パリのマレ地区周辺2 新オペラ座   2022年5月記

あらためて、オペラ・バスチーユをじっくり見てみましょう。日本人のいう「新」オペラ座です。

このオペラは、数代前のミッテラン大統領のときに、パリ現代化プロジェクト政策のような一環として着工したので、それはそれは斬新なデザインを追求しています。周りのビルと全然調和しませんが、圧倒的な大きさがあるので、できてしまえばこっちのもの。オペラ劇場の建物として何の抵抗感もなく存在しています。
「オペラでも見る?モダンな出し物なら1万円ちょっとくらいの席でも十分楽しめるようだよ」
「いい、また今度にする」
マダム連は、あまり乗ってきません。観光地化された旧オペラの方が、パリ観光客にとっての「オペラ」なのかも知れません。
「裏の方にお化けだっているし、あっちの方が断然きらびやか」
「ファントーム・ドゥ・オペラのことですね」

バスチーユと工事中の新オペラ1988年8月
(バスチーユ広場越しにオペラ座の雄姿を遠望)

バスチーユ広場遠景0504 (4)
(向きを変えてバスチーユ広場とオペラ遠望)

遠目に見ていないでオペラの玄関くらいには入りましょう。公演日でなくとも、正面入口横の、お土産屋さんは開いています。でも、興味をそそる土産物はありませんでした。ちょっと残念です。

バスチーユ新オペラ0504 (1)
(オペラ前は、なんだかんだの工事中)

自分自身の老化が進まないうちに、1回くらいはオペラを見てみたいなというのが私のささやかな願望のひとつです。言葉なんか分からずとも、演技と音楽で筋書きが理解できる作品は、どれなのでしょうか。