やまぶきシニアトラベラー

気まぐれシニア・トラベラーの旅。あの日から、いつか来る日まで、かつ、めぐりて、かつ、とどまる旅をします。

2018年10月

シクラメンテを買おうかな

シクラメンテを買おうかな      2018年9月  

( 新シチリア土産 )

シチリア島のお土産の定番と言ったら、食べ物かマヨルカ焼きです。

でも、たまには、目新しいものも見つけたいと思いました。シチリアにぞっこんの方が、ブログでシクラメンテ:Sicuramente、というTシャツ、カジュアル・バッグのお店を紹介していたことを思い出したので、さっそく入ってみました。創業20年くらいの、新進気鋭のカジュアル・ブティックで、シチリア島内限定のお店だそうです。

店名は、「シ・ク・ラ・メ・ン・テ」です。クリスマスのお花の”シクラメン”と間違えないようにしましょう。

お店はきれいだし、カジュアル衣料系なので、ちょっとくらいショッピングするのも悪くないと思います。写真は、トリナクリア・デザインのTシャツ、23ユーロです。

シクラメンテTシャツトリナクリア201809
( シクラメンテのメンズTシャツ )

シクラメンテタグのトリナクリア201809
( シクラメンテのロゴ )

色合いもデザインも普段着には十分です。

他の方のブログどおり、古いシチリア語の一句が書いてあるシャツもありました。面白い趣向だと思います。軽くて小さくたためるので、持ち帰りも便利。古いシチリア語なので、少し皮肉っぽい台詞が書いてあっても、日本では誰も分かりませんので、安心です。

シクラメンテNoto店内201809
( 古シチリア語ロゴのシャツと、品揃え )

レディースのシャツは、種類も色も豊富です。ただし、日本人だとびっくりするような露出度の高いデザインや、原色中心の色使いのものが多いので、本人の趣向を確かめてから買った方がいいと思います。

シクラメンテラグーザ店内と女性シャツ201809
( 後ろのラインナップが、レディースのシャツ )

バッグやエプロンなどもあり、20ユーロから60ユーロくらいが中心価格帯です。

玉に傷は、多くの商品が、Made in Italy、  Made in Sicilia でないこと。私のTシャツは、バングラデシュ製です。おそらく、パキスタン製、イエメン製などもあるでしょう。手頃な値段に抑えるためには仕方がないプロセスです。シチリア製の特別品は80ユーロとか100ユーロくらいするというようなことが、他の方のレポートに書いてあった記憶があります。

お好みで、一着か二着くらい買うのも損はないと思います。


( シクラメンテ3店舗紹介 )

シクラメンテのお店は、有名観光ポイントのそばにあります。websiteに当たれば店舗所在地はすぐに分かります。シチリア島内のみに10店舗しかありません。

私は、偶然にも、3店舗も見つけました。

ラグーザ店は、イブラのドゥオーモ広場にあります。

シクラメンテラグーザ店201809
( シクラメンテ、ラグーザ・イブラ: Sicuramente, Ragusa Ibla )

ノート店は、ドゥオーモからヴィットリオ・エマヌエーレ通りを劇場方向へ行った右手の、ちょっと引っ込んだ場所にあります。

シクラメンテNoto外観201809
( シクラメンテ、ノート:Sicuramente, Noto )

シラクーザ店は、オルティージャ島内のローマ通りのミネルバ広場との交差点付近にあります。

シクラメンテシラクーザ店201809
( シクラメンテ、シラクーザ・オルティージャ:Sicuramente, Ortigia, Siracusa )

いずれも、入口は地味ですが、店内は明るく清潔な雰囲気です。たいてい日曜日も営業、それも、夜10時くらいに閉店のようです。観光客を十二分に意識した、うれしい展開です。

きっと、「私だけの発見」を考えている方のプライドも満たすお土産候補だと感じました。


 2018年10月記                         了


ヴェルチェッリ通りのハイソな街角

ヴェルチェッリ通りのハイソな街角    2018年3月、9月訪問


ミラノの魅力は、いろいろなお店があること。そのお店のセンスのレベルが高いことだと思います。

ミラノの西の方、ドゥオーモから地下鉄1号線で5駅か6駅目の場所で降りると、それなりに裕福なミラネーゼたちの日常空間が広がっています。

ヴェルチェッリ通り:Corso Vercelli は、そんなハイソな雰囲気の通りであり、商店街のひとつです。
ガレッリアや、モンテ・ナポレオーネとは、趣きが違ったミラノを体験しました。

