ミラネーゼと南イタリア気質 2018年3月、9月
イタリアは南北間の違いが大きく、そのうえ、地方ごと、都市ごとの違いも目立つと言われています。
イタリア人たちがバルのテラスで延々とおしゃべりする姿を見ると、ミナミの気質もキタの気質も、あんまり変わりないと思うのですが、当人たちに言わせると、かなり違うようです。

( バルのテラスで楽しそうにおしゃべりするイタリアン )
ずっと前、キタの代表であるミラネーゼに直截的に尋ねたことがあります。
「北と南のイタリア人って、どんな風に違うの?」
友人は、ちょっと考えてから、ひとつの例をあげました。少し考えるところからして、「キタ」の人間ですね。
「ある晩に嵐が来て、翌朝、大通りに大きな木が何本も倒れていたとしましょう」
『おおっ、新手のテーマじゃないか』と、内心、ほくそえむ私。
「『これは大変』、と近所中が声を掛け合って、市役所の作業員が来る前でも、最低限、クルマが通れるように皆んなで木をどかすのがキタ」
「ふんふん」
「道路の管理は市役所の仕事だ、と言って役所に通報するけど、その後は木が片づけられるまで待っているのがミナミ」

( イタリア中どこでもバルのテラスは明るいムード )
こういう風に、オチもなく、真面目に解説してくれるのがミラネーゼですね。
なーるほど。
2019年3月記 了
イタリアは南北間の違いが大きく、そのうえ、地方ごと、都市ごとの違いも目立つと言われています。
イタリア人たちがバルのテラスで延々とおしゃべりする姿を見ると、ミナミの気質もキタの気質も、あんまり変わりないと思うのですが、当人たちに言わせると、かなり違うようです。

( バルのテラスで楽しそうにおしゃべりするイタリアン )
ずっと前、キタの代表であるミラネーゼに直截的に尋ねたことがあります。
「北と南のイタリア人って、どんな風に違うの?」
友人は、ちょっと考えてから、ひとつの例をあげました。少し考えるところからして、「キタ」の人間ですね。
「ある晩に嵐が来て、翌朝、大通りに大きな木が何本も倒れていたとしましょう」
『おおっ、新手のテーマじゃないか』と、内心、ほくそえむ私。
「『これは大変』、と近所中が声を掛け合って、市役所の作業員が来る前でも、最低限、クルマが通れるように皆んなで木をどかすのがキタ」
「ふんふん」
「道路の管理は市役所の仕事だ、と言って役所に通報するけど、その後は木が片づけられるまで待っているのがミナミ」

( イタリア中どこでもバルのテラスは明るいムード )
こういう風に、オチもなく、真面目に解説してくれるのがミラネーゼですね。
なーるほど。
2019年3月記 了