やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

2020年09月

ラグーザ・イブラのドゥオーモのハッピー・ウェディング

ラグーザ・イブラのドゥオーモのハッピー・ウェディング   2018年9月訪問


私がラグーザ・イブラのドゥオーモを見物した夕方は、ちょうど結婚式の最中でした。


世界遺産の美しい教会で結婚式を挙げられるなんて恵まれていますね。
観光客からも祝福されて、ほんとに素晴らしいひとときでしょう。まあ、多少、うるさくて見知らぬ人たちがうろうろしているのが玉に傷かも知れません。でも、世界中の人たちからお祝いしてもらっていると思えば良いではありませんか。

ラグーザイブラドゥの結婚式
( 神父と新郎新婦 )

素敵な結婚式風景と、着飾った参列者のうっとりするような姿を眼に焼き付けました。

ラグーザイブラDuomo結婚式時内陣Sep2018
( 遠目に結婚式進行を眺める )

式が終わったので、再度、祭壇の方へ近づいてみると、手入れも良く整えられた祭壇が荘厳な美しさを放って鎮座していました。カネもかかっていますが、その分、非日常的な空間を演出していることも確かです。

ラグーザイブラDuomo祭壇儀式仕様Sep2018
( お祝い風に飾られた祭壇 )
ラグーザイブラDuomo内部式の後Sep2018
( 壁飾りも上品できれいなドゥオーモの内部 )

人生の節目となる儀式なのですから、思いっきり背伸びした荘重な結婚式を選ぶか、普段着の人柄をしのばせるような控えめで奥行きのある式を好むからカップルそれぞれの趣向で決めればよいでしょう。

ラグーザドゥオーモ新郎新婦出迎え準備
(  ドゥオーモ前では新郎新婦を出迎える準備中 )

もうすぐ式が終わり、新郎新婦がドゥオーモ前の大階段に姿を現します。王族や豪族と同じく、大階段前にすくっと立つお二人の前に、いろいろな記念のイラストを見せる趣向のようです。晴れ着姿のお姉さんや子供たちが楽しそうにハートマークを書いたり、写真を広げたりしていました。

ラグーザイブラDuomo結婚式掲載用Sep2018
( 新郎新婦を囲んでお祝いムードはピーク )

薄暮のドゥオーモ前に新郎新婦が姿を現すと、みんなで思い思いに撮影タイムです。老いも若きも笑顔で結婚式に集まった喜びを表現。派手に着飾っていない方々が多い印象でしたが、若いお姉さんの服のセンスが良い感じ。映画ゴッドファーザーのような、飛び切りの晴れ姿ばかりの結婚式より、ずっと親しみのあるウェディング風景だったような気がしました。

あらためて、「ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」

2020年9月記                        了



ラグーザ・イブラのドゥオーモ正々堂々

ラグーザ・イブラのドゥオーモ正々堂々   2018年9月訪問

今回のシチリア島東部の旅の二大目的地のひとつであったラグーザ(Ragusa:ラグーサ)・イブラのドゥオーモを夕な朝なに間近に眺めました。東向きに建っているお堂なので、朝が順光、午後は逆行です。

ラグーザイブラDuomo予備Sep2018
( 広場の奥にイブラのドゥオーモが見えてきた )

地図を見ながら、ドゥオーモの建つ広場に近づいていくと、やや上の方に、少し、あっちの方を向いてそびえているドゥオーモが、でーんと視界に入ってきました。

「うーーーん」と、思わず唸ってしまいました。
「はるばる、遠くへ来たもんだ・・・・・・・」

ラグーザイブラドゥオ逆行
( 夕方のドゥオーモは影も濃く )

午後6時過ぎドゥオーモは、西日を斜め後ろにしているので、暗い影を落としていました。

ラグーザイブラDuomo夕暮れSep2018
( 夕暮れのドゥオーモを見上げる )

ドゥオーモは、ロザリオ・ガリアルディ(1698-1762)という建築家の設計です。この方は、近隣の諸都市でいくつもの教会を設計しています。すぐ近くのサン・ジュゼッペ教会やモディカのドゥオーモなどを私も見ましたが、どの教会も雰囲気が似ています。ラグーザやモディカ一帯が、ひとくくりにされて世界遺産に登録された背景もよく理解できました。