Cヴェルチェリバラッカ広場と市電12Sep2018
( マジェンタ通りの先、ヴェルチェッリ通り )

メトロのコンチリアツィオーネ駅:Conciliazione  で降り、南側の広場に向かって1分歩くと、バラッカ広場:Piazza Baracca という空間に出ます。市電12系統が走っている通りと直角に交わっているのが、今日の目的地ヴェルチェリ通り商店街です。

写真奥が、ヴェルチェッリ通り、手前方向がマジェンタ通り:Corso Magenta です。マジェンタ通りを引き返すこと3分くらいで、最後の晩餐のあるサンタ・マリア・デラ・グラーツェ教会の前に着きます。

そうなんです、ダ・ヴィンチ鑑賞にいらっしゃる、たくさんの善男善女のニッポン人の皆さまは、タッチの差で、ミラネーゼのハイセンスな日常空間に触れることなく、踵(きびす)を返してしまっています。

Cヴェルチェリ通標識Sep2018
( Corso Vercelli の銘板 )

ヴェルチェッリ通りは、東京で言うと、青山の骨董通りのような感じの雰囲気があります。高級な日常生活感があり、伝統的なビルの外観も視野に入る一方で、現代風のお洒落な商店が並んでいます。

Cヴェルチェリ商店街Sep2018
( 夕暮れ迫るヴェルチェッリ通り )

男の私は、センスの良いお店のディスプレイにため息をつきながら、見たり、入ったりしかできませんでした。ハイセンスなマダムや若い方が歩くと、もっと、エキサイティングなヴェルチェリめぐりをすることでしょう。

CヴェルチェリガレリアSCSep2018
( ブティックなど数種類のお店が入るガレリア・ディ・コルソ・ベルチェッリ )

Cヴェルチェリと右ベルフィオーレ通Sep2018
( 斜め右がベルフィオーレ通りの交差点 )

ヴェルチェッリ通りからワグネル広場へ通じるベルフィオーレ通り:Via Belfiore にも、さりげなくエレガントな雰囲気が漂っています。

CヴェルチェリパガーノとタワーSep2018
( ビルの谷間に、ザハ・ハディード・タワーとイゾザキ・タワーが見える )

Cヴェルチェリパガーノ付近公園晩夏Sep2018
( G.ヴェルガーニ公園の夏の終わり )

G.ヴェルガーニ公園の広々とした芝生と、木立の緑が目にしみます。3月下旬の、さくらの花も春を告げる歓びを表現しているようでした。そして、木立の背後に見え隠れする高層ビルの眺めこそ、現代のミラノを象徴するシーンのひとつだと思います。

Cヴェルチェリパガーノ付近公園早春201803
( ミラノざくら咲く、早春のG.ヴェルガーニ公園 )

けれども、こういう視点は、あんまり人気がないようです。

ルネサンス時代そのままのような街並みや美術館の数々こそイタリアだと思い込まされているとすれば、それは、とても視野がせまいイタリア感のような気がします。ルネサンスが、”ギリシャ、ローマ文化の『再生』”の名を語った社会の変革運動であったならば、変わることこそ、ルネサンスの本質だと感じます。


CヴェルチェリのCOINデパSep2018
( ヴェルチェッリ通のランドマーク的なデパート ”コイン” )

この界隈で、一番おおきなビルであるコイン:Coin という、ブティックがいっぱい入ったデパート横を通り抜けます。

Cヴェルチェリ西書店のFeltrenelliSep2018
( ミラノ最大級の書店のひとつ、ラ・フェルトネッリ )

十字路を挟んだ少し先にあるのが、大きな本屋さんラ・フェルトネッリ:La Feltonelliです。CD、DVD類もいっぱい並んでいます。

Cヴェルチェリ西端ピエモンテ広場201809
( ヴェルチェリ通りの西の端、ピエモンテ広場 )

はす向かいに大きな広場があります。たくさんの大通りが集まり、クルマの流れが絶えないピエモンテ広場:Piazza Piemonte です。住み心地の良さそうなマンションが広場を囲んでいっぱい建っています。

大通りから一歩入った場所で、こういうマンション暮らしをしたら、さぞ、快適そうだと、思わずぼーっとします。けれども、ときどき、エレベーターが故障したり、不可解な公共料金の請求がきたり、大家がいきなり家賃の改定を言ってきたりして、「オーラ・ラー」と、髪の毛をかきむしります。

