むのがよろしいようで。
2019年5月記 了