ネルビオン川の橋めぐり 2022年2月記
ネルビオン川に架かる橋をめぐってみました。コースは、カスコ・ビエホ(旧市街)脇のリベラ橋:Ponte Ribera から約2km下流のウスカルドゥナ橋:Ponte Euskarduna までです。観光客必見のグッグアイム(グッゲンハイム)美術館の横もきちんと通ります。ちょうど良い水辺のお散歩コース。水質が普通にきれいになった川面や清潔感のあるマンションやオフィスビルも見られます。
(公設市場前の広場に架かる人道橋『リベラ橋』」
スタート地点のリベラ橋は、観光スポット「リベラ市場:Mercado Ribera」のすぐそばに架かる太鼓橋です。橋は階段を使って行き来します。やや古い橋なのでバリア・フリーとは縁遠いです。橋の上から旧市街の街並みやアバンド方向のオフィス街を眺めましょう。
(リベラ橋からアバンド駅方向を望む)
小さな橋をひとつ越した次はビルバオ中心部でもっとも交通量が多そうな橋、アレナル橋です。市電も通り、市民や観光客が朝から夜までひっきりなしに歩いています。ビルバオに来たなと感じられる場所です。
(市電も走るアレナル橋とアバンド方向)
市役所前に架かるのが、アユタメント橋です。意味は、ずばり『市役所』。観光客の少ない地味な橋です。
(アユタメント橋(左端)と市役所(正面の建物)
橋そのもの写真を撮り忘れました。意外と注意散漫にがっくり。他にも撮り忘れがあり、寄る年波には勝てずと言い訳しながら、ごめんなさいです。
気を取り直して歩き続けましょう。河岸の北側は、大きなプラタナスの並木で、初秋の風に黄色くなり始めた葉っぱが、カサコソと音を立てて揺れていました。どうも月並みな表現ですね。
「もうちょっと、ビルバオのムードを感じさせる表現なないのかよ!」
「今のところは思いつきません」
そうこうしてうちに、観光名所のひとつ「スビスリ」が目に入ってきました。ビルバオの橋の中で、赤いアーチが印象的なサルベ橋と並ぶ知名度を誇ります。橋そのものが弓なりに湾曲しているユニークなデザインが人気をさらっています。サンチアゴ・デ・カラトラバという人の作品で、この方は、ビルバオ空港ターミナルビルも作っています。
人道橋ですので、ゆったりと楽しみながら白いハープの弦の中のような空間を行き来しましょう。ビルバオ観光気分が盛り上がります。
(スビスリ(橋)とイゾサキ・アテア)
普通はグッグアイム(グッゲンハイム)美術館を観てからスビスリに寄るのが定番ですが、今回はビルバオ市民目線での河岸散歩なので、スビスリ、サルベ橋、美術館の順番で視野が開けます。
(スビスリ付近からサルベ橋(サルベコ・スビア)を望む)
ビルバオ観光でもっとも記憶に残る橋が「サルベ橋:Salbeko Zubia / Ponte de Salbe」です。
晴れていると、真っ赤なアーチと銀色に輝くグッグアイム(グッゲンアイム)美術館のチタン合金の壁面のコントラストが美しいです。
ひたすら写真で、旅の記憶を呼び起こしましょう。
(サルベ橋2題)
グッゲンハイム美術館のそばに架かる人道橋も渡りましょう。この橋のうえから見る西日を浴びて輝く美術館の姿も、ネルビオン川岸風景を代表する場面です。この橋は、白壁のデウスト大学本部校舎と、対岸に新しく作った図書館をつなぐ役目もあるので、日中は若い人たちも三々五々通っていきます。
(デウスト大学前の人道橋)
緑化された川岸を進むと、何の変哲もない橋をくぐります。デウスト橋です。私の記憶にもほとんどなく、橋の近景もありません。生活には欠かせない橋なのでしょうが、観光客にはちょっと縁遠い橋でした。
(イベルドローラ・タワーの右に架かるデウスト橋遠望)
最後は、ゆるやかにカーブしながら川の南側の丘の上と対岸を結んでいるウスカルドゥナ橋です。短時間のビルバオ歩きでは、なかなか寄らない立地ですが、私は、このユニークな形状の橋も気に入っています。
(赤いクレーンのモニュメントの背後に伸びるウスカルドゥナ橋)
(右手がウスカルドゥナ橋の車道。奥の白い建築物がサン・マメス)
(川の上流側にしかないウスカルドゥナ橋の歩道、自転車道)
(朝は逆光でシルエットになるウスカルドゥナ橋(左手))
2022年現在、ウスカルドゥナ橋を降りた先のネルビオン河岸一帯が再開発中です。計画を見ると、有名建築であった故ザハ・ハディード氏が基本設計を行った地区です。完成の暁には、ひねるような曲線の効いたビルがランドマークとなるようなモダンなオフィス兼住宅街が出現するようです。そのときを私は自分の眼で見られるでしょうか、かなり不安です。
ビルバオ市民でも、川岸をジョギングしたり散策している人はいっぱいいます。ちょっと時間に余裕を作り、せっかく訪れたビルバオのネルビオン河岸散歩も是非、試みてはほしいです。
