やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

ミラノの街角

ミラノの「垂直の森」を仰ぎ見る

ミラノの「垂直の森」を仰ぎ見る    2018年3月、9月訪問


ミラノ中心部では、あちこちにユニークな建物が出現しています。どれもこれも評判がよいとは限りませんが、とにかくチャレンジしようという意欲はトーキョーの比ではありません。

「たかだか20年くらいの経済的成功にアグラをかいてしまった私たちニッポン人よ、ミラノ精神に見習え」、と思います。

今回は、ポルタ・ガリバルディ地区で一番ユニークなビルを見に行きました。その名も、ボスコ・ヴェルティカーレ:Bosco Verticale。直訳すると、「垂直の森」という名のツィンタワー式高級マンションです。

Pガリバルディ駅近く森のマンション201803
( ポルタ・ガリバルディ駅近くのボスコ・ヴェルティカーレ )

写真を見ると、「ああ、あれね」と思い出す旅行者の皆さんも多いと思います。

ボスコ・ヴェルティカーレは、有名食料品店イータリー:Eataly  へ行くときに通ったポルタ・ガリバルディ駅前から、少し遠目に見えた、もさもさした高層建築です。

駅の周囲は、現代建築でいっぱいです。この辺まで出没する日本人旅行者は、Eatalyの方に気が向いていたり、スリ、かっぱらいに狙われないかと思って用心深くなりすぎ、周りを見渡す気持ちの余裕がなくなっています。そのため、樹木がからみついたようなボスコ・ヴェルティカーレの異様さばかりが記憶に残ってしまいます。

もっと前向きに現代ミラノの街並みを堪能しようと思います。晴れた日の昼前、この高層ビルのそばまで行ってみました。

Pガリバルディ垂直森BoscoVerticaleSep2018
( 周囲から、にょきっと生えているようなツインタワー )

繰り返しますが、ボスコ・ヴェルティカーレは、ツイン・タワーの高級マンションです。

Pガリバルディ垂直の森近影Sep2018
( ボスコ・ヴェルティカーレの正面玄関付近 )

玄関先から仰ぎ見ると、毛むくじゃらの建物に見えました。かなり大きな木々が、最上階まで段違いに植えてありますし、ツタ類もバルコニーの手すりにたくさんからまっています。

そばで見ると、木々の重みが感じられて、かなりの迫力です。こんな位置関係に樹木があるわけないだろ、という気持ちがあるので、余計に圧倒されました。

Pガリバルディ垂直の森見上げSep2018
( ボスコ・ヴェルティカーレの真下から見上げ )

その一方、見ようによっては、朽ち果てたマンションに雑木が生い茂っているようにも感じます。

手入れは、専門の会社がこまめに行なうそうです。屋上には、樹木を吊り下げるクレーンも設置してあります。
上層階でも窓の外に緑が茂っているのは気が休まりますが、高い管理費を考えると気が重くなりそうです。

総論としては、住み心地良さそうなマンションでした。

                                     2018年12月記                    了






ミラノ、ポルタ・ガリバルディの新しい息吹き

ミラノ、ポルタ・ガリバルディの新しい息吹き      2018年3月、9月訪問


1. 新しいミラノへのチャレンジ

ミラノは、2015年の万博を機に再開発プロジェクトを推進しています。結構、チャレンジングなプランです。

例えば、旧フィエラの跡地は、シティライフ・ミラノという高層ビル街兼マンション街兼大きな公園になりました。そして、ポルタ・ガリバルディ駅周辺も、高層ビルと公園を柱にした21世紀風の新都心に生まれ変わりました。

シティライフショッピングディストリクト緑地とビル201803 (2)
( 再開発中のシティライフ・ミラノ )

Pガリバルディ州政府庁舎Sep2018
( 再開発で生まれたガリバルディ駅北のポルタヌオバ緑地。
  高層ビルはロンバルディア州政府庁舎 )


巨大イベントをきっかけに街の再開発をするのは世界共通のパターンですが、可もなく不可もない建物を建てるだけの都市もあれば、先端を行く街づくりを意欲的に目指している都市もあります。

自虐気味ですが、東京は前者に近く、ビルバオとかミラノは後者に近いなと私は感じました。

2020年オリンピック開催の東京や、2025年万博開催の大阪の街づくりポイントは何なのでしょう。あまり、はっきりとしたコンセプトが伝わってきていないような気がします。

その点、ミラノは、環境配慮、緑地づくりにポイントを置いているなと、旅の者でも感じるくらいの強いオーラがありました。

2. ポルタ・ガリバルディ駅を降りて

旧イタリア国鉄時代からのポルタ・ガリバルディ駅:Stazione Porta Garibaldi は、ミラノで、チェントラーレに次ぐ大きな駅です。駅舎の建替え工事が終わり、ミラノ・パサンテという新通勤路線が開通し、何系統かの特急列車やマルペンサ・エクスプレスも発着するようになりました。

Pガリバルディ駅と再開発ビル201803
( ポルタ・ガリバルディ駅舎と、背後の再開発ツィンタワー )

駅前の土地は整理され、たくさんの高層ビルが建ち、イタリア有数の銀行や保険会社が入りました。ちょっとあぶなかっしい雰囲気だった地区は、バリバリのビジネス街、お洒落なショッピングストリートに変身です。

駅舎と向かい合った場所は、高層ビルに囲まれた2層式のショッピングセンターになりました。アウレンティ広場:Piazza Aulenti です。

PガリバルディAulenti広場Sep2018
( 2層式のアウレンティ広場と周囲のショッピングゾーン )

1階は、スーパーマーケットやブティック、2階は噴水を囲むようにカフェやお菓子屋さんなどが並んでいます。
イタリアっぽくない場所なので、観光客はほとんどいません。ぶらぶら歩きを楽しむミラネーゼと、ビジネスマンとビジネスウーマンの街です。

ニッポン人にも知られているお菓子屋さん兼ジェラート屋さんのヴェンキ:Venchi、とかイリー・カフェ:illy caffe *もあるので、イータリーへお買い物に来るならば、アウレンティ広場に寄り道するのも手かなと思います。

PガリバルディAulentiヴェンキSep2018
( ニッポン人への知名度も高いヴェンキの支店:Venchi )

PガリバルディillyCafeSep2018
( これまた有名店、イリー・カフェ:illy Caffe* )

(*) caffe の最後の「e」は、アクセント記号のある文字 

どの店やビルも、できたてほやほやなので、すごくピカピカしています。出入りする人たちも、それなりの身のこなしをしている階層の方々なので、全体的にリッチでハイセンスな雰囲気です。

つまり、数年後には商売の見通しがはずれて閉店している店があるかも知れないし、逆に、人気が沸騰して押すな押すな状態になり、「私が初めて行ったときは、まだまだ新しもの好きの観光客しかいなくってさあ」と、訳の分からない自慢話ができるかも知れない、ということです。

そんなミラノの躍動感にひたりながらカフェ・マロキーノ (マロッキーノ): Caffe Marocchino を一杯飲んで、ポルタ・ガリバルディ駅前を後にしました。

PガリバルディillyマロキーノSep2018
( 隠れた人気のカフェ・マロキーノ:Caffe Marocchino )

                        2018年12月記    了





イゾラの人気じわじわ

イゾラの人気じわじわ    2018年9月訪問

ミラノの街々にも、はやりすたりがあります。

最近、少しずつ注目度が上がっているのがイゾラ地区:Isola 。ポルタ・ガリバルディ駅の北側に広がる下町情緒が残る地区です。ジャズホールや気のおけないバル、食堂、アトリエなどが増えてきています。夕暮れ時のアペリティーボをリラックスしながら楽しんだり、週末の夜を少し静かに過ごしたいミラネーゼが集まってくるようです。