旅の者として、適度に退散するのも、悪くない一手です。


                        2018年10月記                              了



すわって食べるスポンティーニへ

すわって食べるスポンティーニへ    2018年9月訪問


スポンティーニ:Spontini に初めて行ってみました。

私は、ピッツァが、あんまり好きではないので、有名店だと分かっていながら足が遠のいていたのです。
ですから、こっそり、ゆっくり入れそうなスポンティーニのマルゲラ店: Spontini, Marghera へ行きました。

「赤い看板が目印です」、と言いたいところですが、お隣のVodafoneも、同じ赤い看板ですので、言わないことにします。

マルゲラ通SPONTINI支店Sep2018
( スポンティーニ・マルゲラ店、Spontini, Marghera )

マルゲラ通りの、ワグネル広場寄りに店を構えています。奥行がかなりあります。昼休みもあり、午後3時から6時までは閉店です。websiteを見ると、四六時中、歩行者が絶えないドゥオーモ店は、昼もノンストップですが、他のお店は、土曜日を除いて昼休みがあります。

マルゲラ店は、持ち帰りと店内飲食の2通りがあります。午後1時半すぎに行ったときは、大半が店内飲食のお客で、持ち帰りを待っているのは2、3人でした。

メニューの表紙をまじまじと見たら、TOKYOとか、FUKUOKAの地名が、真ん中あたりに刷ってありました。スポンティーニも、イタリアブームの最後のころ、日本にも進出したと聞いていましたが、「やはり、本当だった」と、改めて感じました。

SPONTINI MAR Carte Sep2018
( マルゲラ店内とメニュー )

それより、まず、スポンティーニ風ピッツァを食べましょう。もっちりした厚みのあるピッツアで、8分の1カットが1人前です。味は、たしか5、6種類あったと思います。「大」とか、「1枚全部」という注文もできます。スポンティーニの細部については、みなさまの優れたレポートがあるはずですので、探してみてください。

それなりのお値段で、それなりにお腹が満たされます。軽めのランチには十分だと思いました。

IMG_3199
( 分厚くもっちりのスポンティーニのカット・ピザ。原宿店で後日撮影 )

私だって、いくらピッツァ好みではないとはいえ、8分の1カットくらい食べられます。ミラノでも、後日、お訪ねした原宿でも、おいしく食べました。


SPONTINI Harajyuku Sep2018
( スポンティーニ原宿店)

スポンティーニ原宿店は、ミラノの各店に比べると、華やかな感じで、日常生活のお店というより、お出かけしてきて入る店、というムードが漂っていました。お値段は、ミラノと日本でも、ほぼ同じ。日本経済の沈滞ぶりを、こういうところでも感じます。ピッツァは、原宿店は2種類のみです。やはり、日本では、数種類のピッツァを焼くだけの幅広い注文もないのでしょう。東京では、まだまだ特別な食べ物、という印象を強くしました。

マルゲラ通スポよりDeAn方向Sep2018
( スポンティーニ前からマルゲラ通り西側の眺め )

スポンティーニ・マルゲラ店の店内飲食システムは、ファストフード式ではありません。テーブルについてから注文し、食後、レジに伝票を持って行って支払う方式です。

15分ほどでピッツァを食べ終え、腹ごなしと、ジェラート(アイスクリーム)を食べるために、マルゲラ通を、さらに奥の方に進みました。


                                    2018年10月記                   了




ニッポン人なら一度はナブッコ詣で

ニッポン人なら一度はナブッコ詣で     2018年9月訪問


ミラノへいらっしゃる日本人観光客の間で知名度も高いレストラン、ナブッコ:Nabucco、へ私も行ってみました。

「ナブッコっていう、日本人観光客にかなり有名なレストランあるんだけど、どう?」
「ブレラは観光地だから高い。でも、有名だし、美味しい」
「じゃあ、行こう!」

BreraNABUCCO外観 Sep2018
( ナブッコの店先と、フィオーリ・キアーリ通り )

ナブッコは、ミラノで一番お洒落な場所だという評判の高いブレラ地区:Brera (または、ブレッラ)の、フィオーリ・キアーリ通り:Via Fiori Chiari にあります。最寄り駅は、ランツァ:Lanzaです。
「ええっ?」
「モンテ・ナポレオーネじゃないの?」
まあ、都心部なので、お好きなルートでやってくればいいのです。