了
ネルビオン川に架かる橋をめぐってみました。コースは、カスコ・ビエホ(旧市街)脇のリベラ橋:Ponte Ribera から約2km下流のウスカルドゥナ橋:Ponte Euskarduna までです。観光客必見のグッグアイム(グッゲンハイム)美術館の横もきちんと通ります。ちょうど良い水辺のお散歩コース。水質が普通にきれいになった川面や清潔感のあるマンションやオフィスビルも見られます。
(公設市場前の広場に架かる人道橋『リベラ橋』」
スタート地点のリベラ橋は、観光スポット「リベラ市場:Mercado Ribera」のすぐそばに架かる太鼓橋です。橋は階段を使って行き来します。やや古い橋なのでバリア・フリーとは縁遠いです。橋の上から旧市街の街並みやアバンド方向のオフィス街を眺めましょう。
(リベラ橋からアバンド駅方向を望む)
小さな橋をひとつ越した次はビルバオ中心部でもっとも交通量が多そうな橋、アレナル橋です。市電も通り、市民や観光客が朝から夜までひっきりなしに歩いています。ビルバオに来たなと感じられる場所です。
(市電も走るアレナル橋とアバンド方向)
市役所前に架かるのが、アユタメント橋です。意味は、ずばり『市役所』。観光客の少ない地味な橋です。
(アユタメント橋(左端)と市役所(正面の建物)
橋そのもの写真を撮り忘れました。意外と注意散漫にがっくり。他にも撮り忘れがあり、寄る年波には勝てずと言い訳しながら、ごめんなさいです。
気を取り直して歩き続けましょう。河岸の北側は、大きなプラタナスの並木で、初秋の風に黄色くなり始めた葉っぱが、カサコソと音を立てて揺れていました。どうも月並みな表現ですね。
「もうちょっと、ビルバオのムードを感じさせる表現なないのかよ!」
「今のところは思いつきません」
そうこうしてうちに、観光名所のひとつ「スビスリ」が目に入ってきました。ビルバオの橋の中で、赤いアーチが印象的なサルベ橋と並ぶ知名度を誇ります。橋そのものが弓なりに湾曲しているユニークなデザインが人気をさらっています。サンチアゴ・デ・カラトラバという人の作品で、この方は、ビルバオ空港ターミナルビルも作っています。
人道橋ですので、ゆったりと楽しみながら白いハープの弦の中のような空間を行き来しましょう。ビルバオ観光気分が盛り上がります。
(スビスリ(橋)とイゾサキ・アテア)
普通はグッグアイム(グッゲンハイム)美術館を観てからスビスリに寄るのが定番ですが、今回はビルバオ市民目線での河岸散歩なので、スビスリ、サルベ橋、美術館の順番で視野が開けます。
(スビスリ付近からサルベ橋(サルベコ・スビア)を望む)
ビルバオ観光でもっとも記憶に残る橋が「サルベ橋:Salbeko Zubia / Ponte de Salbe」です。
晴れていると、真っ赤なアーチと銀色に輝くグッグアイム(グッゲンアイム)美術館のチタン合金の壁面のコントラストが美しいです。
ひたすら写真で、旅の記憶を呼び起こしましょう。
(サルベ橋2題)
グッゲンハイム美術館のそばに架かる人道橋も渡りましょう。この橋のうえから見る西日を浴びて輝く美術館の姿も、ネルビオン川岸風景を代表する場面です。この橋は、白壁のデウスト大学本部校舎と、対岸に新しく作った図書館をつなぐ役目もあるので、日中は若い人たちも三々五々通っていきます。
(デウスト大学前の人道橋)
緑化された川岸を進むと、何の変哲もない橋をくぐります。デウスト橋です。私の記憶にもほとんどなく、橋の近景もありません。生活には欠かせない橋なのでしょうが、観光客にはちょっと縁遠い橋でした。
(イベルドローラ・タワーの右に架かるデウスト橋遠望)
最後は、ゆるやかにカーブしながら川の南側の丘の上と対岸を結んでいるウスカルドゥナ橋です。短時間のビルバオ歩きでは、なかなか寄らない立地ですが、私は、このユニークな形状の橋も気に入っています。
(赤いクレーンのモニュメントの背後に伸びるウスカルドゥナ橋)
(右手がウスカルドゥナ橋の車道。奥の白い建築物がサン・マメス)
(川の上流側にしかないウスカルドゥナ橋の歩道、自転車道)
(朝は逆光でシルエットになるウスカルドゥナ橋(左手))
2022年現在、ウスカルドゥナ橋を降りた先のネルビオン河岸一帯が再開発中です。計画を見ると、有名建築であった故ザハ・ハディード氏が基本設計を行った地区です。完成の暁には、ひねるような曲線の効いたビルがランドマークとなるようなモダンなオフィス兼住宅街が出現するようです。そのときを私は自分の眼で見られるでしょうか、かなり不安です。
ビルバオ市民でも、川岸をジョギングしたり散策している人はいっぱいいます。ちょっと時間に余裕を作り、せっかく訪れたビルバオのネルビオン河岸散歩も是非、試みてはほしいです。
了