モディカの夜は群青色に暮れ行く 2018年9月訪問
太陽が西に傾く午後7時ごろ、コリーナ・デリトリアの高台にに再び上りました。夕暮れのモディカ、特にアルタの風景を見ようと思ったからです。
9月になってもシチリアの夕暮れ時は、かなり暑いです。丘の見晴らし台に着くころには、再び汗だくでした。
( 暮れなずむモディカの中心部の風景 )
見ていると、1軒、また1軒と家々の明かりがついて行き、その分だけ空が少しずつ群青色に染まりはじめました。午後7時半を回っても、まだまだ明るいモディカの空でした。
( 少しずつ暮れ行くモディカのアルタ展望 )
さらに30分ほどたたずんでいると、やっと空も濃い色に染まりました。ポツポツと灯り始めていた明かりも、一気に増えました。旧市街で一番高い場所にあるピッツォの展望台付近にも明かりが集中して灯っています。ホタルが舞っているような感じです。
透きとおるような空の下、幻想的な夜景が目の前に展開しました。高台にいるので、谷底のクルマの音もほとんど聞こえてきません。濃紺の夕暮れ風景は、次第に黒とオレンジ色の世界へと変わっていきました。
周りにいた何人かも、無言で夜景を見つめていました。汗水たらして坂道を登ってきた苦労が報われました。
( サンジョルジオ教会に当たるスポットライト )
闇に浮かぶモディカのアルタ、そして、スポットライトに浮かびあがるサン・ジョルジオ教会の美しい姿をしっかりと脳裏に刻みます。
お腹もすいてきたので、昼間に目星をつけておいた小径を踏みしめるように降りました。路地の街灯に映える昔ながらの家の壁もベージュ色に光っていました。くねくねした小径の向こうに、何が潜んでいるのだろうとわくわくしながら階段をゆっくりと下りました。
あるときには、台地の上の建物が視野に入り、あるときには、コツコツと靴音を建てながら家路に向かうだろう人影とすれ違いました。
( 曲がり角の先に何があるのだろう。モディカの夜の路地裏 )
街の中心部に位置するバッサのドゥオーモもライトアップされて静かにたたずんでいました。やっぱり、モディカは昼も夜もバロッコの都市なんだなと実感しました。
( ライトアップのサン・ピエトロ教会 )
ヨーロッパによくあるオレンジ色っぽいハロゲンランプの街路灯に照らされたモディカの路地裏は、いつまでもだいだい色に輝いていることでしょう。
2019年11月記 了
太陽が西に傾く午後7時ごろ、コリーナ・デリトリアの高台にに再び上りました。夕暮れのモディカ、特にアルタの風景を見ようと思ったからです。
9月になってもシチリアの夕暮れ時は、かなり暑いです。丘の見晴らし台に着くころには、再び汗だくでした。
( 暮れなずむモディカの中心部の風景 )
見ていると、1軒、また1軒と家々の明かりがついて行き、その分だけ空が少しずつ群青色に染まりはじめました。午後7時半を回っても、まだまだ明るいモディカの空でした。
( 少しずつ暮れ行くモディカのアルタ展望 )
さらに30分ほどたたずんでいると、やっと空も濃い色に染まりました。ポツポツと灯り始めていた明かりも、一気に増えました。旧市街で一番高い場所にあるピッツォの展望台付近にも明かりが集中して灯っています。ホタルが舞っているような感じです。
透きとおるような空の下、幻想的な夜景が目の前に展開しました。高台にいるので、谷底のクルマの音もほとんど聞こえてきません。濃紺の夕暮れ風景は、次第に黒とオレンジ色の世界へと変わっていきました。
周りにいた何人かも、無言で夜景を見つめていました。汗水たらして坂道を登ってきた苦労が報われました。
( サンジョルジオ教会に当たるスポットライト )
闇に浮かぶモディカのアルタ、そして、スポットライトに浮かびあがるサン・ジョルジオ教会の美しい姿をしっかりと脳裏に刻みます。
お腹もすいてきたので、昼間に目星をつけておいた小径を踏みしめるように降りました。路地の街灯に映える昔ながらの家の壁もベージュ色に光っていました。くねくねした小径の向こうに、何が潜んでいるのだろうとわくわくしながら階段をゆっくりと下りました。
あるときには、台地の上の建物が視野に入り、あるときには、コツコツと靴音を建てながら家路に向かうだろう人影とすれ違いました。
( 曲がり角の先に何があるのだろう。モディカの夜の路地裏 )
街の中心部に位置するバッサのドゥオーモもライトアップされて静かにたたずんでいました。やっぱり、モディカは昼も夜もバロッコの都市なんだなと実感しました。
( ライトアップのサン・ピエトロ教会 )
ヨーロッパによくあるオレンジ色っぽいハロゲンランプの街路灯に照らされたモディカの路地裏は、いつまでもだいだい色に輝いていることでしょう。
2019年11月記 了