フィオーリ・キアーリ通りは、年を追うごとに、洗練度に磨きがかかり、有名ブランド店なども出来ました。素敵なミラネーゼが歩いていたシックなオフィス街は、たくさんの観光客が行き来する、トレンディな雰囲気の小径に昇華しました。

路上の物売りなどは、観光地であることの証明です。

BreraNabucco付近Sep2018
( フィオーリ・キアーリ通り。奥の張り出しテントがナブッコ )

レストラン・ナブッコ:Nabuccoは、Via Fiori Chiari 10, 20121, Milano Brera です。
ブレラ通りから来る場合は、フィオーリ・キアーリ通りを左に曲がって3-4軒目です。


BreraNabucco前Sep2018
( レストラン・ナブッコ正面 )

有名店ですが、間口は、そんなに大きくありません。

でも、奥は深そうで、2階もあるそうです。私たちは、土曜の昼に予約なしで行ったにもかかわらず、店内の窓際席が取れました。

ちょっと遅めに行ったのが良かったようです。早飯の日本人とか、時間にうるさいドイツ人が、ちょうど席を立った後に入れたのかも知れません。こういう、小さなツキがあると、食事も美味しくなります。

BreraNABUCCO日本語メニュー有 Sep2018
( ナブッコの日本語併記メニュー )

うわさどおり、日本語併記のメニューもありました。訳語もうまく、活字もきれいで、品の良さを感じます。
利益率の高い、いや、当店おすすめの料理は、ナブッコ印が付いています。

釈迦に説法ですが、ナブッコは、スカラ座に縁の深い作曲家ベルディの出世作のオペラの題名。あらすじ等々はウィキペディアなどをみると、すぐにわかります。

BreraNABUCCOミラノサラミ 焼野菜Sep2018
( ロンバルディア風ハムサラミ盛り合わせ、焼き野菜の盛り合わせ )

ナブッコ印のハム、サラミの盛り合わせは、ロンバルディア風の美味しさが出た一品。このあたりから、正統派ツーリスト路線から、大きく脱線してしまいました。

「えーと、ミラノ初心者は、何を注文するのが王道でしたっけ」
「生ハム、 黄色いサフランのミラノ風リゾット、 オッソ・ブッコという牛の骨付き肉の煮込み、ミラノ風カツレツ、デザートにティラミス、じゃないの?」
「ブログとか、website のメニューを見て、マーク付きのを注文するのですね」

私たち、よく考えたら、ぜんぜんそういうの注文していませんでした。1人菜食主義者がいるので、スタッフと協議の結果、焼き野菜の盛り合わせ、きのこスパゲッティが、まず登場しました。

BreraNABUCCOきのこパスタSep2018
( きのこのスパゲッティ )

ナブッコの味付けは、伝統的なロンバルディア風なので、濃い目で重いです。軽め、あっさり系が好みの日本人には、合わないかも知れませんが、一度くらい、イタリアの中では、まずいという評判のロンバルディア料理の逸品を試すのは悪くないと思います。

BreraNABUCCOラム炙り Sep2018
( ラムのステーキ、ポテトのグリル添え )

肉も、ミラノ風牛カツ=コトレッタ・アラ・ミラネーゼ、の名声など、どこ吹く風で、ラムなどを注文して、十分に堪能しました。友人が頼んだラビオリも、味見すると、濃厚な風味で、とても美味しい一品でした。

たまに、悪評も書いてあるナブッコですが、体験する限りは、「有名観光地の美味しい有名料理店」との評判どおりであったと思います。

BreraNABUCCO Sbrisolonaスブリッゾローナ Sep2018
( スブリゾローナ:Sbrisolona、はカフェのお供として  )

デザートは、近くのジェラート(アイスクリーム)屋さんに行きたかったので、お料理の後は、カフェで締めくくり。すると、格式高く、甘いビスケットも出てきました。スブリゾローナという、割れやすいロンバルディア伝統のビスケットでした。

ピンキリまであるワイン代を別にすれば、ひとり30ユーロから50ユーロくらいのご予算を見込めばよいでしょう。まあ、顔見知りでもない限り、1品注文も避けた方が無難な格式のレストランでした。

ごちそうさま、さようなら。

                                    2018年10月記                    了


シチリアのシンボル、トリナクリアを探す

シチリアのシンボル、トリナクリアを探す   2018年9月訪問

( トリナクリアに魅入られて )

トリナクリア:Trinacria は、シチリアのシンボルであることを、3月の旅で知りました。ミラノのシチリア菓子チェーン店、ブッチリアの店先で、シュールな三本足マークに魅入られたのです。

