パリの橋 1   橋の下と眺め      2021年3月記

古いシャンソンに「パリの橋の下で:Sous les ponts de Paris」という曲があります。

昼間はセーヌ川沿いに開けたパリの華やかな街並みを橋をくぐり抜けながら見ても、夜になると橋の下は格安のホテルになります、という意味の曲です。

たまに聞くと、なかなか味わいのある歌詞です。セーヌ川にいっぱい架かる橋のさまざまな姿を、少し悲しげに歌っているかのようです。

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( 今はなきノートルダムの尖塔越しにセーヌ川と橋を見る )

今ではセーヌ川に、パリ市内だけで30以上の橋がかかっています。運河にかかっている橋や高架橋もあります。パリのセーヌ川の橋は、どれひとつとして同じデザインの橋がないそうです。東京も、この発想を採り入れ、隅田川の橋のデザインはひとつずつ工夫を凝らすことにしたようです。

パリは「水辺の都市」ではないので、観光客で数日滞在しても、セーヌの橋なんか1回か2回しか渡らないでしょう。ましてや、都心部の橋をじっくり味わいながら歩いて渡ったり、セーヌ川クルーズ船から見上げるなんてことは、そうそう体験していないと思います。

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( パリ風のサンマルタン運河の「門」型歩道橋 )

そういうパリB級、C級の記憶としてセーヌ川の橋を有名なシャンソンを頭に響かせながら渡ったり、くぐったりしました。