シラクーザのカタコンベはカラだった 2018年9月訪問
シラクーザ(シラクーサ:Siracusa)にも、カタコンベがありました。
場所は、考古学公園からオルシ考古学博物館やラクリメ教会の方に10分ばかり歩いたマンション街の一角です。廃寺となったサン・ジョバンニ教会の地下にあります。
カタコンベ入場料は大人1名5ユーロで、ガイドさんの案内で穴倉見物を小1時間ほどします。入場券売場の先で待っていて、人数がまとまるとガイドさんが出てきて、「さあ、行くよ」みたいに、ぞろぞろと歩き出します。解説はイタリア語と英語のみです。日本語やフランス語が刷ってあるパンフレットもありません。完全にB級観光スポットですね。
( サン・ジョバンニ教会外観。右奥が入場口 )
カタコンベは、ローマ帝国時代末期のキリスト教迫害時代に掘られた避難用の洞穴です。アリの巣のような感じです。たいてい、”キリスト教受難の”という解説が付いていますが、明らかにキリスト教目線、勝てば官軍目線です。当時は、ローマ皇帝を敬わない不貞の輩(ふていのやから)を、いぶしていたのですから、もう少し中立的な目線で解説してもいいのではないでしょうか。
内部は撮影禁止ですので、以下のurlなどを参考にしてください。
https://www.siracusaturismo.net/scheda.asp?ID=51 (市の公式観光案内のサイト)
https://www.secretsiracusa.it/dove-andare-a-siracusa/catacomba-di-san-giovanni/ (シラクーザ観光スポット解説サイト)
私は、パリのカタコンブ(カタコンベ)のように、洞穴のあちこちに人骨や遺物が積んであるのかと思っていました。しかし、シラクーザのカタコンベは、迷路構造ですが、がらんどうでした。ちょっと、がっかり。
観光シーズンは数組のガイドツアーが穴倉を行き来しているので、意外と声が響いています。それでも、ガイドさんが懐中電灯を消すと、内部はほとんど真っ暗になります。
寝床とか、集会広間、空気穴などをめぐり、ひんやりした穴倉見物を終えると、次は隣接する半地下式の教会跡に案内されました。
( カタコンベから半地下教会へ向かう見物人一行)
暗闇から出てくると、陽光まぶしいシチリアの太陽が痛いくらいでした。
教会跡も撮影禁止です。祭壇跡や集会室などを10分ほど見て解散です。こちらの画像は観光案内サイトにも見当たりませんので、適当に、もぐりの写真を当たってみれば、と書くしかありません。
こういう場所では、最後にガイドさんが出口のドアを開けてくれ、うやうやしくお辞儀をしながら見物人の退出を促すと同時にチップほしいな、という顔をするのですが、カタコンベでは全く気配なし。地上面に戻ってくると、「出口はあそこ」と指さして、さっさと事務所に入って行きました。なかなか好感の持てる接遇ぶりに、ホッとしました。日本人にとって、チップを格好よく渡すのは難しい技だからです。
久々にカタコンベ見物ができて良かったです。終わりよければ、すべて良しですね。
2020年8月記 了
シラクーザ(シラクーサ:Siracusa)にも、カタコンベがありました。
場所は、考古学公園からオルシ考古学博物館やラクリメ教会の方に10分ばかり歩いたマンション街の一角です。廃寺となったサン・ジョバンニ教会の地下にあります。
カタコンベ入場料は大人1名5ユーロで、ガイドさんの案内で穴倉見物を小1時間ほどします。入場券売場の先で待っていて、人数がまとまるとガイドさんが出てきて、「さあ、行くよ」みたいに、ぞろぞろと歩き出します。解説はイタリア語と英語のみです。日本語やフランス語が刷ってあるパンフレットもありません。完全にB級観光スポットですね。
( サン・ジョバンニ教会外観。右奥が入場口 )
カタコンベは、ローマ帝国時代末期のキリスト教迫害時代に掘られた避難用の洞穴です。アリの巣のような感じです。たいてい、”キリスト教受難の”という解説が付いていますが、明らかにキリスト教目線、勝てば官軍目線です。当時は、ローマ皇帝を敬わない不貞の輩(ふていのやから)を、いぶしていたのですから、もう少し中立的な目線で解説してもいいのではないでしょうか。
内部は撮影禁止ですので、以下のurlなどを参考にしてください。
https://www.siracusaturismo.net/scheda.asp?ID=51 (市の公式観光案内のサイト)
https://www.secretsiracusa.it/dove-andare-a-siracusa/catacomba-di-san-giovanni/ (シラクーザ観光スポット解説サイト)
私は、パリのカタコンブ(カタコンベ)のように、洞穴のあちこちに人骨や遺物が積んであるのかと思っていました。しかし、シラクーザのカタコンベは、迷路構造ですが、がらんどうでした。ちょっと、がっかり。
観光シーズンは数組のガイドツアーが穴倉を行き来しているので、意外と声が響いています。それでも、ガイドさんが懐中電灯を消すと、内部はほとんど真っ暗になります。
寝床とか、集会広間、空気穴などをめぐり、ひんやりした穴倉見物を終えると、次は隣接する半地下式の教会跡に案内されました。
( カタコンベから半地下教会へ向かう見物人一行)
暗闇から出てくると、陽光まぶしいシチリアの太陽が痛いくらいでした。
教会跡も撮影禁止です。祭壇跡や集会室などを10分ほど見て解散です。こちらの画像は観光案内サイトにも見当たりませんので、適当に、もぐりの写真を当たってみれば、と書くしかありません。
こういう場所では、最後にガイドさんが出口のドアを開けてくれ、うやうやしくお辞儀をしながら見物人の退出を促すと同時にチップほしいな、という顔をするのですが、カタコンベでは全く気配なし。地上面に戻ってくると、「出口はあそこ」と指さして、さっさと事務所に入って行きました。なかなか好感の持てる接遇ぶりに、ホッとしました。日本人にとって、チップを格好よく渡すのは難しい技だからです。
久々にカタコンベ見物ができて良かったです。終わりよければ、すべて良しですね。
2020年8月記 了