やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

シエムリアップとトゥクトゥク

トゥクトゥク料金はいくら

トゥクトゥク料金はいくら    2019年10月訪問

カンボジアのトゥクトゥクも料金交渉制です。
0021SR国道6号線とトゥクトゥク
( 国道の側道を走るトゥクトゥク )

ガイドブックはともかく、個人の旅行体験記でもトゥクトゥクの料金妥結額を書いているケースは多くありません。どういう訳か、かなり多くの方が「相場」と称して、幅を持たせた書き方をしています。細かく利用方法を書いているのに、肝心の料金を書いていないケースもあります。ご自身の旅行体験記なのに、この部分だけ総論風になるのは変ですね。

0021プノンバケン前のトゥクトゥク
( トゥクトゥクは最大4人乗りだが少し窮屈 )

私のトゥクトゥク料金妥結額を紹介します。

2019年10月現在の、1人利用の1日あたりのチャーター金額で、事前交渉で決めました。チップは、最後の日に1ドル渡しました。

1) アンコール・ワット小回りコースで、プノンバケン夕日鑑賞含む  20ドル
2) アンコール・ワット日の出鑑賞用のホテルと現地往復、約3時間 12ドル
3) アンコール・ワット大回りコース                      25ドル
4) バンテアイ・スレイ往復とアンコール・ワット寄り道          25ドル

皆さまの相場情報や予算額と比べて、いかがでしょうか。ホテルを通しているので、個人旅行体験談を綴ったブログの平均的な情報より数ドル高い感じでしょう。「観光より値引き交渉が旅の醍醐味」という方は、もっともっと値切るのだと思います。

事前交渉とは言うものの、結果的には、1)、2)、3)は、宿泊ホテルの公定料金そのものでした。交渉時には、拘束時間指定はありませんが、朝から夕方までだよという、だいたいの移動予定は伝えました。

4)は、アンコールワット見物後に、「内緒」と言いながら、多分、ホテル側も目をつぶった状況下で、追加交渉して決めたので、ホテルには手数料が渡っていない料金です。あとで、ホテルのレセプションの料金表を見たら、バンテアイ・スレイ単純往復で35ドルでした。

ちなみに、ホテルの公定チャーター料金は、ベン・メリア往復45ドル、バンテアイ・スレイとベン・メリア周遊70ドルでした。トンレサップ湖往復など他にも数字が並んでいましたが、訪問予定外だったので忘れました。
「そおっと、拡大写真を撮っておけばよかった」
0021ホテルトゥクトゥクやクルマ料金表
( ホテルのトゥクトゥクやクルマのチャーター料金表 )

ホテルから街の中心部は徒歩10分程度でしたので、街中でトゥクトゥク利用はありません。

全部の料金を比較すると、走行距離や拘束時間と料金は必ずしも比例していません。アンコールワット日の出鑑賞は、人気が高いのか早朝サービスで強気なのかどうか分かりませんが割高でした。

私と遭遇したトゥクトゥクのドライバーは、ホテル送迎担当であったので、運転技能は一定レベル以上だったと思います。ヘルメット着用、安全運転、速度も普通、時間厳守、待ち合わせ場所の確認もはっきり明示、見物後に遺跡出口から歩いて行くと向こうから合図、土産物店寄り道の提案やチップおねだりなしで、運転手としての義務はきちんと果たしていました。
0011SR市内でだらだら待ちのトクトク
( だらだらと客待ちのトゥクトゥク )

その反面、愛想はなく淡々と会話、疲れてきたか、と尋ねたりして早く帰らないかと間接的に催促、ドライバーの知っているというガイジン用レストランに寄って入らなかったときに相当に不満な表情をするなど、付帯的な行動の部分では疑問の残る行動がありました。定形の行動パターンをしない個人客なので、自分の想像していたペースや移動順序と違った結果になったからかも知れません。

0021AW北側寺院前のトゥクトゥク
( お寺の前で客待ちのトゥクトゥク )

結論。
「もし、次に行くときは、このドライバーさんはお願いしません」

2019年11月記                                         了



カンボジア風トゥクトゥクに乗って

カンボジア風トゥクトゥクに乗って    2019年10月訪問

アンコールワット観光の交通手段として、基本的にトゥクトゥク:Tuk tuk を利用しました。ご当地ならではの乗り物で、1人利用ならばクルマのチャーターより断然安いという皆さまの評判を読んだからです。