「なーるほど、1693年の大地震のあとで、一斉に似たような雰囲気の都市再建をしたからこその『ヴァル・ディ・ノートの後期バロッコの諸都市』なんだな」

ラグーザイブラのドゥオーモ遠景
( まぶしいくらいの朝のイブラのドゥオーモ広場 )

イブラのドゥオーモは、やや斜め方向に建っていることが特色です。真正面を向いた他の教会とは違った美しさが出ています。

「私は、ちょっと横向きがセクシーなのよ。そういう風に撮ってね」と、しなを作っているモデルさんに見たいな感じがしました。張りぼて状の3層の正面背後に、はにかむように半身を表しているクーポラが独特の雰囲気を醸し出していました。

翌朝、順光のドゥオーモ詣をしました。
ラグーザイブラDuomo順光Sep2018
( 朝日に輝くイブラのドゥオーモ正面 )
ラグーザイブラドゥオーモ朝のクーポラ他
( ドゥオーモの張りぼて正面と背後の塔)

朝9時前は、空気もすっきりしているので、ドゥオーモの姿もはっきりと映っていました。強い光に輝くベージュ色の街並みとドゥオーモの姿は、観光客の視線を惹きつけて止みません。

路地のあちこちから顔を出すドゥオーモの上半身から目が離せませんでした。

ラグーザイブラDuomoクーポラの見える道Sep2018
( ドゥオーモのクーポラを背後の路地から見る )

イブラの広めの路地からドゥオーモのクーポラを見上げる構図は、たくさんの人が投稿しています。空の青さを映してそびえる丸い塔の透き通るような感じが、とても魅力的です。振り向きざま、自分の真正面にクーポラが見えるとき、「あっ、ここがイブラの昔ながらの風景なんだな」という気分が湧いてきました。

ラグーザイブラドゥオーモの塔内見上げ
( 内側から見上げたドゥオーモ)

ちなみに、ドゥオーモの内部に入ってクーポラを見上げても、あんまり美しくありません。青空や夜のライトアップこそクーポラは魅力的な輝きを放つみたいです。

2020年9月記                       了


ラグーザ・イブラを横から眺めて

ラグーザ・イブラを横から眺めて   2018年9月訪問


世界遺産「ヴァル・ディ・ノートの後期バロックの街々」のひとつ、ラグーザ:Ragusa (ラグーサ)の観光の中心は、イブラ:Ibla と言われている地区です。二手に分かれた 旧市街のうち、古い部分の方です。新しい方は、スーペリオーレ:Superipore と呼ばれています。

ラグーザ観光では、ラクダの背中のようなコブ状の丘の上に、べったりくっつくように広がるイブラのベージュ色の市街地を散策するのが定番です。そして、ラクダの首の部分にあたる見晴らしのよい場所からイブラの全景を眺めると、最低限ラグーザ観光をしたことになるようです。所要時間は3時間程度です。

ラグーザSスカーレ下からイブラ展望Sep2018
( ラグーザ・イブラを眺めるときの典型的なアングル)

日帰り観光で、ラグーザやノートなどの世界遺産の諸都市をめぐる方々は、上の写真のようなパノラマ風景を堪能して帰ります。視界の斜め下に大きく広がるイブラの立体的で色合いの整った街並みは息をのむくらい美しいです。

このコースですと、残念ながら、イブラを横から見ることはかないません。夜景も楽しめません。それでも、イブラの美しいドゥオーモや広場を目にし、お土産屋やアイスクリーム屋さんをめぐるだけでも十分に楽しいと思います。

私のように、映画のロケ場面と同じ方向からイブラを眺めたいとか、路線バスに乗ったら、偶然にもイブラ市街を横から幾度も見られたなんていうのはマイナーなのです。

大多数の旅行記や、イブラ紹介文には載らない角度から、世界遺産の市街地風景を見てみました。ふたコブらくだを横から眺めた感じです。

ラグーザイブラ東イブレイ方向を対面からSep2018
( 遠目に見たラグーザ・イブラの市街側面 )

