やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

モディカ

モディカのイタリア的外食風景

モディカのイタリア的外食風景    2018年9月訪問

「モディカの食は、チョコレートにあり」ですので、普通の食事は、ご当地の一般的なムードの中で食べました。
他のヨーロッパ諸国と同様に、春から秋はテラスでの飲食が人気です。
モディカ中心部バルテラス風景Sep2018 (1)
( ウンベルトⅠ世通り沿いのバルのテラス )

のんびりとした都市なので、適当に食べましょう。

強いてあげれば、「アクルーシオ:Accursio 」というレストランが都心部では評判だそうです。確かに、ミシュラン・ガイドのイタリア版で星ひとつ、と書いてあります。

観光案内所のスタッフさんも「高いよ。有名店なので」と、ひとこと。せっかくなので、チャレンジしようと思いましたが、あいにく休店日でした。
http://www.accursioristorante.it/

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( サンピエトロ教会近くにある『アクルーシオ』 )

それでは致し方なし、と気持ちを新たに、中心部から少し離れた現代風のバル兼レストランで、安いランチを食べました。サラダとパスタと水で11ユーロほどだったと記憶しています。それでも、日本よりは高いです。
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( モディカのランチ例 )

続いてのモディカでの食体験は、汗だくになってピッツォの展望台に登っていく途中で入ったバルのグラニータ。サンジョバンニ教会の階段下の左手にあります。入店した日本人観光客の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
グラニータは既製品で、どこにでもある味と値段でしたが、冷たい食感は、まさに「干天の慈雨」。「空腹にまずいものなし」。「冷えた水も、五臓六腑にしみわたり・・・・・」、でした。
IMG_1725Amore
IMG_1725Granita
( モディカのアルタ地区のバル風景とグラニータ )

そして、夕食はサンピエトロ教会裏付近の路地に並んでいるレストランのひとつに入りました。どのお店も、観光客や地元の方で、そこそこにぎわっていました。他人さまが食べている料理を見て、店員さんに目配せして、うなづいたので、そのお店に入りました。

オレンジ色のランプ風の街灯に照らされたモディカの路地は、風情があります。9月の夜は、まだまだ暑い空気が残っていますので、テラス席でも涼しい風に吹かれることはありません。
モディカの小径は輝きSep2018
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( モディカの夜のレストラン街風景 )

私が入ったのは、ラ・コンテアというお店。25ユーロほどで、それなりに美味しい夕食を取ることができました。
http://www.siciliainfo.it/pizzeria-la-contea---modica---ristorante---cucina-tipica-mediterranea---pizza-a-domicilio---pizzeria-a-modica.html
モディカ野外ディナーを楽しむSep2018
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( レストラン、La Dolce Contea のテラスと料理 )

みんなテラス席でお食事。お店のWebsiteに載っている店内席にすわっているような人間は一人もいませんでした。ドアも開けっ放しなので、クーラーがあっても効かないでしょう。

最後に、歩きながら目に入ったバルのスタンドで、シチリアに来て何個目かのグラニータを食べておしまい。イタリア人並みの体力はないので、午後11時にはホテルに帰りました。
IMG_1929
( いわゆる、立ち食いのグラニータ。3ユーロ也 )

モディカの食も、行き当たりばったりの割には、美味しかったです。さすがイタリア。料理の美味しい国への旅は、これだからたまりません。

2019年11月記                                      了

モディカの2大展望台に汗だくで上る

モディカの2大展望台に汗だくで上る    2018年9月訪問

1  コリーナ・デリトリア:Collina dell'itria

モディカは深い谷合にある街です。両側にそそり立つ台地の端まで登ると、谷底風景が手に取るように見えます。

観光案内図によると、おすすめの見晴らし台は3カ所。アルタのピッツォ:Pizzo 、ピッツォの対面のコリーナ・デリトリア:Colina dell'itria、中心部の裏手の、コリーカ・デラ・ジャカンタ: Collica della Giacanta、です。私はジャカンタを除く2カ所に登りました。