カンボジアのトゥクトゥクは、バイクの後ろに屋根付きの座席車をつないだような造りです。タイやフィリピンにもトゥクトゥクはありますが、それぞれ少しずつ異なります。

カンボジア風トゥクトゥクの姿をいろいろな方向から見てみました。色使いは、あまり派手ではありません。
0021トゥクトゥク横顔
( カンボジア風トゥクトゥク横顔。2台重なっている )
002トゥクトゥクカンボジア型近影
( 斜め前からみたトゥクトゥク )
0021トゥクトゥク座席
( トゥクトゥクは最大4人乗り )
0021トゥクトゥク後姿
( トゥクトゥクの後ろ姿 )
0021SRトゥクトゥク運転手席
( 客席からドライバーを見る )

トゥクトゥクが、電線だらけの道路を走っているのを見ると、思わず「これぞ、東南アジア風景だなあ」と感動してしまいます。

0028シエムリアップ市内タプール通電線と混沌
( シエム・リアップ市街を走るトゥクトゥク )

シエム・リアップでも、少数ながらオート三輪式のトゥクトゥクが走っていました。「これもトゥクトゥクと呼ぶのか、料金はどっちが安いの、乗り心地はどう」などの”うんちく”や比較論は全く分かりません。

0033SRAワット街道オート3輪TAXI1023
0033シエムリアップ川沿い夕方1023 (3)
( 少数ながらオート三輪型のトゥクトゥクもある )

いまのところ、シエム・リアップのトゥクトゥクの98%は、バイク+座席車タイプです。観光客の集まるオールドマーケット周辺の道端には、いつも客待ちのトゥクトゥクがいっぱいたむろしています。もちろん、ガイジン観光客が通るたびに声をかけることは言うまでもありません。
0048SR夜の客待ちトゥクトゥク
( オールドマーケット近くで客待ちのトゥクトゥク )

ですから、街の中心部や大き目のホテルの前で、流しのトゥクトゥクを拾うのは、とても簡単です。皆さんの旅行記やノウハウ本がアドバイスするように、きっちりと事前交渉をして、安くで楽しいトゥクトゥク体験をしましょう。ほとんどの遺跡へ通じる道路は、今では舗装されています。数年前の体験談のように「マスク必須で、砂ぼこりを浴びて郊外の遺跡まで往復」ということはありません。

大観光地アンコールワットの観光インフラも、数年単位で見ると、どんどん改善していると思って間違いないでしょう。

2019年11月記                     了






5分待ちのシエム・リアップ空港の到着ビザ    

5分待ちのシエム・リアップ空港の到着ビザ  2019年10月訪問


1. 手続きがさらに簡素化された到着ビザ
0010シエムリアップ空港国際線正面
( シエム・リアップ国際空港ターミナルビル正面 )

お気楽観光客の日本人にとって、「カンボジアは、入国ビザが要る」と書かれると、まず思い浮かんだのが「面倒くせえ」。

結論から申し上げますと、
「カンボジアのビザは入国税見合いなので超簡単。到着空港で取りましょう」

シエム・リアップ空港のターミナルビルへ入り、VISAと大書された場所に近づきますと、私と目が合った係官が手招きしています。

「ハロー、こっち、こっち」(呼び声と手招き)
「えっ?」
「パスポート出して」(英語)

言われるがままにパスポートを出すと、
「30ドル」(英語)
「書類とか写真必要ですか」(英語で質問)
「ノー。30ドル」

『あれっ、ガイドブックの説明と違うけど、ま、いいか』(少しだけ動揺)

もう、次の係官が斜め前の方向から私の顔を見て、
「さんじゅうドル」と、英語で言っています。

言われたとおりに30ドルを差し出しました。私は、耳をそろえて30ドルを持っていたので、お釣りが出るかどうか不明。多分、お釣りは出るでしょう。クレジット・カード払いは受け付けない感じですが、確認したわけではありません。

だいたい、途上国と言われる場所では、つり銭を出すとか、クレジットカードを処理することは、余分な仕事なので対応しない傾向が強いです。それに、米ドルをキャッシュでもらえば、多少くすねたり、チップをおねだりするゴネ得がしやすくなります。

シエム・リアップ空港は、そのようなグレーな雰囲気はありません。けれども、一般論として、ガイジン観光客相手の現金商法には多少の胡散臭さがつきまとっている場所があることも、一面の事実です。