まず、イゾラ地区を目指します。ポルタ・ガリバルディ駅:Stazione Porta Garibaldi に近い有名マンション、ボスコ・ヴェルティカーレ:Bosco Verticale の横をすり抜けて北へ進んで行くと、お店が点在する平凡な住宅街に出ます。

イゾラ地区と遠くに垂直Sep2018
( ボスコ・ヴェルティカーレが見えるイゾラ地区の通り )

いつの間にかイゾラ地区に入っています。昔は運河があって街を仕切る役割をしていたそうですが、今はどこかに埋もれてしまいました。イゾラという地名も、ずばり、「島」という意味ですから、かつて運河があったことが想像できます。

イゾラ地区には、目立ったランドマークもありません。いくつかの広場や、市電の走るカルロ・ファリーニ通り:Via Carlo Farini などを目安に歩き回ってみました。

イゾラUGO通Sep2018
( イゾラを南北に貫くカルロ・ファリーニ通り )

大通りは、けっこうな交通量がありますが、一歩、入ると静かな下町風の住宅街。それが、いやしの風景を形づくっているように感じました。親しみやすく、手入れもよく、がポイントです。

イゾラ地区の街角Sep2018
(   イゾラ地区の広場とマンション街 )

イゾラのSegrino広場記念碑Sep2018
(   イゾラ地区の中ほどにあるセグリーノ広場と記念碑 )

イゾラも、ナヴィリオ同様に夕方から夜にかけての時間を楽しむ場所なので、明るいうちは、のんびりとした雰囲気につつまれています。

そんなイゾラで一番有名なお店が、アメリカン・ジャズ・ホール、「ブルー・ノート」:Blue Note 。ニューヨークにある有名店のミラノ支店です。開場は夕方からなので、玄関先で、ここ一週間のプログラムを見て退散。ジャズ趣味ではないので、有名店である以外、何も分かりません。次は、誰かに連れてきてもらいたいです。

イゾラBlueNoteジャズホールSep2018
( イゾラの夜の中心、ジャズバー、ブルーノート )


イゾラBlueNote店の前Sep2018
( ブルーノート入口。昼間は閑散 )

バルやレストランは、イゾラのあちこちに点在しています。

今回、紹介されたレストランは、ブルー・ノートの北側にある、オステリアルノーベ:Osterialnove、というカジュアルなお店。写真のとおり、肩肘張らない、小ぎれいな店構えです。そこそこの通りに面したお店は、みんな似たり寄ったりの雰囲気ですので、みんなで少しずつお店情報をためて行きたいものです。

イゾラのオステリアルノーベSep2018
( イゾラの典型的レストラン、オステリアルノーベ )

オステリアルノーベのウリは、中庭があり、緑を愛でながら食事をするテラス席があることです。
こんもりとした茂みに沿った席は、ミラネーゼには人気です。

私の感想では、あんまり庭の手入れが良くなく、木々が雑然と生い茂っている感じですが、緑の少ないミラノでは、貴重な空間のようです。ランチタイムのテラス席は、ほぼ満席でした。その反対に、室内の一般席はガラガラ。ヨーロッパの人たちは、本当にテラス席での食事が好きだということを、ここでも体感しました。

イゾラOsterianove庭の席Sep2018
( オステリアルノーベのテラス席 )

これから、だんだんと注目度が集まりそうなイゾラ。お時間に余裕がある方は、是非、足を伸ばしてほしいです。ミラノの魅力が、しみわたる街中体験ができると思います。

                       2018年12月記                    了

ワグネル、ブオナロッティの夜景色

ワグネル、ブオナロッティの夜景色    2018年9月訪問


食事と買い物のため、ミラノのハイソな地区、ワグネルからブオナロッティあたりをぶらつきます。

夏の終わりの9月です。8時半をすぎると、西の空かすかに残っていた残照もなくなり、ミラノにも夜のどばりが下ります。平日は、夕方7時半閉店のワグネル公設市場も、すっかり店じまいを終えて、シャッターに覆われます。

ワグネル市場夜201809
( 店じまいしたワグネル公設市場 )

公設市場の脇の大きな広告塔のモデルさんは、たくさんのスポットライトを浴びて、仁王立ちです。

ワグネル広場の夜は更けてSep2018
( ワグネル広場を見下ろす広告塔のモデルは眠らない )

宵の口は、まだまだ行き交う市民も多く、若い者は若い者なりに、中年世代は年相応に、ひいきのバルやカフェに集まって、おしゃべりです。寿司バルに行ってみる、という選択肢も、すっかり日常生活のひとこまになったと聞きました。なんちゃってスシかも知れませんが、こんなに外国料理が受け入れられているのは、イタリア広しといえども、ミラノだけです。

ワグネル広場のバルの夜201809
( 行きつけのバーのテラスにも、常連、友人が集まる )

Rサンティ通ラロカンダ夜テラス201809
( レストランも、夏はテラスが人気。でも、暑い )

ベリザリオのイルVG夜景Sep2018
( 独自路線のスーパー、イル・ヴィアッジャトール・ゴローゾも夜11時閉店 )

ブオナロッティ夜イゾザキT201809
( ふと見上げれば、イゾザキ・タワーが間近に )

ブオナロッティ広場夜景Sep2018
( 夜のブオナロッティ広場とザハ・ハディッド・タワー、イゾザキ・タワーの輝き )

白色灯に照らされたブオナロッティ広場のヴェルディ像の視線の先には、ザハ・ハディッド・タワーとイゾザキ・タワーが、煌々と輝きながら、そびえ立っています。残業もいとわない働き者のミラネーゼが居残っているのか、グローバル企業ゆえの24時間職場のオフィスの明かりなのか定かではありません。

けれども、こんな高い位置にビルが光を放っているイタリアの都市は、ほんの数えるほどです。ミラノが、イタリアに冠たるビジネス都市であり、21世紀スタイルの街を目指していることを象徴しているように感じました。


                                         2018年11月記              了


夕暮れのミラノ、アメンドラ

夕暮れのミラノ、アメンドラ   2018年9月

ミラノの新しい胎動を感じる街、シティライフ・ミラノを見渡せるアメンドラ界隈:Amendola に、また、来ました。

夏の終わりの明るい陽ざしに輝くチタン合金の屋根は、国際会議場、ミラノ・コングレッシのものです。メタリックな怪獣が、こちらを向いているような印象です。

その背後に、傲然とそびえる、ひねりの入ったビルは、かの故ザハ・ハディッド氏設計のハディッド・タワーです。

左の、薄い青色の板チョコみたいなビルは、イソザキ・アラタ氏設計のイゾザキ・タワーです。ザハ・ハディッド氏のビルと相性がよさそうです。ザハ・ハディッド氏の建築デザインが、いかにユニークかを、隣りで実証しているようなビルですと言ったら、やっぱり言い過ぎなのでしょうね。

アメンドラ夏のタワーとミラノコングレッシSep2018
( 左がミラノ・コングレッシ、右がザハ・ハディッド・タワー、中央がイゾザキ・タワー )

何度、目にしてもミラノの成長力を感じる景観です。
「いやあ、素晴らしい」
「そんなこと言っているのは、あなただけですよ」
「やっぱり、イタリアではルネサンス物を愛でないと、ブログ人気も出ないですねえ」



アメンドラのモンテローザ通から見るタワーSep2018
( 木立の向こうにそびえる、2棟のタワー・ビルの夕暮れ )

