アンコールトム北大門は、顔がぴくりかも           2019年10月訪問

アンコールトムは、正方形の形をした首都で、東西南北に門があります。

そのなかで、一番有名で人気があるのが南大門。その次に馴染みがあるのは、小回りコースでくぐる東側の勝利の門でしょう。

そして、北大門あたりになると、大回りコース:Grand circuit を選んで、初めて通ることになるので、人出もぐっと減ります。、そのため、門も苔むし、熱帯樹木がからみつきそうになっています。
1271Aトム北大門遠目1023
( アンコールトムの北大門を内側から見た全景 )

観光客がいっぱいの南大門と同じデザインのはずなのに、こちらは陰気で苔むしています。

「ようこそ、き・た・だ・い・も・ん、へ・・・・・。ひゅう、どろどろ」、という感じで、神様たちが鎮座しています。

1271Aトム北大門通行中1023
( 苔むして薄気味悪い北大門を内側から見る )
1271Aトム北大門塔アップ1023
( 門の真上の神の像3面 )

よく見ると、普通の神様なのですが、夜な夜な動きそうな気配を感じてしまいました。
「観光客も少ないし、ちょっとくらい、あたりを見回したって気づかれないもん!」と、神様がコケの下でほくそ笑んんでいました。

1272北大門外でプレアカーンへ1023
( アンコールトム北大門の外側と、ほとんど崩落した神々の像 )

こちらの欄干の乳海攪拌物語相当の神々の像は、ほとんど崩れています。
「ちょっとした距離の違いで、ミナミとキタでは、同んなじ門でも、こんなに雰囲気が違うんだ」と、考えてしまいました。観光客の気分なんて、移ろいやすいものです。余計に、夜な夜な動いても問題はないでしょう。

1270Aトム癩王テラス北大門への道
( アンコール北大門付近の大回りコースの道路風景 )

そんな雰囲気を感じながら森の中の道を、トゥクトゥクで走っていきます。写真では、森林浴っぽいイメージですが、とにかく暑いです。トゥクトゥクの上で風に吹かれるくらいがちょうどよい気分でした。

2020年2月記