「今さら、気づいたのかよお」という、シチリア・ファンの方の罵声が聞こえてきそうです。

ミラノのアブチリア店のトリナクリア201809
( ブッチリアのトリナクリアのマーク )

人の足だけが三本、巴(ともえ)のように、放射状に生えている構図は、ユニークであり、グロテスクでもあります。

普通の人間は、あるべきものがないのを見ると、魅入られるか、嫌悪感を感じるものですと、ある方に諭されたことがあります。ミロのヴィーナスなどは前者の代表でしょう。トリナクリアについても、私は、前者だったようです。

トリナクリアの、かわいくもあり、人を食ったようでもあり、不気味でもある三本足が、ずうっと、脳裏に焼きついています。

トリナクリア焼き1 Sep2018
( ちょっと不気味な、モノクロのトリナクリアとメドゥーサ )

皆様のブログや、観光案内で、しばしば登場するのは、トリナクリアの真ん中にメドゥーサ(メドゥーザ):Medusa という、女神の顔をくっつけた、トリナクリアです。

トリナクリア焼き2 Sep2018
 ( 典型的なトリナクリアとメドゥーサの組み合わせ )

これも、十分にシュールか、きもい、です。

各種解説によると、トリナクリアは、シチリア島の形の特色を成す3つの岬を表わし、メドゥーサは、かつてのシチリアの豊かさを表わしているようです。また、異説も、それなりにあるようです。

アカデミックなことはさておき、シチリア旅行では、いろいろなトリナクリアを探すことにしました。


( へびのメドゥーサは嫌い )

はっきり言って、ヘビの髪の毛をしたメドゥーサは、嫌いです。ヘビが嫌いだからです。

もちろん、ギリシャ神話上のメドゥーサは、ヘビの髪をして、目を合わす者を石に変えてしまう、恐ろしい女神であることは承知の上です。ヨーロッパ系の人たちは、子供の頃から、そういうメドゥーサ像を生活感覚で覚え込まされているので、そんなものかと思っているようです。

ラグーザトリクリア素焼き201809
( 怖そうな顔のヘビ髪のメドゥーサとトリナクリア )

シラクーザトリナクリアと島のマグネット201809
( かわいい感があっても、ヘビ髪のメドゥーサ付きトリナクリアのマグネット)

けれども、陽光がいっぱいで、食も豊かなシチリアのシンボルが、恐ろし気な女神というのも変な感じ。ギリシャ文明で、ヘビが医学のシンボルでもあったことを割り引いて考えても、女神さまから、にょろにょろ、はいい気がしません。

そういうことを感じた方は、他にもいらっしゃたらしいことも分かりました。

シチリア州旗にあしらわれたメドゥーサは、とても女神っぽくなっていました。

トリナクリアその2
( シチリア州旗に配されたメドゥーサとトリナクリア )

メドゥーサの髪の毛は、小麦の穂ですし、表情も穏やかです。にょろにょろ、はなくなった上、天使の羽根みたいなものも付いています。

しかし!
今度は、トリナクリアの足に、すね毛が生えてきて、シュール過ぎる艶めかしさとなりました。

それをトリミングしたデザインも見っけ。

トリナクリアその1
( すっきり足のトリナクリアで、ヘビ髪でないが能面のメドゥーサ )

今度は、メドゥーサが能面のようで、女神の魅力がそがれています。
また、足の向きも反転。

千差万別のトリナクリア、メドゥーサがあることも、現地ならではの体験でした。
最低限のポイントさえ押さえれば、あとは、お好きなデザインで、という、おおらかな雰囲気が読み取れた点は、大いに満足です。

シラクーザトリナクリア焼き物201809
( 刺青入りのトリナクリアと緑へび髪のメドゥーサ )

そして、私好みのトリナクリアとメドゥーサは、ないものかなあと思っていました。


( シクラメンテのトリナクリア )

私の求めるトリナクリア像に一番近かったのは、シクラメンテ:Sicuramente、というTシャツ、バック類を売っているお店で見つけた、モダンなトリナクリアでした。

シクラメンテTシャツトリナクリア201809
( シクラメンテのTシャツのトリナクリア )

ダンスをしているようなトリナクリアで、グロテスク感もなく、軽快な感じです。メドゥーサはいません。
モノトーンな色合いも、気に入りました。

シクラメンテは、ここ20年ばかりの間にシチリア島内で人気が出た、カジュアルなムードのブティックだそうです。”シチリア”、をキーワードにしているので、島外にお店はありません。その代わり、主要観光地の目立つ場所にお店を出しています。

