ゲチョという高級住宅街を歩く   2023年1月記

ビルバオのアバンド駅近くの観光案内所に寄ったら、英語版のゲチョ市:Getxo の観光案内図もありました。ビスカヤ橋は当然として、対岸のポルトガレーテ市もいっしょにしたイラスト式の地図で、ホテル、お店案内が載っています。スマホ情報でも同様の情報が得られます。

202209ゲチョ観光図
(ゲチョ:Getxo 観光案内図英語版)

日本でいうなら、芦屋とか田園調布の「お屋敷のある町の散策マップ」といった感じでしょう。地図上の①が海岸沿いのプロムナード(遊歩道)、①から②一帯が海辺の高級住宅街です。「知るとぞ知るお屋敷街」ではなく、ある程度知られた観光地のようです。

それでは、ビスカヤ橋あたりから街中を抜けてプロムナードに出てみましょう。海岸線に沿って、やや大回りにプロムナードだけをたどる方法もあります。
202209ゲチョ市内昼下がり (1)
(海岸より1歩入った場所を走る幹線道路。左の家並みが高級住宅街)

ビスカイバスも走っています。各路線1時間毎くらいですが、途中までは複数の系統が並行するので15分から30分おきくらいにバスが来ます。公共交通機関もきちんと整備するのは、欧州先進国共通の取り組みです。日本よりは確実に一歩先を行く施策だと思いました。

202209ゲチョ海岸の散歩道 (5)
(海辺の歩行者用プロムナード。背後がビスカヤ橋方面)

すがすがしい秋晴れのもと、歩くのも楽しいし、家並みも優れもので気分もよしです。
ただし、私の甲斐性では、ここには住めません。「ハアッ・・・・」

202209ゲチョ海岸の散歩道 (4)
(プロムナードからゲチョの高級住宅街と対岸のポルトガレーテ市街を望む)

ビスカヤやバスクの風景には、うねうねと続く緑の山並みが入ってくるので、日本人的には少しほっとします。バスク風景に親しみを感じるのは私だけなのでしょうか。

202209ゲチョ海岸の散歩道 (3)
(北上して超高級住宅が並ぶ一画を見る)

ビスカヤ橋から20分も歩くとゲチョ一番の豪壮な住宅地区が見えてきます。その先は、石灰石の岩がむき出しになった崖と緑地。崖を回って歩き続けると、ポルト・サーラ:Porto Zahra 地区を経て、アイセロータ:Aixerrota と呼ばれる風車のある公園につながります。
「いやー、スペインとは思えないデザインと緑あふれるお屋敷街ですねえ」
「観光客もほとんどいないし、静かで風光明媚。こんな場所があるんですねえ」
という感じです。

私のような異邦人が歩いていても、ジョギングなどをしている住人らしき人が怪しむ素振りはありません。知名度はイマイチながら観光地だからでしょう。

とにかく、平均的な日本人意識からかけ離れたゲチョの高級ムードを満喫しましょう。

続いての写真は、海岸通りと、超高級住宅街点景3点です。
202209ゲチョ海岸の散歩道 (2)
202209ゲチョ高級住宅街 (6)
202209ゲチョ高級住宅街 (2)
(高級住宅都市ゲチョの中でも高級なエリア風景)

このたびのゲチョ歩きの感想も「すごいですね」の一言に尽きました。