シティライフ界隈の住宅地を散歩しているうちに、9月の陽は少しずつ傾き、タワービルもうっすらとオレンジ色に染まり始めていました。

夕方は、たいていの都市で、お買い物タイム。アメンドラにあるスーパーマーケット、エッセルンガのモンテ・ローザ店: Monte Rosa, Esselunga  も奥方や会社帰りのOL、おじさんらで活気づいていました。大型店ではないので、肉やチーズの対面販売コーナーがなかったような記憶です。間違っていたら、ごめんなさい。

スーパーエッセルンガモンテローザ201809
( エッセルンガ、モンテ・ローザ店外観 )

いずこも同じく、店のガラスには「本日のお買い得品!」のポスターがペタペタ貼ってありました。

メトロのアメンドラ駅から一歩踏み入れた並木道は、もう秋の気配です。落ち着いた、たたずまいの中層マンションが、静かに並んでいます。道路幅が、けっこう広いので、都心に近いカドルナ駅あたりのマンション街よりは、明るく開放的な雰囲気でした。

アメンドラのドメニキーノ通Sep2018
( アメンドラ駅近くのマンション街と並木道ドメニキーノ通り )

夕陽に映える街並みを楽しもうと歩き回ると、ところどころに戸建てが残っています。ブオナロッティからアメンドラあたりは大邸宅や豪邸が多いです。うらやましい住環境に見入ってしまいました。

アメンドラ戸建モーゼビアンキSep2018
( アメンドラ界隈に残る戸建て )

アメンドラモンテローザ通夕暮れSep2018
( モンテ・ローザ通り沿いにも瀟洒な住宅が点在 )

あたりを一回りしていると、家並みの切れ目から高層タワーが、ちらちらと視界に入ってきます。
街を歩く市民の顔つきも穏やかで、住み心地よさそうな雰囲気です。実際には苦労もあるのでしょうが、高くつく分だけ、絶対に他の地区よりはマシな住み心地のはずです。

アメンドラ駅付近とタワーSep2018
(  アメンドラ駅前からシティライフ方面を見る )

私も、買い物袋をホテルに置くために、いったん帰路につきました。

                                2018年11月記                      了


マルゲラ通りとミラノの街角

マルゲラ通りとミラノの街角  2018年9月訪問


ちょっと豊かなミラネーゼが住む地区の、お上品な商店街に行きました。
少しきらびやかなヴェルチェッリ通りから西へ向かい、ワグネル市場(いちば)を通り越した先が、マルゲラ通り:Via Marghera です。おっとりとした雰囲気が漂う商店街です。

ワグネルからマルゲラ通へSep2018
( ワグネル市場のある広場からマルゲラ通りに入る角)

マルゲラ通りに入って奥の方へ歩くと、ものの数十秒で、通りの左側にスポンティーニのマルゲラ店:Spontini, Margheraがありました。

さっそく寄り道。小腹を満たす程度に、ミラノ名物になったスポンティーニのピッツァを食べました。

マルゲラ通スポよりDeAn方向Sep2018
( スポンティーニ、マルゲラ店 )


スポンティーニを出て100メートルくらい歩いた場所から振り返ります。ワグネル広場に面した教会が視野の奥に見えます。建物の1階は、お店やバルなのですが、普通の住宅街のような雰囲気です。

マルゲラ通からワグネル振り返りSep2018
( マルゲラ通りの中ほどからワグネル方向を見る )

スポンティーニの先には、中堅どころの衣料品店と言うか、カジュアルなブティックと言うかはともかく、「OVS」と、「Conbipel」の2店がならんでいます。平日の昼下がりなので、あんまり買い物客もいません。のんびりとした商店街風景です。

マルゲラ通OVSとCONBIPELSep2018
( マルゲラ通りの、OVS と、Conbipel )

Conbipel が入っているビルは、二つの大通りに面しているので、ユニークなカーブを描いたテラスがありました。

右の通りの奥の方が、ヴェルチェッリ通りです。市電の線路が続いているので地理が把握しやすい場所です。
ヴェルチェッリ通りを進んで行くと、やがてマジェンタ通りになり、ドゥオーモの方まで行けます。

マルゲラ通とヴェルチェリを見渡す交差点とCONBIPELSep2018
( マルゲラ通りと交差するヴェルチェッリ通り方向 )

交差点を渡って50メートルくらい進んだ左側にあるのが、アイスクリームの地域一番店、ジェラテリーア・マルゲラ:Gerateria Marghera です。

「何か聞いたことある名前だなあ」
「さすがイタリア通!。トーキョーのアザブ・ジューバンという場所に支店を出しています」
「ああ、そうか。どうりで耳にした名前だと思ったわけだ」
「じゃあ、本店のおいしいジェラートを食べてね」

マルゲラ通GELATOマルゲラ本店Sep2018
( ジェラテリーア・マルゲラ本店 )

ここのアイスクリームは、どちらかというと、さっぱり系です。日本人好みかも知れませんが、ミラネーゼの間では好き嫌いが分かれるみたいです。

食ミラノのマルゲラアイス麻布十番
( ジェラテリーア・マルゲラ、麻布十番店 )

またまた、寄り道。アイスのあとは、本屋に寄り、ミニ・スーパーにも寄って、お菓子と水を買いました。

ミニ・スーパーは、マルゲラ通りの終端にあります。大手スーパー、シンプリーの中規模店で、プントというニックネームで展開中です。 Punto,Simply。 「プント」は、英語の”ポイント”=地点、という意味。各社、命名に工夫を凝らして、規模別のスーパーマーケット事業を展開しています。

スーパーシンプリープント=ポイント201809
( SimplyのPunto、マルゲラ通り店 )

すたこら歩けば10分くらいの道のりを、歩いたり止まったりしながら1時間弱かけて、メトロ1駅分だけ西に進んできました。
落ち着いた雰囲気のマンションに囲まれた空間が、デ・アンジェリ広場です。:Piazza De Angeli。 バス・ターミナルも兼ねています。歩く人の表情も穏やかで、服装も小ぎれいです。日本人学校もデ・アンジェリ地区にあります。

「そこそこの会社の駐在員の皆さんは、こんな雰囲気の場所に住んでるんだあ」
と、私も、改めて実感しました。

デアンジェリ駅前バスターミナルと市街Sep2018
( デ・アンジェリ広場全景 )

私も、それなりのミラノ土産も買わなければならないので、メトロで一度、都心部へ戻りました。ドゥオーモまで7駅12分くらいで着きます。ドゥオーモ近辺への通勤には、大変、便利な住宅街です。

デアンジェリ駅Sep2018
( メトロ1号線デ・アンジェリ駅入口 )

ミラネーゼの暮らしぶりを肌で体験でき、働き者の街ミラノ、未来志向の街ミラノ、イタリアンな現代都市ミラノが、また身近かなものになりました。

「平凡だけど、面白かった」

                                       2018年11月記         了

ヴェルチェッリ通りのハイソな街角

ヴェルチェッリ通りのハイソな街角    2018年3月、9月訪問


ミラノの魅力は、いろいろなお店があること。そのお店のセンスのレベルが高いことだと思います。

ミラノの西の方、ドゥオーモから地下鉄1号線で5駅か6駅目の場所で降りると、それなりに裕福なミラネーゼたちの日常空間が広がっています。

ヴェルチェッリ通り:Corso Vercelli は、そんなハイソな雰囲気の通りであり、商店街のひとつです。
ガレッリアや、モンテ・ナポレオーネとは、趣きが違ったミラノを体験しました。

Cヴェルチェリバラッカ広場と市電12Sep2018
( マジェンタ通りの先、ヴェルチェッリ通り )

メトロのコンチリアツィオーネ駅:Conciliazione  で降り、南側の広場に向かって1分歩くと、バラッカ広場:Piazza Baracca という空間に出ます。市電12系統が走っている通りと直角に交わっているのが、今日の目的地ヴェルチェリ通り商店街です。