まず、モディカのアルタ(丘の上)や、バッサ(谷合い)の歴史的景観を鳥瞰するために、コリーナ・デリトリアにあえぎながら登りました。クルマで来てもいいし、予算次第でタクシーを頼んで来てもよいでしょう。

私は、タダのかわりに汗だくとなり、すこしスリムになりました。
モディカSピエトロ前から南斜面市街Sep2018
( モディカ中心部のサンピエトロ教会前からコリーナ・デリトリア方を望む )

谷底から路地裏の階段を通って20分ほどでコリーナ・デリトリアの展望台に着きました。
モディカコリーナ・デリトリア展望台Sep2018
( コリーナ・デリトリア展望台と駐車スペース )

思った以上に展望が開けていました。モディカのアルタ地区のサン・ジョルジョ大聖堂と、モディカ市街地の最高点ピッツォの展望台が眼前に展開します。

「わああ・・・・・。すごい眺めえ・・・・・・」
モディカPizzoとSG聖堂矢印ありSep2018
( モディカのアルタが視野いっぱいに広がる )

モディカへそ部を見下ろすSep2018
( モディカのバッサの中心部方向 )

MODICAのV字谷にかかる国道橋Sep2018
( モディカの谷間の奥と国道バイパス橋 )

写真で見ると、実際より平面的に見えるのは、素人写真ゆえ仕方がないのかも知れません。また、眼前に展開するパノラマ風景の大きさも、なかなか伝わりません。プロの方々の写真や画像は、やっぱり違うなと感じます。

2  ピッツォ:Pizzo

気分が高揚して、間髪を置かず、対岸のピッツォに登ることにしました。いったん、深い谷底に降りて、再度、急坂を登ります。荒行気分です。
モディカPizzoへ向かう階段Sep2018
モディカの急坂風景 (3)
(  ピッツォへ昇り降りする階段風景のひとつ )

モディカの急坂風景 (2)
( アルタへ登る車道も急こう配 )

モディカのエバンゲリスタ教会前Sep2018
( ピッツォの近くにあるサン・ジョバンニ教会 )

ピッツォへ行く途中の坂の上にそびえ立つサン・ジョバンニ・エバンジェリスタ教会も後期バロック建築です。旅行記にもそれなりに登場しますが、その日は終日、閉館だったようです。建物のドアも固く閉じていましたし、周囲にも観光客の1人もいません。単に外から教会を仰ぎ見て通り過ぎました。

モディカのPizzoへ続く平坦路Sep2018
( ピッツォへ通じる道。突当りが展望台 )
モディカPizzoのテラスSep2018
( ピッツォの展望台風景 )

対面には、先ほどまでいたコリーナ・デリトリア展望台の車道のふくらみが、はっきりと見えました(写真の矢印の個所)。急傾斜のV字谷を下って登ってくるまで、教会見物とバル立ち寄り込みで1時間半かかりました。わき目も降らずに歩くと30分くらいかも知れません。

それにしても、立体的なモディカの街並みが視界前面に広がり、圧巻でした。10分くらい、微風に吹かれながら素晴らしい景観を見降ろしていました。
モディカPizzoより対岸展望台Sep2018
モディカPizzo展望台より中心部Sep2018
モディカPizzo展望台より南西郊外Sep2018
( ピッツォから見た市街と対面のコリーナ・デリトリア方向 )

もうこの時点で、絶対に夜景も見に来るぞ、と決めていました。

2019年11月記                                            了

モディカの夜は群青色に暮れ行く

モディカの夜は群青色に暮れ行く     2018年9月訪問


太陽が西に傾く午後7時ごろ、コリーナ・デリトリアの高台にに再び上りました。夕暮れのモディカ、特にアルタの風景を見ようと思ったからです。

9月になってもシチリアの夕暮れ時は、かなり暑いです。丘の見晴らし台に着くころには、再び汗だくでした。
モディカ薄暮のウンベルト1世通Sep2018
モディカ薄暮DuomoSep2018
( 暮れなずむモディカの中心部の風景 )