西に傾きかけた太陽に当たったイブラは、磨かれたように輝いていました。

201809夕方のラグーザイブラ南面 (2)
(  市内循環バスから見たイブラ市街と、くびれ部分 )
201809夕方のラグーザイブラ南面 (3)
( 市内循環バスから見えた夕方近くのイブラのドゥオーモ )

肉眼で見ると、意外と遠目にみている感じですが、ラクダのコブの上に建物がびっしり立っている様が瞬時に分かります。斜面から張り出すように立っている家々、丘のてっぺんにある大学の大きな建物、丘の中腹にひときわ高くそびえているドゥオーモなどが、立体的に並んでいました。市街地を取り囲む谷も深く、ごつごつしているので、余計に立体感あふれるイブラのパノラマです。

「けっこうV字形に切り込んでいる深い谷間なんだあ」と、私もちょっとびっくり。

「きれいな風景見たさに、あそこを行ったり来たりできるんだろうか」と、ちょっと不安になってしまいました。
結果論では、「できた」となりました。

次の日の朝も、谷の反対側に行ってみました。
201809朝のラグーザイブラ南面 (2)
( 朝ぼらけのイブラのドゥオーモの横顔 )
201809ラグーザイブラのドゥオーモ真横眺望
(ほぼ真横から見たラグーザ・イブラのドゥオーモ)

だんだんと太陽が高くなると、朝日を正面に浴びたイブラのドゥオーモが、にょきっと立っているような光景が目に入りました。日差しがあると、建物の明暗がくっきりする分、高低差を感じることができました。

201809ラグーザイブラ北面を遠望
( 別の市内バスに乗るとイブラの北面が遠目に見えた )

そのあとで乗った別系統の路線バスからは、イブラの反対側の斜面を眺めることができました。かなりの角度がある斜面の中腹に建っているイブラのドゥオーモは、どの方角から見ても目立つ存在でした。深い谷に取り囲まれて防御が固いイブラの立地が良くわかりました。

遠路はるばる旅をして、いろいろなラグーザの街並みを見られて良かったです。

2020年9月記


ラグーザとカオス・シチリア物語

ラグーザとカオス・シチリア物語    2018年9月訪問

私がシチリア島へ行きたいなと思ったきっかけは、映画「カオス・シチリア物語」に出てきた風景に感化されたからです。

カオスシチリア物語DVD
( 映画「カオス・シチリア物語」 )

この映画は1984年の作品です。監督はタヴィアーニ兄弟という方々。原作は、劇作家のルイジ・ピランデッロ(1867-1936)というイタリア人で、ノーベル文学賞も受けた文豪だそうです。自分の故郷、シチリア島のカオス村で見聞きした話を書いた作品がもとです。映画では、そのなかから4話をオムニバス形式で取り出し、前後に序章と終章をつけて合計6話の作品にしています。約3時間の長い作品ですので、じっくり、ゆっくり見るに限ります。

6話中、ラグーザ・イブラのドゥオーモが登場するのは、4番目の「かめ:甕」と終章です。馬車で街を通るときの背景として登場するほか、まどろむようなシチリアの街を俯瞰する場面でも、遠くからラグーザ・イブラを映した風景が出てきます。
カオスS物語ラグーザ かめ
( カオス・シチリア物語に登場したラグーザ・イブラのドゥオーモ )

私は、ドゥオーモの場面に、とても関心を惹かれました。真っ青な空と、濃い緑色をしたヤシの並木道の奥に威風堂々と鎮座する美しい教会の姿が脳裏に焼き付きました。ヨーロッパ風ではない俗と聖の不思議な組み合わせに惹かれました。

今から思い返すと、人生の喜怒哀楽や思うがままにならない日常生活と関係なく、富を吸い取ってたたずむ聖の姿を悲しげに対比させようとしていたのかも知れません。単に、シチリアの典型的な街中風景を見せようとしていた以上の雰囲気があるのは事実です。

そのため、今回のシチリア旅行では、イの一番にラグーザ・イブラのドゥオーモの姿を見に行こうと決めていました。

実際にドゥオーモの夕方近くの逆光姿を眼にしたときの感動は、言い尽くせないほどでした。
「これが、あの超然とした教会の実物かあ」と、5分くらいドゥオーモ広場に立って眺めていました。