写真奥が、ヴェルチェッリ通り、手前方向がマジェンタ通り:Corso Magenta です。マジェンタ通りを引き返すこと3分くらいで、最後の晩餐のあるサンタ・マリア・デラ・グラーツェ教会の前に着きます。

そうなんです、ダ・ヴィンチ鑑賞にいらっしゃる、たくさんの善男善女のニッポン人の皆さまは、タッチの差で、ミラネーゼのハイセンスな日常空間に触れることなく、踵(きびす)を返してしまっています。

Cヴェルチェリ通標識Sep2018
( Corso Vercelli の銘板 )

ヴェルチェッリ通りは、東京で言うと、青山の骨董通りのような感じの雰囲気があります。高級な日常生活感があり、伝統的なビルの外観も視野に入る一方で、現代風のお洒落な商店が並んでいます。

Cヴェルチェリ商店街Sep2018
( 夕暮れ迫るヴェルチェッリ通り )

男の私は、センスの良いお店のディスプレイにため息をつきながら、見たり、入ったりしかできませんでした。ハイセンスなマダムや若い方が歩くと、もっと、エキサイティングなヴェルチェリめぐりをすることでしょう。

CヴェルチェリガレリアSCSep2018
( ブティックなど数種類のお店が入るガレリア・ディ・コルソ・ベルチェッリ )

Cヴェルチェリと右ベルフィオーレ通Sep2018
( 斜め右がベルフィオーレ通りの交差点 )

ヴェルチェッリ通りからワグネル広場へ通じるベルフィオーレ通り:Via Belfiore にも、さりげなくエレガントな雰囲気が漂っています。

CヴェルチェリパガーノとタワーSep2018
( ビルの谷間に、ザハ・ハディード・タワーとイゾザキ・タワーが見える )

Cヴェルチェリパガーノ付近公園晩夏Sep2018
( G.ヴェルガーニ公園の夏の終わり )

G.ヴェルガーニ公園の広々とした芝生と、木立の緑が目にしみます。3月下旬の、さくらの花も春を告げる歓びを表現しているようでした。そして、木立の背後に見え隠れする高層ビルの眺めこそ、現代のミラノを象徴するシーンのひとつだと思います。

Cヴェルチェリパガーノ付近公園早春201803
( ミラノざくら咲く、早春のG.ヴェルガーニ公園 )

けれども、こういう視点は、あんまり人気がないようです。

ルネサンス時代そのままのような街並みや美術館の数々こそイタリアだと思い込まされているとすれば、それは、とても視野がせまいイタリア感のような気がします。ルネサンスが、”ギリシャ、ローマ文化の『再生』”の名を語った社会の変革運動であったならば、変わることこそ、ルネサンスの本質だと感じます。


CヴェルチェリのCOINデパSep2018
( ヴェルチェッリ通のランドマーク的なデパート ”コイン” )

この界隈で、一番おおきなビルであるコイン:Coin という、ブティックがいっぱい入ったデパート横を通り抜けます。

Cヴェルチェリ西書店のFeltrenelliSep2018
( ミラノ最大級の書店のひとつ、ラ・フェルトネッリ )

十字路を挟んだ少し先にあるのが、大きな本屋さんラ・フェルトネッリ:La Feltonelliです。CD、DVD類もいっぱい並んでいます。

Cヴェルチェリ西端ピエモンテ広場201809
( ヴェルチェリ通りの西の端、ピエモンテ広場 )

はす向かいに大きな広場があります。たくさんの大通りが集まり、クルマの流れが絶えないピエモンテ広場:Piazza Piemonte です。住み心地の良さそうなマンションが広場を囲んでいっぱい建っています。

大通りから一歩入った場所で、こういうマンション暮らしをしたら、さぞ、快適そうだと、思わずぼーっとします。けれども、ときどき、エレベーターが故障したり、不可解な公共料金の請求がきたり、大家がいきなり家賃の改定を言ってきたりして、「オーラ・ラー」と、髪の毛をかきむしります。

旅の者として、適度に退散するのも、悪くない一手です。


                        2018年10月記                              了



中華街パオロ・サルピの穏やかな午後

中華街パオロ・サルピの穏やかな午後     2018年9月訪問

ミラノにも、ご多分にもれず、中華街があります。
イータリーで有名になってきたポルタ・ガリバルディ:Porta Garibaldi から西へ500メートルほど歩いたあたりから始まるパオロ・サルピ通り:Via Paolo Sarpi です。その付近の脇道も、ちょっと中華風です。

イータリー遠景に見るパオロサルピ入口Sep2018
( ポルタ・ガリバルディを後に西へ歩いた振り返り )

パオロサルピ通り標識201809
( パオロ・サルピ通とは中華街のこと )

ポルタ・ガリバルディの評判が悪いころ、パオロ・サルピの評判も悪いものでした。ここの中国人コロニーが嫌われ、しばしば警察沙汰になっていたので、「君子危うきに近寄らず」状態。米国のイタリア人街などの外国人街同じ歩みで、歴史は繰り返すを地で行く展開でした。

それから30年、足を向けたパオロ・サルピ通りも変わりつつあるようでした。

まず、通りがきれいです。

パオロサルピ中華街東端Sep2018
( パオロ・サルピ通りの昼下がり )

石畳の道の歩道には小さな植え込みが点々と作られ、ゴミもほとんど落ちていません。予想外の落ち着いた雰囲気に、一安心したことは言うまでもありません。

パオロサルピ通東向き201809
( パオロ・サルピ通りには落書きが多め )

それでも、小ぎれいな割に、建物はおろか、ショーウィンドーまで落書きが多いのは、ここの独特な立ち位置を物語っているのでしょうか。それとも、私の単なる偏見でしょうか。

そういうことに目をつぶれば、パオロ・サルピ通りは、ミラノ風中華街そのものでした。

パオロサルピ午後201809 (2)
( ミラノ風の建物と漢字の看板 )

パオロサルピ午後201809 (1)
( いかにも中華風は鳴りをひそめ )


パオロサルピ昼下がりSep2018
( どこまでも小ぎれいなパオロ・サルピ通り )

道行く人の半分以上は、ヨーロッパ系。のんびりお散歩か、中華街観光でそぞろ歩き、という感じです。
大きな声が飛び交うこともなく、静かな午後のひとときが、ゆったりと過ぎて行きました。

パオロサルピ和食店もSep2018
( 中華風以外の要素もちらほら。うどん店 )

食料品店には、和食材、韓国食材も置いてありました。よく見ると、うどん屋の看板もあります。けっこういける和食なのか、なんちゃって和食なのか、不明です。

どことなく感じる観光ムードと合わせると、表向きは、中華街というより、オリエンタル・バザール風を目指しているのかも知れません。

パオロサルピのレルボラリオ201809
( レルボラリオのパオロ・サルピ店 )

中国系に人気のレルボラリオの店もあり、外からの入り込み客が少なくないことを物語っています。

パオロサルピのアブッチリア201809
( ブッチリアのパオロ・サルピ店 )

同じく、中華街観光客もターゲットにしたようなシチリア菓子チェーン、ブッチリア:A'Vucciria の店も、何気なくあります。

土日の午後に行ったら、どんな感じなのでしょう。日本の中華街のように、原色の派手な漢字の看板ぎらぎらではないことは確かです。ミラノ風中華街のにぎわい体験は次のチャンスまで、お預けとなりました。

