アンコールワットの大回り小回り      2019年10月訪問


アンコールワット観光の計画を練っていると、しばしば「大回り:Grand circuit :グランド・サーキット」、「小回り:Small circuit :スモール・サーキット 」という言葉が出てきます。私も、実際に行こうと思うまで、このような言葉遣いのことは知りませんでした。

Aワット大小サーキット
( 紫ラインが小回り、赤ラインが大回りのアンコールワット遺跡めぐりコース地図 )
※チケットセンターにて入手の観光案内図より抜粋

体験者の方々にとっては何でもないことなのですが、一言で説明すると、

「アンコールワットは遺跡群なので、近場の遺跡だけを回るコースと、やや遠い遺跡だけを回るコースがあります」、です。

「大は小を兼ねる」ではなく、アンコールワットとバイヨン以外の遺跡見物は、大小で内容が違います。
「一般的に、こんな組み合わせで回ると、効率的で面白いよ」という代表的な2パターンを紹介している感じです。

個人旅行ならば、大小ごちゃごちゃに回ろうが、1カ所命で、朝から夕方まで見物していようが自由です。体験的な感想では、多くの人に言われるだけあって、なかなか考えられているコースだなと思いました。

アンコールワット遺跡見物を1泊2日くらいで済ます皆さまは小回りコースのみを見物することが一般的でしょう。2泊3日以上になると、大小両方のコースを回る場合が多くなるでしょう。
Aワットと空港図
( アンコールワット遺跡周辺の広域図 )
※チケットセンターにて入手の地図より抜粋

私は3泊4日したので、大小両方のコースを回り、さらに変則的にアンコールワットに3回目の入場もしました。けれども、遺跡にほとんど興味のない方、暑いのが苦手な方などは、小回りコースの一部を回るくらいでよいでしょう。どういう理由であっても、アンコールワット観光に来たならば、いわゆるアンコールワット、アンコールトムの南大門とバイヨンの3カ所が最低ラインだと思います。

復習を兼ねて、小回りコース、大回りコース上の主な遺跡名を列挙しておきます。

アンコールワット、南大門、アンコールトムのバイヨン、バプーオン、象のテラスは大小共通です。

小回り:Small circuit = バンテアイ・クデイ(寺)、タプローム(寺)、タケウ(寺)、プノンバケン(展望台)
1281Aトム象のテラス中央部上から西を見る1022
( 象のテラス上から見たスモールサーキット上の東大門へ伸びる道 )
1401タプローム東門前1022
( タプロームは密林の中の遺跡ムードで人気はトップ3内 )

大回り:Grand circuit = スラ・スラン(池)、プレループ(寺と展望台)、イースト・メボン(寺)、タソーム(寺)、ニャックポアン(水上寺院)、プレアカーン(寺)、癩王のテラス(道)。
1270Aトム癩王テラス北大門への道
( 大回りコースの道は、ぐっと観光客も減って静かな感じ )
1499スラスランの沐浴池付近1023 (2)
( スラスランの池を見ながら大回りコースのトゥクトゥクは走る )

「お寺ばっかり残っている1000年後の京都めぐりは、左京コース、右京コースの2つが代表的です」という感じですかね。

2019年12月記                             了