ラグーザの橋3本を眺めた   2018年9月訪問

ラグーザの新市街とスーぺリオーレの間の深い谷をまたぐ橋を見てみました。ゆっくり目にラグーザ観光をしたので、余興みたいなものです。

201809ラグーザSPを南の橋より遠望
( ジョバンニ23世橋から眺めるスーペリオーレのドゥオーモ )

橋は3本あって、谷の下流側から、ジョバンニ23世橋、ベッキオ橋(古い橋)、ヌエボ橋(新しい橋)と呼ばれています。最初のジョバンニ23世橋は、アーチ型も格好よく、イブラやスーペリオーレ、新市街の眺めもよいので記憶に残っていますが、あとの2本は適当に渡っただけで、印象も希薄です。また、ヌエボ橋は通称で、正式にはペンナバリア議員先生橋と言うようです。どの橋も深い谷間をまたいでいるので、下を見ると吸い込まれそうな感じがしました。

201809ラグーザ新市街黄昏のG23世橋
( 黄昏時のジョバンニ23世橋。左がスーペリオーレ )

橋の昼と夕暮れ、夜の賑わいを、振り返るように思い出しています。

201809ラグーザ新市街とガンビーニ橋トローマ通橋
( 手前のベッキオ橋、奥のヌエボ橋 )

201809ラグーザ新市街GH橋夕方
( 夕暮れ迫るベッキオ橋とヌエボ橋 )

201809ラグーザSP新市街ヴェッキオ橋ローマ通橋
( オレンジ色の照明に照らされる橋2本 )

橋から新旧両市街を見渡すと、かなり急斜面にラグーザ市街が発達していることを実感しました。徒歩や馬車の時代だったら谷をまたいで行き来することも一苦労だったことでしょう。ですから、橋を架けられるようになってこそ新市街が発展したのだと思いました。

201809ラグーザベッキオ橋風景
( ベッキオ橋を渡る)

ベッキオ橋は、3本の橋のなかで一番古く、そして低く、のんびりしている橋です。夕暮れの明かりがポツポツと灯り始めるころ、市民たちが、ゆっくりと橋を歩いて行き来していました。

201809ラグーザ新市街ペンナバリア先生橋週末露天
( 週末のヌエボ橋は露天市と化して )

ラグーザの繁華街に一番近いヌエボ橋は目抜き通りであるローマ通りの一部です。土曜の夜は、路駐を一掃して、露天商が店を張っていました。観光客には縁遠い品ぞろえですが、地元市民にとっては、ひやかしながらのショッピングが楽しみな空間のようでした。

のんびり、ゆったり、ぺちゃくちゃと黄昏時のそぞろ歩きは、ヨーロッパ独特の雰囲気です。日本は気候が熱いせいか、すっかり暗くなってからのそぞろ歩きが良いようです。

2020年11月記                       了