2. たったの5分待ち

話を戻すと、30ドルを確認し終えた係官は、
「あっちで待って」と、カウンターの端の方を指さしました。いちおう、私の顔と目線は合っていました。

ターミナルビルは、広くて新しく清潔で冷房も気持ちよく効いていました。外観は、冒頭の写真のように、濃いオレンジ色の急傾斜の仏教寺院風の屋根に覆われています。

5分ほど柱によりかかっていると、カウンターの左端から3番目くらいの係官が立ちあがり、手にパスポートを持って私の名前を呼びました。パスポートを受け取って、ビザ取得手続きはあれよあれよという間に完了です。

次の写真のように、1カ月有効の短期滞在ビザがパスポートの1ページを使って、でんと貼ってありました。
到着ビザ取得手続きは終了です。
「わあ、超簡単。なんじゃこれ?」の世界でした。
0011カンボジア観光VISA
( カンボジアの短期ビザ )

2019年6月ごろより、いわゆる観光ビザの取得手続きが従来にも増して簡素化されたようです。2019年11月現在、ガイドブックや大半のブログでは、「到着ビザも空港で申請書類と写真を出して取得」という説明が大半ですが、もはや過去の情報です。

手続きを実体験した限りでは、ビザと言いながら、限りなく入国税に近づいています。ビザの証紙が領収書に見えます。カンボジアは、アンコール・ワット観光関連収入が、国の経済の一端を大いに支えているので、観光ビザ料金が貴重な外貨収入源です。ガイジンさんは、あてにされているのです。


3. ビザ事前取得で儲けるツアー会社

日本発のアンコール・ワット・ツアーでは、参加者にビザの事前取得を指示しています。ツアー会社に委託してビザを取ってもらうと、大使館の手数料35ドルに加えて代行手数料が5000円くらいかかります。最近は、自力のオンライン申請で取れる e-Visa (電子ビザ)もあるようですが、36ドルかかります。

「混雑時に、みんなが到着ビザを申請して、2時間も3時間もかかったら『他の方々に迷惑がかかるから』」、というのがツアー会社側の言い分です。

けれどもねえ、私の実体験から類推すると、シエム・リアップ国際空港に限っては、
「そこまでしなくても、いいんじゃない」
「いやいや、お客さまが、もしもの事情でビザ発給を拒否されたら、会社として責任負わねばならないので」
「観光ビザは30ドル払えば、パスポートの余白ページ切れがない場合以外100%発給されると思うよ。『混雑時には待ち時間ありを了承してください』の事前告知でいいんじゃないのでしょうか」

「ツアーに申し込むお客さまは寛容なお方が多いので、事前のビザ取得で数千円余分にかかっても気にしないと思いますよ」
「それもそうだな」


4. やっつけ仕事みたいな入国審査、荷物受取、税関申告書の提出

到着ビザさえ取れれば、もうこっちのもの。安全パイの日本人観光客にこわいものはありません。日本人は気が弱いので、入国係官から、雰囲気を察知されてチップや袖の下の要求があるかもしれないのは、ご愛嬌でしょう。

シエム・リアップ国際空港については、繰り返しますが怪しげな雰囲気は一切ありませんでした。前の文章は、どうか忘れてください。

私の入国審査も1-2分で終了。次のイギリス人ご夫妻も同じようなテンポで済ませて、荷物受取り台にきていました。ビザの係官も10人以上がずらりと並んでいたし、入国審査ブースもたくさんありますが、中国やベトナム発の到着便が集中する夕方から夜にかけては、それなりの混雑かも知れません。

航空会社へ預けた荷物も、飛行機到着後20分くらいでターンテーブル上を回り始めました。その次の税関検査も、申告するものがない乗客は、機内で配られた税関提出用の書類を係官に渡して終わり。もちろん、サイン等の記入もれの有無はチェックされます。

そしてすぐ先の、曇りガラスの扉を手で押し開けると、もうそこは到着客出迎えロビーでした。進行方向の左側に、定額払いのタクシーやトゥクトゥクのチケットブースがありました。


5. シエム・リアップ国際空港

シエム・リアップ国際空港の様子です。往路は深夜着、夜便で帰国の場合ですと、明るいうちにシエム・リアップ国際空港の建物を見ないようです。青空の下で見ると、世界に冠たる観光地の表玄関としての風格を備えた空港です。
0011シエムリアップ空港メインビル
( シエム・リアップ国際空港ターミナルビル到着出口付近 )
0013シエムリアップ空港到着風景
( 飛行機を降りてぞろぞろ歩く到着客 )
0012シエムリアップ空港Tビル滑走路側1022
( 滑走路側から見たターミナルビル。手前が国際線、奥が国内線 )

それでもって、

”あまりに早く入国手続きが終わったので、ホテル代金に入っている送迎サービスの運ちゃんが来ていない!”


2019年11月記                                了















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