見ていると、1軒、また1軒と家々の明かりがついて行き、その分だけ空が少しずつ群青色に染まりはじめました。午後7時半を回っても、まだまだ明るいモディカの空でした。
モディカPizzo暮れなずむSep2018
モディカSジョルジョ暮れなずむSep2018
( 少しずつ暮れ行くモディカのアルタ展望 )

さらに30分ほどたたずんでいると、やっと空も濃い色に染まりました。ポツポツと灯り始めていた明かりも、一気に増えました。旧市街で一番高い場所にあるピッツォの展望台付近にも明かりが集中して灯っています。ホタルが舞っているような感じです。

透きとおるような空の下、幻想的な夜景が目の前に展開しました。高台にいるので、谷底のクルマの音もほとんど聞こえてきません。濃紺の夕暮れ風景は、次第に黒とオレンジ色の世界へと変わっていきました。

周りにいた何人かも、無言で夜景を見つめていました。汗水たらして坂道を登ってきた苦労が報われました。
モディカSジョルジョ夜Sep2018
モディカ夜景展望SGを見るSep2018 (1)
( サンジョルジオ教会に当たるスポットライト )

闇に浮かぶモディカのアルタ、そして、スポットライトに浮かびあがるサン・ジョルジオ教会の美しい姿をしっかりと脳裏に刻みます。

お腹もすいてきたので、昼間に目星をつけておいた小径を踏みしめるように降りました。路地の街灯に映える昔ながらの家の壁もベージュ色に光っていました。くねくねした小径の向こうに、何が潜んでいるのだろうとわくわくしながら階段をゆっくりと下りました。

あるときには、台地の上の建物が視野に入り、あるときには、コツコツと靴音を建てながら家路に向かうだろう人影とすれ違いました。
モディカの夜の静かな路地裏Sep2018
モディカ夜景市内通りSep2018 (5)
モディカの小径は輝きSep2018
( 曲がり角の先に何があるのだろう。モディカの夜の路地裏 )

街の中心部に位置するバッサのドゥオーモもライトアップされて静かにたたずんでいました。やっぱり、モディカは昼も夜もバロッコの都市なんだなと実感しました。

モディカSピエトロ夜景Sep2018
( ライトアップのサン・ピエトロ教会 )

ヨーロッパによくあるオレンジ色っぽいハロゲンランプの街路灯に照らされたモディカの路地裏は、いつまでもだいだい色に輝いていることでしょう。

2019年11月記                           了



モディカの中心部で観光客歩き

モディカの中心部で観光客歩き    2018年9月訪問

モディカの中心部をぶらぶらと歩いてみました。

観光客が、主に行き来するのは、谷底の大通り「ウンベルト1世通り:Corso Umberto Ⅰ」です。20分もぶらぶらすれば、お店やドゥオーモの立ち並ぶにぎやかな一帯を往復できます。
モディカ観光案内所Sep2018
( モディカの観光案内所前の市街地図 )

モディカも、世界遺産「ヴァル・ディ・ノートの諸都市」のひとつなので、古い街並みはバロック風のベージュ色です。ただ、お隣りの都市ラグーザ(ラグーサ)にも増して起伏が多いので、街並みに立体感があります。交通の便はラグーザの方が良いので、その分、モディカに来る観光客は少ない感じです。

モディカの「へそ」は、川の合流点跡の三叉路。南国のシチリア島らしく、三叉路の一角、グリマルディ広場:Palazzo  Grimaldi にはヤシの木が生えています。右端のパトカーが停車しているあたりが、市役所、警察署などがある行政の中心です。

チョコレート店や土産物屋は、写真左のウンベルト一世通りにいっぱい固まっていますが、右の通りにも少しあります。
モディカCウンベルト1世通Y字路中心部Sep2018
( モディカ中心部の三叉路 )

この三叉路から少し南下すると、駅へ行く道につながります。新しいビルが点在するようになり、ロトンダ(ラウンド・アバウト)も、クルマ用の大きな円を描いています。観光客の姿も、ほとんどなくなりました。
モディカCウンベルト1世通と上の街Sep2018
モディカ駅へ通じるロトンダから三叉路方向SEp2018
( モディカ中心部から少し南下したあたりのティエラ通りの街並み )