                              2018年10月 記                          了








峠を越えたかナヴィリオ

峠を越えたかナヴィリオ    2018年3月訪問

1) 人気スポットの旬

ミラノの観光スポットにも旬があります。

運河沿いのデートスポット、ナヴィリオ:Naviglio も、一部ミラネーゼの間では、旬は通り越したと思われ始めているようです。

「何で、そんなことが分かるの?」
「友人に『ナヴィリオに行こうよ』、って言ったら、あんまり、いい顔しなかったからです」
「そんなあ。ニッポン人のおじさま、おばさま、OLさまの間では、人気が高まりつつあるのに・・・・・」
「2015年のミラノ万博を境に、食べ物の味が平凡になり、店の雰囲気が観光地みたいになった」
「私は、観光客です」
「それも、そうだな」、という訳で、渋々、ナヴィリオにやってきました。

ドゥオーモからですと、ポルタ・ティチネーゼ通り:Corso Porta Ticinese を南下。市電3系統でも、タクシーでも、徒歩でも来られます。

電Tミラノ5月24日広場4700形201803
( ナヴィリオを通る市電3系統。奥がドゥオーモ方向 )

とにかく、ギリシャ神殿風のティチネーゼ門:Porta Ticinese を目指して進みましょう。

ナビリオ夕方5月24日広場
( ティチネーゼ門のある5月24日広場 )

メトロ利用の場合は、緑色のラインカラーの2号線のポルタ・ジェノバ:Porta Genova 駅下車、徒歩5分ほどです。ティチネーゼ門とは別の方向からのアプローチになります。

ナビリオ夕方Pジェノバ駅の石畳201803
( ポルタ・ジェノバ駅。左奥がナヴィリオ地区 )


2) けだるいナヴィリオ

「あんまり、人通りがないのですね」
「明るいうちはね。何しろ、飲み屋街ですから」
「御意」


ナビリオ夕方Darsenaと5月24日門201803
( ティチネーゼ門を横に見るナヴィリオ地区のダルセナ )

ナヴィリオの中心は、ダルセナ:Darsenaと、カナル・グランデ:Canal Grandeという2本の運河が交差するあたりから、カナル・グランデ沿い一帯です。運河の両岸に飲食店がびっしりと並んでいます。

ちなみに、ダルセナは、船の係留地という意味、カナル・グランデは、大きい運河という意味です。
「じゃあ、『小』運河もあるの?」
「はい。グランデとY字型に分岐しています。飲食店は、ちらほらある程度ですかね」
「ふうーん」

ナヴィリオは夜の街なので、明るいうちに行くと、ちょっと、しらけます。皆んなブラブラというより、ダラダラ歩いている感じです。店員さんも奥へ引っ込んでいて、気だるい雰囲気が漂っています。

ナビリオ夕方カナルグランデ (1)
( ダルセナから分岐するナヴィリオの中心、カナル・グランデ(大運河))

いくら、アペリティーボという、ドリンク一杯でおつまみ食べ放題の割安サービス時間帯だからと言って、明るいうちから飲んだくれ気分にはなりません。ちょっと、引っ掛けるくらいがいいのです。

ミラネーゼは、よく働き、よく楽しみ、よく休みます。
ニッポン人は、いつも働き、我を忘れるまで飲み、休まずコソコソさぼります。

せっかくミラノ観光にきたので、あまり深刻にならずに、10ユーロとか15ユーロを払ってアペリティーボを楽しみましょう。暗くなると、人気のバルはかなり混むので、流れに乗れない観光客は肩身が狭くなります。

ナビリオ夕方ハッピーアワーの宣伝 (1)
( 観光客も入りやすいアペリティーボの宣伝 )

ナビリオ夕方ハッピーアワー中のバル201803
( ナヴィリオのバルも明るいうちはガラーン )


3) 暮れればナヴィリオ

それが、夜になると一転です。
週末でなくとも、7時を過ぎると、どっと人々が繰り出してきます。観光客もいっぱいいますので、安心です。

にぎわいに身を投じても、ナヴィリオの旬は、もう過ぎたのか、まだ過ぎていないのか分かりません。ただ、ミラネーゼならではのセンスに照らすと、峠は越えたと言いたいのでしょう。たぶん、新たな驚きや興奮がないのです。

ナビリオ夜景カナルグランデ賑わい始め
( カナル・グランデの宵の口のにぎわい )

どの店も、少しずつお客が増えてきました。みんな、まず、そぞろ歩きをしてからバルに入って一杯やりながらおしゃべりです。一人の人もいて、ちょっと一杯引っ掛けながら人間観察をしています。

ナビリオ夜景カナルグランテとバル201803
( ナヴィリオの夜はこれから )

こちらも、一杯の飲物におつまみを少々取って退散です。この後、ちょっと移動して、皆んなで夕食を取るのです。
おつまみ食べすぎて、お腹いっぱいになる旅人もいますが、次からは、ほどほどにしたいものです。

美味しいイタリア料理を一食、食べ損ねるなんて、ああもったいない、もったいない!

それでも、ミラノ旅行に来てナヴィリオまで足を運ぶ日本人なんて、まだまだ少数派のようです。来るなら、今がラスト・チャンスかも。


2018年9月記                   了


ミラノの団地風景

ミラノの団地風景        2018年3月訪問

1)ミラネーゼの住

ミラノ生まれの人たちは、みんなミラネーゼです。

ミラネーゼは、おしゃれというイメージがあります。実際、衣食住のうち、「衣」の評価はピカ一です。

その反面、食と住については、あまり芳しい状況ではありません。食ですが、ミラノを含むロンバルディア一帯の料理は、イタリアの中では低評価です。住についても厳しい状況です。ミラノは、郊外も入れると人口330万人くらいの大都市なので、一般市民の住まいは相対的に狭く、不動産価格や家賃も高止まりです。

このようなことを、ぶつぶつ唱えながら、平均的なミラネーゼの暮らすマンションというか、団地に行きました。

ミラノの中心部のドゥオーモから、地下鉄で約20分のボノーラ:Bonolaという地区です。家から都心部のオフィスまで、ドア・ツー・ドアで40分弱の場所です。

Cri家ボノラ駅BONOLA周辺20180323
( メトロ1号線ボノーラ駅 )

2)マンション風の団地かな

ドゥオーモ付近から、地下鉄で15分くらい乗ると、あたり一帯は、近代的な建物ばかりになります。都心部の建物も、空襲で破壊されたものを元の姿で再建したものが多いので、近代建築なのですが、郊外に出ると、名実ともに戦後のマンション街や、21世紀風のオフィスビルが広がっています。

ミラノでは、観光客が闊歩する範囲なんて、ほんの1-2km四方です。ミラノの真髄は、ショッピング、そして、良い意味で変化する街並み体験だと、私は感じています。ドゥオーモ周りだけを見てミラノを去る観光パターンは、ちょっと残念です。

ボノーラの駅の前には、21世紀スタイルのショッピング・センターがあります。青味がかったガラスの壁面がスマートな印象を与えてくれます。手入れもよく、落書きや応急修理のベニヤなどが見えません。メンテがきちんとできるということは、素晴らしいことです。

Cri家BONLA駅近くのボノラSC201803 (1)
( ボノーラ駅に隣接するショッピングセンター )

ショッピング・センターから数分歩くと、典型的な団地風マンション街が広がっています。1950年代から1970年前後の建物です。イタリアの典型的な郊外住宅という感じです。間取りは、2LDKから4LDKくらいまでが主流です。お値段は、諸税手数料別で8万ユーロから20万ユーロくらいですが、実際に払うキャッシュは、その倍くらいの感じです。新築物件は、もっとします。また、日本のテレビで紹介されるような、優雅なミラネーゼ気分にひたれるアパートは、最低でも50万ユーロくらいです。