ラグーザイブラドゥオ逆行
(  初めて見たときは逆光のラグーザ・イブラのドゥオーモ )

ラグーザは、いまや世界遺産の観光地です。ドゥオーモは、その主役のひとつなので、周囲の建物ともども美しく手入れされていました。まさに「見せたいように整えた観光名所」、「見たいと思っていた光景が展開する観光スポット」そのものでした。

ただ、惜しむらくは映画の時には生えていたヤシの並木が、ばっさりと抜かれていたことでした。跡地に背丈の低いソテツがしょぼしょぼと植えられて、少しがっかり。きっと、ヤシの大木があるとドゥオーモが見えないじゃないか、ということで抜かれたような感じを受けました。私にとっては、あのヤシの木こそ、生活実感から浮いたドゥオーモの姿をひょうひょうと示してくれる存在だったのにです。

カオス・シチリア物語は、そんなに、はやった映画ではなかったので、市当局にとっては、映画の一場面より、世界遺産目当てでやってくる大多数の観光客の視線こそ重要でしょう。

googlemapのストリート・ビューのおかげで、ヤシ並木がなくなっていることは分かっていたとはいえ、実際に来てみると、寂しいものでした。

この映画では、そのほかの有名観光地としてリパリ島も登場します。シチリア島旅行に興味がある方は、他の映画やTVドラマといっしょに、ぜひ、「カオス・シチリア物語」も入手したり、オンデマンドでご覧ください。あんまり売っていないし、DVDは高いので、なかなか手が出ないのが玉に傷でしょう。

2020年9月記                           了





富豪の館、ノートのニコラチ邸に入る

富豪の館、ノートのニコラチ館に入る   2018年9月訪問

つづいてドゥオーモ近くの1本入った道沿いにあるニコラチ館(Parazzo Nicolaci)という大邸宅を見学しました。

ニコラチ館は、通り沿いのバルコニー下に彫られた、たくさんの彫刻でも有名ですし、館の前の坂道で5月の第3週に開催される「インフィオラータ」(Infiorata )という、花を通りいっぱいに敷き詰めた祭典でも有名な場所です。インフィオラータの様子は、あちこちのブログに華やかな写真がいっぱい掲載されています。

ノートのニコラチ邸前から坂下201809
( ニコラチ館(右)と、インフィオラータ会場となる坂道)

お寺と役場と豪邸と客寄せの祭典会場が、ほぼ街の一角に集中しているのですから、ノートの都市規模が想像できますでしょう。何を見るにも、何をやるにも、ノートではヴィットリオ・エマヌエル2世通とドゥオーモこそが会場なのです。

多くの観光客は、ニコラチ館のバルコニー下にいっぱい彫ってある”持ち送り”と言われる彫刻のユニークな姿を見物し、館の中庭に入って写真を撮ると出ていってしまいました。表通りにもどって、アイスでも食べるようですし、バスの集合時刻も気にしなければなりません。

ノートのニコラチ邸パンフ201809
( ニコラチ館のパンフレット )

16 お決まり馬と人間Sep2018
( ニコラチ館のバルコニー下の彫刻見上げ )


17 ニコラチ宮中庭のヤシSep2018
(ニコラチ館の中庭から退散する観光客)

姿恰好から察するに、ドイツ人観光客も我らが同胞のニッポン人ともどもノートには長居できないようです。

「何たって、タオルミナから日帰りのバス・ツアーでシラクーザ、ノート、ラグーザ3都市めぐりをしているんだもん」
「ビーチに行かない日の、暇つぶしってとこかな」
「まあ、みんなが行くって言うんで、あたしも付いてきたんだけど」
って感じです。

それでも、バルに入り、土産物屋を冷やかして、いくばくかのお金をノートで使ってくれるのですから、ありがたや、ありがたや、なのでしょう。

私は、そこまで時間が押していなかったので、ニコラチ館にも入りました。入口付近の人混みの割には見学者が少ないので、手持無沙汰の受付のお姉さんも、にっこり。おまけに、有料の館内ガイドまで貸してくれました。