今風の街並みを見ていてもつまらないので、街の中心部へ引き返し、路地裏に入って行って、バロック風の街並みを楽しみましょう。モディカの市街地は小規模で治安も良いし、迷ったら谷底に降りれば、必ずウンベルト1世通りに出ますので、気楽に路地裏に回って行きましょう。

モディカは路地が素敵Sep2018
モディカマグホテル前のたたずまいSep2018
モディカふと見上げればバロッコ彫刻の軒Sep2018
( モディカ中心部の路地裏と「持ち送り」という窓の装飾 )

暑い時期の真昼間は、ほとんど人通りがありません。汗だくでふうふう言いながらモディカを歩いているのは、物好きな観光客くらいです。ニッポン人らしき姿も見かけません。ラグーザ以上にニッポン人観光客は少ないです。
モディカ中心部観光案内所前Sep2018
( モディカのサンピエトロ教会前 )
モディカ中心部バルテラス風景Sep2018 (2)
( モディカのサンピエトロ教会付近のカフェ風景 )

だいたいモディカの古い街並みを見て中心部へ戻ってきました。よっこらしょ、と首を持ち上げると、モディカ到着時と同様に、昼下がりの陽ざしに映えるアルタ(高台)の市街地が、屏風のように広がっていました。やっぱり、この立体感がモディカの持ち味なんだな、と改めて実感しました。

モディカ迫りくるアルタの山Sep2018
( そびえ立つモディカの「アルタ」市街風景 )

2019年11月記                                    了





モディカ、後期バロッコの聖堂たち

モディカ、後期バロッコの聖堂たち    2018年9月訪問

1. このごろ人気の後期バロック建築

イタリア観光をひととおり体験してイタリア好きになると、シチリア島などの少し変わった観光地を目指します。
群青色の海が美しい高級リゾート、タオルミーナと、後期バロック建築:Tardo Barocco  が建ち並ぶ、世界遺産「ヴァル・デ・ノートの諸都市」、壮麗なロマネスク建築に圧倒される「ゴッド・ファーザーの都市パレルモ」は、島内3大観光ポイントでしょう。ギリシャ神殿跡が見事なアグリジェントも人気があります。

世界遺産「ヴァル・デ・ノートの諸都市」のひとつ、モディカの街中には、有名な後期バロック建築の大聖堂:Duomoが二つあります。
モディカSピエトロとSジョルジョSep2018
( モディカのバロック風Duomo2棟 )

「えっ!ひとつの街にドゥオーモはひとつでしょう?」
「モディカは、谷合いの地区バッサ:Bassa、と丘の上の地区アルタ:Alta、を別々にカウントしているのでDuomoが二つあるのです」
「なーるほど」

一つ目のDuomo は、バッサ地区の目抜き通りであるウンベルト」1世通り沿いに鎮座する「サン・ピエトロ教会: Chiesa di San Pietro」です。
モディカSピエトロ教会正面Sep2018
( モディカのバッサ地区のサン・ピエトロ教会 )

二つ目は、アルタ地区の丘の斜面にそびえる「サン・ジョルジオ教会:Chiesa di  San Giorgio」です。
モディカSジョルジョ迫力Sep2018
( モディカのアルタ地区のサン・ジョルジオ教会 )

設計者はロザリオ・ガリアルディ: Rosario Gagliardi (1690-1762 )という人で、ラグーザ・イブラの有名なサン・ジョルジオ大聖堂も設計しています。二つの街を観光すると、「あれっ?何か似てない?」と感じることがあると思いますが、それで正解です。美しく壮麗な観光ポイントですが、双方に独創性はあんまりありません。

けれども、ベージュ色でぎっしり詰まった立体的なモディカの旧市街のなかに建っているので、自然と目が吸い寄せられます。


2. サンピエトロ教会

まず、バッサ地区のサンピエトロ教会に入りました。昼下がりは、お昼寝タイムで閉館となります。午前中か夕方にアプローチしましょう。

モディカ中心サンピエトロ前の昼Sep2018
( サンピエトロ教会前:画面右の柵のある階段がサンピエトロ )