ミラノに住みたーい、という方のために、ひとつだけ不動産紹介Websiteを例示します。
https://www.immobiliare.it/vendita-appartamenti/milano/

私も、老後に5-6年住むのも悪くないかな、と思って、あれこれ見ていますが、ガイジンが買う場合のぼったくり、手続きの煩雑さ、冬場の光熱費のバカ高さ、管理費などを考えると、ミラノ住まいの決心は、なかなかつきません。

Cri家Bonolaまわりの風景201803 (2)
( ボノーラ周辺の団地風マンション街 )

イタリアも日本と同じく敗戦国ですが、住については、日本より力を入れて復興したと思います。地価が違う、耐震基準が違う、など細かい差異を言い出したら、きりがないと思いますが、60年以上経っても建て替える気配すらありません。

各アパートの色合いは、茶色系が多いですが、緑色の建物もあり、なんとなく統一感がある程度です。歴史地区ではないので、街並み条例も「ゆるふん」状態なんだなと思いました。

けれども、街中に電線はありません。駐車スペースもたっぷり取ってあります。各建物につながる道路の入口には、有料駐車場の入口のように遮断器がついていて、住民の車以外は入れないようになっています。歩行者は、歩道経由で自由に出入りできます。

少なくとも、日本よりは、見た目の住環境は整っています。

Cri家周辺の早春20180323
( 早春の青空に映えるミラノの中層アパート )

セキュリティも、それなりに万全です。各戸へ通じる共通の出入口は、暗証番号式のロックがかかっています。少しリッチなマンションになると、監視カメラもついています。伝統的なスタイルのアパートですと、昼間は管理人さんがいて、外来者の出入りチェック、荷物や郵便物の受取代行もしていますが、団地では、そこまでできません。

こういうのを見ると、日本は治安がいいんだな、とつくづく思います。裏返せば、自衛意識が低いということにつながります。

Buonarottiトレトリ界隈のマンションロンック装置
( 監視カメラ付きオートロック・システムのマンション入口 )


3)緑を見ながらミラネーゼ

団地の間取りや室内は、Websiteなどで見てのとおりです。廉価な物件では、お風呂がなく、シャワーだけの物件も少なくありません。

周囲の風景は、このあたりまで来ると、かなり広々としてきます。駅から奥まった場所には広い公園や緑地が取ってあります。新しいマンションも、少しづつできていますが、デザインは21世紀風で、なかにはキュービックでコンクリート打ちっぱなしのような建物もあります。

Cri家周辺風景BONOLA201803 (2)
( 団地街の裏側の緑地帯に通じる道路 )

Cri家周辺の緑地広いBONOLA201803 (1)
( 緑地帯と団地風景 )

Cri家周辺の緑地広いBONOLA201803 (3)
( 団地裏の緑地帯は広々 )

早春の息吹きが漂う緑地では、散歩やジョギングを楽しむミラネーゼの姿が絶えません。午後になると、子供たちの姿も見えるでしょう。

名もない多数派の、まじめなミラネーゼの日々の暮らしが想像できます。

「今年の夏休みは、何すんの?」
「家の部屋の壁塗り!。日帰りで、ガルダ・ランドの遊園地!」

出不精のミラネーゼだと、こういう感じの日々になります。


                                       2018年8月記     了



闘うミラノ

闘うミラノ   2018年3月訪問

1) テロの恐怖

ミラノも、テロの恐怖と無縁ではありません。

2016年7月14日、フランスのニースで、トラックが革命記念日の花火大会の群衆に突っ込みました。2017年8月17日には、スペインのバルセロナの目抜き通りにクルマが突っ込み、犯人が自爆しました。いずれのテロでも100名以上の死傷者が出ました。

これからは、「何かの拍子に、ニッポンも標的にされることがある」、と考えるのが合理的だと思います。テロに立ち向かう強い意思と、自己責任の原則を忘れずに、暮らしや観光を楽しみます。

ミラノでも、私たち観光客が何気に通り過ぎる場所は、かなり厳重に見張られています。クルマで人混みに突っ込む無差別テロ、自爆テロを防ぐためです。また、ミラノのメトロも、本当は写真撮影禁止のようです。

電メトロ1号線Lima駅
( メトロの駅。地下空間は要警戒 )


2) ドゥオーモの防御

ドゥオーモは、ミラノのシンボルです。テロリストに、いつ狙いを定められるか分かりません。そのため、ドゥオーモ前広場に通じる入口には、すべてコンクリート製バリケードが置かれています。人々は、バリケードの隙間から出入りします。

Duomoガレリア前バリケード201803
( 落書きいっぱいのバリケード )

クルマで猛スピードで突っ込んできてもブロックされます。かなり大きなクルマでも、ガツンと当たればひっくり返るくらいの防御力はあります。

落書きがカラフルなので、野外芸術か何かだと思っていた人もいるようです。ツアーの添乗員さんも、はっきりと「テロ対策用のバリケードです。当局の努力に敬意を払ってください」と、説明した方がよいと思います。

もちろん、ドゥオーモ入場の際は、それなりのセキュリティ・チェックがあります。私が行く少し前に、当局の警備強化方針があったとかで、チェックがかなり細かくなったようです。それでも、まだまだイタリアンなムードに見えました。

Duomo警備兵士201803
( ドゥオーモ入口の警備兵 )

こうした光景に、ミラネーゼも、もう慣れっこになっているようですが、やっぱり、ないに越したことはありません。

Duomoガレリア横バリケード201803
( ドゥオーモ広場を防衛する別のバリケード )
Duomo前のバリケート夜゙2018
( ドゥオーモ前のバリケードと夜景 )


3) スフォルツェスコ城を護れ

軍人さんが護っているのは、ドゥオーモだけではありません。お城も護っています。「当たり前だろ!」と、言いたくなってしまいますが、今やスフォルツェスコ城は100%観光地です。

CS城の前の午後風景201803 (1)
( 昼下がりのスフォルツェスコ城前の広場 )

噴水の後ろの方で軍人さんが歩き回っています。警備姿を写真に撮ろうなどという気には、なかなかなれません。

CS城ライトアップと警備兵201803
( 女性兵士による夜警 )

夜の噴水を撮影していたら、夜警中の女性兵士が、偶然、映りこんでいました。かっこいいですね。


4) 治安と自由を反比例させないために

このような感じですから、これまでと比べて、街中のスリ・かっぱらい、押し売りや浮浪者は激減です。テロの恐怖が高まるのと反比例するかのように、日常の軽犯罪の確率は減っています。いくら狙いが違うからと言っても、大勢の軍人さんや警察官が闊歩している中で、気の弱そうなニッポン人や、純真なカナダ人などにつけ込むのは、やはりプレッシャーが大のようです。

その一方、何も悪いことをしていない側の私たちも、同時に監視されています。成熟した民主主義社会において、当局に、私たちひとりひとりの人生を四六時中、監視する権利はないはずです。

それを何とも感じないとなると、奥深いところの精神構造は、キタの方々とか、西隣りの大陸の方々と、いっしょだと言えましょう。「儲かるならば、当局から暗に陽ににチェックされても仕方がない」というスタンスです。

観光地や繁華街の治安対策の名のもとに、私たちの自由やプライバシーが、かなり侵害されそうになっているのは不安です。自由に生きられるという歓びを、もっと大切にしたいと、私はアピールします。


