ベラージョにてブタに真珠    2018年3月訪問

ミラノの北にあるコモ湖:Lago di Como は、ミラネーゼにもヨーロッパ人にも日本人にも人気のあるリゾート観光地です。

たくさんの日本人旅行者も、日帰りや1-2泊でコモの町を訪ね、自然美を愛で、湖畔に点在する豪華な別荘を見て感嘆の声をあげています。有名映画スターウォーズのロケ地の一つになった別荘にも行きたいでしょう。

そういうなかで、ベラージョ:Bellagio (ベッラージョ)は、「コモ湖の真珠」( perla di Como ) という呼び声も高い高級人気リゾートです。「人」という漢字の形をしたコモ湖の、ちょうど股座(またぐら)の先っぽにある小さな町です。

「私も、ベラージョに着くまで、そんな評判など全く知りませんでした。ブタに真珠です」
「そう、ここは真珠:la perla、なんです。きれいでしょ」
「清々しくて上品な町ですね」
「でしょう!!」
ってな感じです。

『どこでも、清楚で美しいものを真珠に例えるんだな』と、自問自答しながら湖畔を散歩しました。

3月末ともなると、夕方の陽ざしにも温かみが残るようになりますが、空気は、まだまだ冷たく、数少ない観光客は、コートの襟を立てて歩いています。

外レッコ奥ベラージョのコモ湖 (2)
( ベラージョの埠頭。右奥がコモ方向 )

外レッコ奥ベラージョ湖畔 (3)
( 早春のベラージョ港付近の広場 )

夏の写真を見ると、ヨーロッパ内外からやってくる観光客でいっぱいです。けれども、木々の芽も出ない3月の平日に、さむざむとした湖畔を歩いているのは、ブタに真珠状態の私とか、犬の散歩の町民くらい。テレビとか口コミの影響でしょうか、中国人の4-5人連れが数組いて、寒い中でもばっちり写真を撮りまくりです。けれども、ぶらぶら歩きはしないで、波止場の方へ行ってしまいました。

外レッコ奥ベラージョ街並み (2)
( 湖畔の遊歩道とバルのテラス )

温かみがあると言えばあるバルのテラスに、我らも腰掛けて、暖かいココアをゆっくりと飲みます。
やや、『武士は食わねど高楊枝』気分です。
『夏でも、バルのテラスの飲物の値段は同じなのだろうか』
まったく、ケチくさいことばかり思いつきます。

外レッコ奥ベラージョ街並み (1)
(  寒い季節は、大方のお店が休業 )


外レッコ奥ベラージョ坂道 (1)
( 急坂の両側にもお土産屋さんがいっぱい )

暖かい飲物で、気分も良くなったので、少しだけ坂道をぶーらぶら。
次回は、木々の葉っぱがそよぐ季節か、黄葉を見に来たいものです。


2019年2月記       了