主祭壇や両脇の小さな礼拝コーナーをひととおり見て歩きました。修復を終えて年月が経っていないためか、壁の真っ白い漆喰が瑞々しさいっぱいでした。

モディカSピエトロ祭壇と天井Sep2018
モディカSピエトロの穏やかな彫像Sep2018
( サンピエトロの祭壇と内陣 )

いつもながら、「神はこうあってほしい」という気持ちがいっぱいあふれている空間です。

モディカ薄暮のウンベルト1世通Sep2018
( 薄暮に浮かぶサンピエトロ )

私も、お昼寝タイムのあと、コリーナ・デリトリア展望台に再び上がり、夕暮れ迫るサンピエトロ教会を眺めました。風は涼しくなってきましたが、やはり急坂を登るのは一苦労。けれども登った甲斐がある風景が展開しました。

3. サン・ジョルジオ教会

モディカSジョルジョを正面に見るSep2018
モディカSジョルジョと背後PizzoSep2018
( ベージュ色のアルタ市街に溶け込むサンジョルジオ )

ここの堂内も修復直後らしく、とてもきれいに整えられていました。見物人も少なく、落ち着いた雰囲気です。
モディカSジョルジョ祭壇Sep2018
( サンジョルジオ教会内部 )

アルタ地区が俯瞰できる展望ポイント、コリーナ・デリトリアにも登って、サン・ジョルジオ教会を谷の対岸から眺めました。
モディカPizzoとSG聖堂その2Sep2018
( 市街風景に溶け込んでいるサン・ジョルジュ教会 )

丘の斜面にあるサン・ジョルジオは、よく見ないと分かりません。絵本の「ウォーリーを探せ」に通じるところがありますが、どこだかお判りでしょうか。そんなに難しくありません。

サンジョルジオ大聖堂も夜に美しくライトアップされます。
モディカSジョルジョ夜Sep2018
( サン・ジョルジュ教会のライトアップ )

手間暇をかけ、体力を使って高台にやってきた甲斐がある幻想的なライトアップ風景が展開していました。20分くらい、じいっとたたずんで、群青色から黒に染まっていく空と、モディカの2大聖堂の夜景などを見ていました。

モディカは期待値以上に趣きのある都市でした。


2019年11月記                          了











モディカ、見上げれば谷の街

モディカ、見上げれば谷の街      2018年9月訪問

1. モディカはV字谷の中に

シチリア島の南東部にあるモディカ:Modica は、バロック建築とチョコレートの都市として、それなりに有名です。世界遺産「バル・ディ・ノートの諸都市」のひとつです。

昔からの市街地は、二股に分かれた急傾斜のV字谷に張り付くようにびっしりと広がっています。谷底をバッサ(下)、二股の間の斜面上部をアルタ(上)と呼んでいます。観光客が集まる中心部のウンベルト1世通りは、バッサにあった川の流れの跡です。

私は、モディカへラグーザ(ラグーサ)発の路線バスで入りました。バスがモディカに近づくと、ヘアピンカーブを何度か下って市街地の縁に入っていきます。

MODICAのV字谷にかかる国道橋Sep2018
( モディカへ入るヘアピンカーブの続く街道 )

モディカ市街の周囲には、ここ20-30年ばかりの間にできた国道のバイパスの高い橋が何本もかかっています。日本人の個人観光客にもっとも記憶に残っているのは、駅の背後にかかる高さ100mばかりの国道橋でしょう。
モディカ駅南の国道橋Sep2018
( モディカ駅後方の恐ろしく高さのある国道橋 )

これこそ、モディカの地形上の特色を如実に語っている光景です。

2. バスターミナルを経てモディカ中心部へ入る
MODICAバスT街はずれSep2018
( モディカ市街の北西にあるバスターミナル見下ろし風景 )

地域の市町村をつなぐ路線バスは、街はずれのバスターミナルを経由したあと、街の中心部まで入ります。バスターミナルで、けっこうな数の乗客が降りますが、あわてず、さわがず、運転手さんに「チェントロまで行くか?」と尋ねると「シー(行くよ)」、とか「ノン(ここが終点)」と答えてくれます。体力温存のため、できるだけ街の中心部まで行きましょう。