                                                   2018年6月記       了













鉄とCAMPARIとセスト・サン・ジョバンニ

鉄とCAMPARIとセスト・サン・ジョバンニ  2018年3月訪問


【 ミラノ都市圏とセスト・サン・ジョバンニ 】

ミラノは大都会です。都市圏全体では330万人くらいの人が住んでいます。その中の、いわゆる、昔からのミラノ市の人口は120万人くらいです。

旧ミラノ市の北に隣接した、セスト・サン・ジョバンニ:Sesto San Giovanni  という名前の市に、少し逗留しました。かつての重工業都市は、地の利を生かし、小ぎれいな住宅街に進化しています。

セスト・サン・ジョバンニは、地下鉄1号線の北の終点です。ドゥオーモから、おそよ25分ですので、ミラノ都心へのお手頃な通勤圏のひとつです。JRに相当する電車のトレノルド:Trenord 利用ですと、Milano Centrale:ミラノ・チェントラーレ、またはMilano Garibaldi:ミラノ・ガリバルディ駅から各駅停車に乗り、1つ目または2つ目の停車駅です。所要時間12-13分で着きます。

SestoSG駅前201803 (1)
( 国鉄的なトレノルドのセスト・サン・ジョバンニ駅 )

トレノルドのセスト・サン・ジョバンニ駅は、少し古びているので、目下、改装工事中でした。メトロのセスト・サン・ジョバンニ駅は、トレノルドの駅前広場の地下にあります。両方の駅は、地下通路でつながっています。

SestoSG駅前201803 (2)
( トレノルド駅前にあるメトロのセスト・サン・ジョバンニ駅 )

駅の表側は、バス・ターミナルと数軒の商店があるだけで、がらんとしています。常に駅前が賑やかな東京や大阪のような感覚とは違います。


【 鉄はミラノなり 】

トレノルドの駅の裏側は、いま、広大な空き地です。

電TDセストを出る最新型通勤形201803
( セスト・サン・ジョバンニ駅裏の広大な空き地と通勤電車 )

ファルク社:Falck、という製鉄会社が20年以上前に、当地での製鉄、製鋼事業をやめました。それ以来、工場建屋は、イタリア重工業の栄枯盛衰を物語るように朽ちるのを待っていたようですが、最近、整地が進んだとのことでした。まだ、数棟、製鉄所をイメージさせる構造の建物が、骨組みを残して建っています。

イタリア語の名称は、acciaierie Falck:アッチャイエリエ・ファルク=ファルク製鋼所(または製鉄所)というのだそうです。日本語では、製鉄と製鋼を、あまり区別しないので、少し意味がぼやけてしまいます。ご容赦ください。

巨大な炉や、長い圧延設備がごうごうと稼働し、煙突から、もくもくと煙が出ていた時代が脳裏に浮かびました。

SestoSG駅から工場跡と朝日201803 (3)
( 製鉄所の建物が少し残るセスト・サン・ジョバンニ駅裏 )

遠目に、加工組立工場跡らしき三角屋根のレンガ建築物も見えます。薄雲をついて昇る朝日は、少し寂しげです。

SestoSG駅から工場跡と朝日201803 (2)
( 廃屋の向こうに昇る朝日は変わらず )

「 朝日差す、ミラノを支えた製鉄所 」、という感じでした。

おそらく、10年くらい経つと、イタリアンなデザインの中級マンション街と、大きなショッピングセンターができているような気がします。

ですから、セスト・サン・ジョバンニは工業都市。工員さん、職工さんの街として発展してきたそうです。東京で言えば、江東区とか、近隣の川崎市、川口市のイメージです。

それが、いまでは都心への便が良い、お手頃なベッドタウンになっているのも川崎や川口と、おんなじです。


【 カンパリで持つ 】

セスト・サン・ジョバンニで、一番、有名なものは、酒造メーカーのカンパリ:CAMPARI、でしょう。

「カンパリって何?」と、思った方も、下の写真を見れば、思い出す人が増えると思います。

食Campariカンパリ無料写真
( カンパリという名のリキュール。無料画像より引用)

「そうです。あの、真っ赤な液体のお酒。ソーダ割なんかで、飲みませんでしたか?」
「ああ、あれね」、です。

カンパリは、Campariさんが19世紀末に改良考案した現代のお酒です。ですから会社も現代風です。そして、かなりの大企業です。

SestoSG朝の大通り201803 (1)
( カンパリ本社。現代風デザインの茶色の大きなビル )

トレノルドの駅の近くに立派な本社があります。附属博物館や、バルもあるのですが、そのうち寄るか、と思っていながら、結局、入らずじまい。次回は、是非、体験しようと思っています。

SestoSGのCampagri本社を見る (2)
( カンパリ本社前よりセスト・サン・ジョバンニ駅方向 )

ここでは、通りの名前も、ずばり「D.カンパリ通り」です。創業の地、本社工場の地です。 

SestoSGのカンパリ本社ビル201803
( CAMPARI本社全景 )

カンパリ本社は、バルも含めて観光名所ではありませんので、観光客など滅多に来ないと思います。


SestoSG朝の大通り201803 (2)
( セスト・ロンド駅方向を見る )

カンパリ本社をとおり越し、脇道へ入ったり出たりしながら、地下鉄の隣の駅を目指します。大通りを入れば、中層マンションが並び、並木や公園の木々が生い茂る、緑の多い住宅街が広がっています。

SestoSGのエッセルンガ201803
( 市の施設、エッセルンガ、ホテルが入居中の再開発モール )

工場跡を再開発した場所は複合施設となり、スーパーマーケットをはじめ、ホテル、市のケアセンター、保育園などが入っています。夕方になると、子供たちの遊ぶ声が大きくなりました。若いカップルが子供連れで買い物に来る、典型的なベッドタウン風景が展開します。

SestoSGセストロンド駅前2018
( 地下鉄1号線、セスト・ロンド駅前 )

地下鉄のセスト・ロンド駅前に着きました。何の変哲もないデザインのマンションが多く連なるエリアです。黄色がかった薄茶色の戦前のミラノ風マンションも見えます。どちらにせよ観光客には縁遠い場所ですが、普通のミラネーゼたちの住み心地を体験できるゾーンです。


【 ミラネーゼとして住んでみるなら 】

住について言えば、都心部で、芸術的でロマンチックなインテリアのお部屋を借りて、リッチなミラネーゼ気分に浸るのが、正統派の観光客です。

けれども、クラシックスタイルのマンションは、実生活の面では、けっこう不便でお金もかかります。平均的なミラネーゼ暮らしは、やっぱりコンクリート製のマンションの方が快適です。それでも、築40年から60年くらいのマンションが多いので、メンテナンスは大変なこともあるようです。

しつこく繰り返しますが、総合判定をすると、ミラノでは、シティライフ・ミラノにできた、あの、ザハ・ハディード氏設計のマンションに住みたいです。デザイン良し、立地良し、機能良し、に思えます。ただ、お金がかかります。3億円くらいないとねえ、なのです。

シティライフショッピング緑地とハディドマンション201803
( シティライフ・ミラノのザハ・ハディード氏設計の高級マンション )

せめて、誰かお買い求めになって、ご招待してくださあーい!