さあ、ゆっくり上の階の部屋の数々を見てみましょう。

18 ニコラチ宮大階段Sep2018
( 2階に上がるオモテの階段 )

ノートのニコラチ邸客間か201809
( かなり豪華な部屋が連なっている造り )

18世紀から19世紀を舞台にしたシチリア映画の富豪のお屋敷に出てくるような内装を感慨深げに見て回りました。当時は、部屋が直接、連続していて、いわゆる廊下がないのが普通のようでした。現代人から見ると、ご主人の寝室などの例外を除いてプライバシーもへったくれもない造りです。どうして部屋割りがこんな構造になったのか、生活の仕方が理解できていないので、ただただ見るだけです。
21 寝室の展示Sep2018
( 当主の寝室と再現されたベッド )

部屋には、往時の雰囲気を出すため、家具調度が少しばかり置いてありました。いまは、博物館なので生活の匂いは全くありません。
「こんなに、すっきりとした感じで日々過ごしていたとは思えないな」
「タバコ、ランプ、本、雑貨などが積み重なっていたり、使用人がお盆を捧げて行き来したり、客人がおしゃべりしていたりしていたんだろうな」
と、想像をめぐらしました。

寝室はきれいなのですが、「トイレはあったのか、それとも”おまる”を使ったのだろうか」などと想像してしまいました。洗面台もありません。

一番奥は広間でした。大きな部屋の壁面に、ダミーの窓が描かれていて開放感を醸し出しているようです。
写真のように、各種儀式はもちろん、講演会や表彰式などができるように椅子がたくさん置いてありました。
「もしかして、今晩、一般公開終了後に何かあるのかも」と、いう雰囲気でした。

22 ニコラチ宮大広間Sep2018
( 奥の広間と、行事用の椅子 )

広間からバルコニーへ出て外を見渡すと、市役所や町の彼方に広がる田園、その向こうに横たわる地中海が一望できました。のんびりとした眺めです。クルマの音も、観光客のおしゃべりも聞こえそうで聞こえませんでした。

23 大広間Noto展望Sep2018
( ニコラチ館の2階よりノート市役所、郊外風景を遠望 )

空や海の青と、田園の緑、そして後期バロッコの建物のベージュ色の3色が程よく調和したノート風景に、しばし見とれていました。

   了

ノート市役所も観光名所

ノート市役所も観光名所     2018年9月訪問

ノート市役所本館も、いまや立派な観光名所です。儀式の場という感じの建物でした。おひとりさま3ユーロ也を払って内部を見学しました。

ノート市役所は、ドゥオーモの対面にあります。お金持ちの邸宅を買い取って市役所にしたのだそうです。結果論ですが、市役所が一段低い場所にあるのは、やっぱりキリスト教の権威に勝てないというか、事を穏便に済ますための世俗の知恵でしょう。

ノート市庁舎旧館201809
( ノート市役所正面全景 )

多少くすんでいますが、立派な建造物です。

ノート市庁舎を斜め見201809
( ノート市役所を斜め前から見る )

道路目線から見ても、威風堂々の建築です。正面玄関前の階段は、日陰になると絶好のベンチ代わり。私も、写真を撮ってもらったあと、座って、ひといき入れていました。

ノートの市庁舎旧館ホール201809
( ノート市役所の儀式の間 )

中へ入ると、ホール兼儀式の間を見学できます。どういう市政が行なわれていたいるかは別として、風格ある空間でした。もう少しボロボロで、椅子や事務用品が置かれていて雑然としながらも活力がある部屋ではありません。見世物になると、小ぎれいになるのですが、死んだ空間になってしまいます。

ノート市庁舎背面201809
( ノート市役所背面と広場とバル )

建物の正面だけを取り巻く柱廊を回って背後の方に回りました。裏は、一段低くなった広場風の空間で、むかしは、馬でもつないでおいた場所のような気がしました。現代に例えれば、来庁者用駐車場です。そこにひっそりと店を構えるバルは常連客用で、たまに迷い込んでくる観光客の分だけ、もうけが上乗せみたいな経営ではないでしょうか。

とにかく、立派な市役所と儀式の間を見物できて良かったです。

2020年8月記        了

カテゴリー
  • ライブドアブログ