3. そそり立つモディカ旧市街に声も出ず

街の中心部のバス停に降りた途端、360度の視界いっぱいに飛び込んできたのが、両側にそそり立つベージュ色の旧市街風景でした。

実物は、写真よりはるかに立体感があり、見上げるような感覚に襲われました。
モディカ迫りくるアルタの山Sep2018
( 谷底の両脇や背後にそそり立つモディカ旧市街 )

いっしょに降りたヨーロッパ人のカップルともども、文字通り口があいたまま塞がりませんでした。

「 ・・・・・・・・・・・・・・ 」
「 な、なんと、素晴らしい・・・・・・ 」
「 ところで、どこから来たの?」
「 スコットランド 」
「 私は、トーキョー 」
「 良いモディカ滞在を! 」
「 お二人もね 」

という感じでした。

モディカでは、バッサの谷底の目抜き通りを歩いている限り、いつでもどこでも急斜面に張り付くアルタの家並みが目に入ります。
モディカ頭上に迫るアルタのPizzoSep2018
( モディカの目抜き通りウンベルト1世通りからピッソ展望台方向を見上げる )
モディカ駅へ通じるロトンダから三叉路方向SEp2018
( 坂道の背後にも石灰石の崖と斜面に張り付く家々があるモディカ )

モディカの第1印象は、とても強烈でした。鉄道で来てモディカ駅から中心部へアプローチすると、谷底の深さが浅いので、多少、印象は薄くなるかも知れません。それでも、駅の背後の高すぎるくらいの国道橋を目にすれば、モディカの印象が記憶に焼きつくと思います。

日本人には、まだ馴染みがない観光地だけに、大切にしたい感動です。イタリアの典型的風景であるベネチアや、フィレンツェのルネサンスムード満点の都市とは違うイタリアを感じるでしょう。

2019年10月記                               了











モディカのチョコ店めぐり

モディカのチョコ店めぐり   2018年9月訪問

モディカのバッサの目抜き通りには、チョコレート店がたくさんあります。「ボナユートに続け、そして追い越せ」と言わんばかり。専門店もあれば、土産店兼用の店舗もあります。共通点は、どこのお店のチョコレートでも舌ざわりが「じょりじょり」することです。そして、固いです。歯が欠けるほどではないですが、少し強く噛まないと砕けません。

ぶらぶらと何軒かのチョコレート店を見てみましょう。

まずは、ボナユートに続いて2番手のイメージがある「ペルーゾ:Peluso」。東京のチョコイベントにも出展したことがあると、店番のおばさんは言っていました。
ModicaPeluso看板 Sep2018
ModicaPeluso店内Sep2018
Modica Peluso 3varSep2018
( ペルーゾの店内外と、チョコレート3種 )

とても品のよい味がしました。

次は、カンネッラ:Cannella。こげ茶色の箱が記憶に残ったチョコでした。やや渋い味わいでした。
Modica chocoRIZZASep2018
( カンネッラのチョコレート )

3番目は、モンス:Monsu*。(モンスウ) やや軽い味わいでした。
Modica Choco 胃MONSU Sep2018
モディカチョコMonsu2味
( モンスのチョコレート )

土産物店と兼業のチョコレート店は、夏ならば、夜11時、12時まで営業しているようです。

陽が暮れてから入ったのが、大きな店構えのドン:Don。店の壁いっぱいに150種類以上の味の板チョコがぶらさげてありました。普通の味わいだった記憶があります。
Modica Don Sep2018
モディカのDONチョコラート品揃え
( Don のチョコレート店 )

ボナユート以外のチョコレート店の値段は、一般的なサイズの板チョコで1.5ユーロから2.5ユーロほどです。それでも、あちらこちらで、4枚、6枚と買ってコレクションしていると、すぐに50ユーロ、100ユーロの出費になりました。