                                                   2018年5月記   了







ミラノ高級住宅街ブオナロッティ

ミラノ高級住宅街ブオナロッティ   2018年3月


ミラノ国際会議場近くの、ブオナロッティ:Buonarotti、アメンドラ:Amendola 一帯も、高級住宅街です。特色は、都心に近い場所なのに、戸建ての豪邸が立ち並ぶエリアがあることです。

メトロ1号線のブオナロッティ駅から外に出ます。

Buonarotti広場夕暮れ
( ブオナロッティ広場の夕暮れ )

周りをぐるりと見渡し、高層ビルが見える方へ、歩いてみました。

シティライフのザハ・ハディードタワー夕方
( ブオナロッティ地区から見えるシティライフ・ミラノの高層ビル )

ひねりが効いたビルが、ザハ・ハディード氏設計のビル。日本では、あまり体験できない感覚のデザインです。

シティライフ右イソザキ左リベスキンドタワー201803
( 左ザハ・ハディード氏のタワー、右が磯崎新氏のタワー )

シティライフ・ミラノへの取付道路ができる予定の、ジリオ・チェザーレ:Guilio Cesare 公園付近です。均整がとれ、手入れが行き届いているマンションが立ち並ぶ一角にでます。道は広く、緑地帯がたっぷりあり、ゴミや落書きもほとんどありません。

高層ビルを前にして左に折れ、メトロのアメンドラ駅:Amendola の方向に歩きました。

Buonarotti地区高級住宅とシティライフが見える201803
( 戸建ての豪邸が立ち並ぶブオナロッティ地区 )

このあたりから、幅の広いエツィオ通り:Viale Ezio 、沿いにお屋敷街が始まります。大通りの向かい側は、マンション街なので、戸建て住宅が並ぶ一画は、徒歩10分四方くらいの広さでしかありません。

Buonarotti地区高級住宅の道2018
( エツィオ通りの反対側は高級マンション街 )

Buonarotti地区高級住宅風景2018 (12)
( エツィオ通り:Viale Ezio のお屋敷街 )


Buonarotti地区高級住宅風景2018 (8)
( 路地奥に並ぶ豪邸 )


Buonarotti地区高級住宅風景2018 (6)
( モダンなデザインの3階建て )

趣向をこらした豪邸、伝統スタイルの邸宅などが並びます。


Buonarotti地区高級住宅風景2018 (2)
( クラシックな造りのお屋敷だが空き家かな? )

伝統的スタイルの家も、100年くらい前の感じ。新築当時は、郊外のしゃれた住宅地として、ミラノ繁栄の象徴だったのかも知れません。

Buonarotti地区高級住宅風景2018 (1)
( 重厚なスタイルの邸宅 )

実を言うと、人の気配は、あまり多くありません。お年寄りがひっそりと住んでいるか、税金や維持費の高さに音を上げて出ていったので、空き家になってしまったのかも知れません。


Buonarottiラファエロ展ポスターは妖艶NG201803
( 美術展のポスターもハイ・センス )


BuonarottiのAmendora中級アパート
( アメンドラ北方のマンション街 )

お屋敷街が途切れると、再びマンション街になります。デザインは平凡ですが、よく手入れされている感じがします。

BuonarottiのAmendora共有自転車
( こんな住宅街でもサイクル・シェア・サービス )

住民の息吹きが感じられるミラノがありました。

フィエラ風景 朝201803 (4)
( ミラノ国際会議場脇のポルテッロ駅 )

ミラノ国際会議場の脇を、てくてくと歩いて過ぎました。初代フィエラの巨大なビルが右手に見える場所に、メトロ5号線のポルテッロ / ポルテーロ駅:Portello があります。少し疲れたので、電車に乗りました。


                                                   2018年5月記     了




ミラノ高級住宅街ワグネル&パガーノ

ミラノ高級住宅街ワグネル&パガーノ  2018年3月


観光では、あまり行かないハイソなミラノがあります。

市内の西の方、カドルナ:Cadorna からワグネル:Wagner、パガーノ:Pagano、ブオナロッティ:Buonarottiあたりは、リッチな住宅エリアです。

聞けば、日本人、外国人の駐在員にも人気のエリアだそうです。観光客の耳に、あまり、うわさが聞こえてこないのは、みんな、密かに駐在員生活を楽しんでいるからかも知れません。

「観光客ごときに、ミラノの秘密、教えたくないもん」、ということでしょうか。

近隣のマルゲラ通り:Marghera、やヴェルチェーリ通り:Vercelli も、スイーツ好きやショッピング好きには興味津々の地区だと思いますが、そこまで足を伸ばせませんでした。


まずは、メトロ1号線Wagner:ワグネル駅エリアを歩きます。

DSC08807
( ワグネル駅前と、路上の花売り)

ワグネル駅周辺は、中規模な商店街と、高級マンション街です。通りの向こうに、シティライフ・ミラノの高層ビルが見え隠れします。歩いている人の雰囲気も、穏やかだし、道端の花売りの商品も、お行儀よく並べてあります。

路上の花売り店を左に行くとマルゲラ通り方向につながります。

このあたりでも、広告は、やっぱりイタリアン。美を追求しています。

DSC08810
( ワグネル駅前の派手な広告 )

ついつい、水着のお姉さんに視線が行きますが、バス停の壁面に貼ってあるイケメンの方も、お忘れなく。

DSC08808
( ワグネル公設市場(いちば) )

ワグネル駅のすぐそばには、公設のワグネル市場(いちば)があります。日曜日と月曜日午前中以外は、朝から夕方まで、食料品店を中心とした個人商店が店を開けています。

建物の大きさは、中型スーパーくらい。変形五角形の建物内に、ぐるりと店がひしめいています。肉屋、八百屋、パン屋、花屋など、一業種につき2店舗か3店舗くらいしかありませんが、レベルは平均以上です。日本でも、スーパーマーケットと軒を並べて、質の良い個人商店が共存していることがありますが、同じ感覚です。

「うちでは、お肉と野菜だけは、スーパーではなく XXや△△商店で買うことにしているの!」

と、いう声が聞こえてきそうです。品物が良いことはもちろん、お店のおじさん、おばさんとイキな会話をしながら対面販売で生鮮品を買う楽しみを味わうことができます。

DSC08809
( 市場と隣接する教会 )

観光地ではないので、空きスペースがあってイートインができる、ということはありません。
サンドウィッチやチーズ、果物などを買って、近くで食べたい方は、外の広場に出るか、少し歩いて公園に行ってみましょう。

ミラノの、少しリッチな都心暮らし気分を感じることができます。

「やっぱり、お金ためて、ザハ・ハディード設計の未来スタイルのマンションを買って、住みたーい!」と、なれば、もう立派なミラネーゼでしょう。

DSC08811
( パガーノ地区の公園:Pagano と桜 )

ワグネル市場から10分ほど、ぶらぶら歩いてパガーノの公園に来ました。グゥイド・ベルガーニ公園:Parco Guido Vergani 、というのが名前のようです。夕暮れで茜色に染まる雲がきれいな日でした。4月末になれば、新緑がむんむんする風景となることでしょう。

パガーノ公園を突っ切り、シティライフ・ミラノの方に向かったあたりがブオナロッティ地区:Buonarotti 。やっぱり、高級マンション街です。ちょっと稼ぎの良い一家が、ゆったりと暮らしている場所だ、というオーラがいっぱいです。

別のブログでコメントしたユニークなスーパーマーケット、「イル・ヴィアッジャトール・ゴローゾ」:il Viaggiator Goloso、もこの地域にあります。「やっぱり、健康に良いもの、由来がしっかりしているものを食べたい」、というニーズが多いのでしょう。

DSC09180
( パガーノからブオナロッティにかけての高級マンション )

ぐるりと回ってブオナロッティ広場に来ました。メトロ1号線のブオナロッティ駅も広場の一画にあります。

DSC09236
( ブオナロッティ広場 )

広場を南下して5分くらい歩くと、スタート地点のワグネル駅に戻ります。

日本人観光客にとって、ミラノは長逗留する場所ではありません。ですから、その分、これから新体験ができる場所がいっぱい残っています。メディアの方々に先を越されないうちに、こういう場所までやってきて、自分だけのミラノの楽しみを、どんどん見つけてみましょう。もちろん、少しづつメディアに出ていますが、パリや京都レベルの比ではありません。

                                                     2018年5月記   了










  • ライブドアブログ