プチトリアノンの愛の殿堂と展望台と洞窟にて     2019年4月訪問


離宮の建物を出て、広大なイギリス式庭園を歩き回ります。中途半端な広さではありません。

水の流れに沿って小径を進み、「愛の殿堂:Temple d'Amour = Temple of Love」という、丸い東屋を目指しました。離宮の建物から目に入るので、「次に目指すはここ」という気持ちになるのです。
VersaillesPetit Trianon422振り返り本館
( 「愛の殿堂」へ向かう小径からプチトリアノン本館を望む )

VersaillesPetit Trianon421愛の殿堂
VersaillesPetit Trianon421bTempleDamour
( 「愛の殿堂」に近づく )

愛の殿堂は、人工の小川の中洲に建っています。周囲からも丸見えです。もちろん、誰もいなければ、逢引きにはもってこいの優雅なムードが漂っています。

VersaillesPetit Trianon421cPontTempleDamour
( 小川の橋を渡って「愛の殿堂」へ入る )

そばに来ると、意外と大きな造りです。柱から柱へと、他愛もない、鬼ごっこができるくらいです。

VersaillesPetit Trianon423愛の殿堂内部キューピッド
( ギリシャ神殿風の「愛の殿堂」の内部 )

吹きさらしなので、寒い季節や雨の日は、二人だけで逢っても興ざめしそうです。

「愛の殿堂」の雰囲気を、みんなで確かめたら、再び緑の野原を彷徨します。遠目に、庭園の目玉「王妃の館」が見えています。ベルばら派の観光客は、もう興奮しっぱなし。足の疲れなど吹っ飛んだ様子で、小径をせかせかと進みました。
VersaillesPetit Trianon431遠くにアモー見えて
( 遠目に「王妃の館」を見て原っぱを歩く )

「ちょっと待った」、で人の気配のする方角に曲がり、早春の花を愛でながら奥を覗くと、庭園内の第3のポイントがありました。
VersaillesPetit Trianon428 (61)
( 中国風イギリス式庭園。Jardin Anglais-Chinoise )

大きめの池に沿って造られた人工の丘に建つ「ベルベデール:Le Belve*de*re 」こと、「展望台」と、人工の岩山の間に逢引きの窪みがある、「グロット:Grotte (洞窟)」です。 ( * e の上にアクセント記号あり)
VersaillesPetit Trianonベルベデーレと岩山密会場
( ベルベデール(右)と、洞窟のある岩山(左))

VersaillesPetit Trianon密会の洞窟
( 岩山近景 )

行きそびれましたが、もうひとつの岩の上に、通称「恋人たちの洞窟」と呼ばれる穴倉状の窪みがあるようです。
”プチトリアノン、急いては事を仕損じる” と、またまた、やってしまいました。

VersaillesPetit Trianon445ベルベデーレ内部見透かす
( ベルベデールの東屋の内部。入館不可 )

夏の夕暮れ、恋人と手をつないで、この東屋に入り、長いながあいキスのあと、二人で踊りましょう。月明かりに、ほのかに照らされた恋人の姿は、この世のものとは思えないくらい典雅でしょう。ずうっと、こんな時間が続きますように。私の足は輪を描き、腰は彼の腕の中に沈みます。

「コンコンコン・・・・」
「お客さま、閉門の時間ですよ」

「あっ、『王妃の劇場』を見に行くの忘れた」
「があーん。また、今度行くしかありませんね」

うっかりの多かったプチトリアノン観光でした。


2019年9月記                        了