たくさん買ってきたので、帰国後、家族で結構な量を食べ、職場でも1人に板チョコ1個を配るくらいの数がありました。チョコ買いすぎでした。

2019年10月記                        了



モディカのチョコならボナユート

モディカのチョコならボナユート   2018年9月訪問


1.イタリア3大チョコレートの街

モディカ、ペルージア、トリノ。イタリアの3大チョコレートの都市です。

どこのチョコレートも逸品ですが、モディカのチョコレートは、16世紀風の製法をアピールし、暑い日でも溶けにくい、じゃりじゃり感のある味わいが売りです。

その中で、1880年創業のボナユート(ボナイウート):Bonajuto)は、モディカのチョコの創業店であり、もっとも有名で人気のあるお店です。どうして、チョコ製造を始めようと思ったかは、ちょっと調べたくらいでは書いてありません。

とにかく、谷底のバッサ地区の中心部のサンピエトロ大聖堂の、ほぼ真ん前にあるお店へ急ぎました。

モディカSPetro前のボナユート092018
(サンピエトロ大聖堂前の路地にあるボナユート本店)

2. 老舗ボナユート(ボナイウート):Bonajuto でチョコレート・ショッピング

ボナユートは、目抜き通りから路地に入った場所にあります。下の写真のように、お店への案内板が貼ってあるので、迷わずにたどりつけます。
モディカチョコBonajuto案内Sep2018
ModicaBonajuto前Sep2018
( ボナユートの看板と路地裏の店頭 )
モディカチョコBonajuto店構えSep2018
( ボナユートの店頭からバッサの大通り方向 )

昼ごろまでは、あんまりお客がいません。それでも店内は、かなりのにぎわいでした。
モディカチョコBonajuto観光客でいっぱいSep2018
( ボナユートの店内風景 )

カウンターに、試食用に小さく刻んだチョコレートが乗った皿が20種類くらい置いてあります。モディカのチョコレートは、カカオミルクを混ぜないので、とろみがなく舌ざわりがジャリジャリします。その代わり、常温保存でも35℃くらいまで溶けません。一般的なチョコは28℃前後で溶けて来るので、モディカのチョコは暑さに強いです。

店員さんは親切で、声を掛けると、ていねいに品揃えの説明をしてくれます。

すぐ下の写真のように、「ペルー」とか、「アランチャ」などと命名されているタイプが売れ筋とのことですが、より伝統的な製法に近いチョコレートは、その次の写真のように、ぶ厚いタブレット型のチョコレートだそうです。
Modica Bonaj2varSep2018
Modica Bonaj ChocoSep2018
Modica Bonaj TabletSep2018
( ボナユートのチョコいろいろ )

薄い一口サイズのチョコレートを、かわいい箱に詰めた品揃えもありました。10ユーロ強したと思います。
モディカボナイウートチョコ菓子箱
モディカボナイウートチョコ箱中身
( ボナユートの箱詰めチョコレート)

3. 最後にカンノーリ

お好みの味や厚い板チョコを買いました。1つ3ユーロから4ユーロですが、あれこれ買うので、お勘定額はすぐに30ユーロ、50ユーロになってしまいます。

それに、「他のチョレート店もまわりたいし」、となると、チョコレート予算は100ユーロ、150ユーロになります。

でも、モディカのチョコレートなんて滅多に変えません。三越銀座店でも、ボナユートのチョコを2-3種類だけ扱っていますが、1つ1200円くらいだったと思います。そのあたりを勘案して、買い物を楽しみましょう。

最後の最後に、ボナユートの隠れた逸品のカンノーリを注文しました。
ModicaBonajutoカンノーリSep2018
( もうひとつの名物、ボナユートの「カンノーリ」)

カンノーリ2本をトレイに載せてもらい、店の外のベンチで食べました。よそのお客さんが、「それ、なあに」と聞いてきたので「ボナユートのカンノーリ」と答えると、「私も買おっと」といった感じで店の中に入っていきました。
カンノーリは、店頭に並べてないので、知っていて、なおかつ注文しないと食べられません。

味は、噂のとおり、甘ったるくなく、奥行きがある甘さで、「さすがボナユート」と納得の内容でした。
皆さんも、お立ち寄りの際は、是非、カンノーリもご賞味ください。1本3ユーロほど(2018年9月)です。


2019年10月記                               了




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