シクラメンテシラクーザ店201809
( シクラメンテ:Sicuramente、シラクーザ・オルティージャ店 )

お店のロゴも、シンプルなトリナクリアで、とても印象的でした。

トリナクリア絵葉書201809
(  シクラメンテの記念カード(上段) )
トリナクリアModica土産店Sep2018
( ヘビのないトリナクリアの土産物店。モディカ市内)

お買い物といっしょにもらった、シクラメンテの記念カードも、あっさり系のトリナクリア・デザインで、私好みでした。下に写っている絵ハガキのトリナクリアは、州政府公認の図柄。ここには、ヘビはいません。

また、モディカのお土産屋さんの店頭にあったトリナクリアも、カラフルな足だけのデザイン。とっても嬉しい、トリナクリアやメドゥーサの図柄を目にすることができました。


こんなトリナクリアやメドゥーサが、これからも増えますように。

                                  2018年10月記                     了








中華街パオロ・サルピの穏やかな午後

中華街パオロ・サルピの穏やかな午後     2018年9月訪問

ミラノにも、ご多分にもれず、中華街があります。
イータリーで有名になってきたポルタ・ガリバルディ:Porta Garibaldi から西へ500メートルほど歩いたあたりから始まるパオロ・サルピ通り:Via Paolo Sarpi です。その付近の脇道も、ちょっと中華風です。

イータリー遠景に見るパオロサルピ入口Sep2018
( ポルタ・ガリバルディを後に西へ歩いた振り返り )

パオロサルピ通り標識201809
( パオロ・サルピ通とは中華街のこと )

ポルタ・ガリバルディの評判が悪いころ、パオロ・サルピの評判も悪いものでした。ここの中国人コロニーが嫌われ、しばしば警察沙汰になっていたので、「君子危うきに近寄らず」状態。米国のイタリア人街などの外国人街同じ歩みで、歴史は繰り返すを地で行く展開でした。

それから30年、足を向けたパオロ・サルピ通りも変わりつつあるようでした。

まず、通りがきれいです。

パオロサルピ中華街東端Sep2018
( パオロ・サルピ通りの昼下がり )

石畳の道の歩道には小さな植え込みが点々と作られ、ゴミもほとんど落ちていません。予想外の落ち着いた雰囲気に、一安心したことは言うまでもありません。

パオロサルピ通東向き201809
( パオロ・サルピ通りには落書きが多め )

それでも、小ぎれいな割に、建物はおろか、ショーウィンドーまで落書きが多いのは、ここの独特な立ち位置を物語っているのでしょうか。それとも、私の単なる偏見でしょうか。

そういうことに目をつぶれば、パオロ・サルピ通りは、ミラノ風中華街そのものでした。

パオロサルピ午後201809 (2)
( ミラノ風の建物と漢字の看板 )

パオロサルピ午後201809 (1)
( いかにも中華風は鳴りをひそめ )


パオロサルピ昼下がりSep2018
( どこまでも小ぎれいなパオロ・サルピ通り )

道行く人の半分以上は、ヨーロッパ系。のんびりお散歩か、中華街観光でそぞろ歩き、という感じです。
大きな声が飛び交うこともなく、静かな午後のひとときが、ゆったりと過ぎて行きました。

パオロサルピ和食店もSep2018
( 中華風以外の要素もちらほら。うどん店 )

食料品店には、和食材、韓国食材も置いてありました。よく見ると、うどん屋の看板もあります。けっこういける和食なのか、なんちゃって和食なのか、不明です。

どことなく感じる観光ムードと合わせると、表向きは、中華街というより、オリエンタル・バザール風を目指しているのかも知れません。

パオロサルピのレルボラリオ201809
( レルボラリオのパオロ・サルピ店 )

中国系に人気のレルボラリオの店もあり、外からの入り込み客が少なくないことを物語っています。

パオロサルピのアブッチリア201809
( ブッチリアのパオロ・サルピ店 )

同じく、中華街観光客もターゲットにしたようなシチリア菓子チェーン、ブッチリア:A'Vucciria の店も、何気なくあります。

土日の午後に行ったら、どんな感じなのでしょう。日本の中華街のように、原色の派手な漢字の看板ぎらぎらではないことは確かです。ミラノ風中華街のにぎわい体験は次のチャンスまで、お預けとなりました。

                              2018年10月 記                          了








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