中華街パオロ・サルピの穏やかな午後 2018年9月訪問
ミラノにも、ご多分にもれず、中華街があります。
イータリーで有名になってきたポルタ・ガリバルディ:Porta Garibaldi から西へ500メートルほど歩いたあたりから始まるパオロ・サルピ通り:Via Paolo Sarpi です。その付近の脇道も、ちょっと中華風です。
( ポルタ・ガリバルディを後に西へ歩いた振り返り )
( パオロ・サルピ通とは中華街のこと )
ポルタ・ガリバルディの評判が悪いころ、パオロ・サルピの評判も悪いものでした。ここの中国人コロニーが嫌われ、しばしば警察沙汰になっていたので、「君子危うきに近寄らず」状態。米国のイタリア人街などの外国人街と同じ歩みで、歴史は繰り返すを地で行く展開でした。
それから30年、足を向けたパオロ・サルピ通りも変わりつつあるようでした。
まず、通りがきれいです。
( パオロ・サルピ通りの昼下がり )
石畳の道の歩道には小さな植え込みが点々と作られ、ゴミもほとんど落ちていません。予想外の落ち着いた雰囲気に、一安心したことは言うまでもありません。
( パオロ・サルピ通りには落書きが多め )
それでも、小ぎれいな割に、建物はおろか、ショーウィンドーまで落書きが多いのは、ここの独特な立ち位置を物語っているのでしょうか。それとも、私の単なる偏見でしょうか。
そういうことに目をつぶれば、パオロ・サルピ通りは、ミラノ風中華街そのものでした。
( ミラノ風の建物と漢字の看板 )
( いかにも中華風は鳴りをひそめ )
( どこまでも小ぎれいなパオロ・サルピ通り )
道行く人の半分以上は、ヨーロッパ系。のんびりお散歩か、中華街観光でそぞろ歩き、という感じです。
大きな声が飛び交うこともなく、静かな午後のひとときが、ゆったりと過ぎて行きました。
( 中華風以外の要素もちらほら。うどん店 )
食料品店には、和食材、韓国食材も置いてありました。よく見ると、うどん屋の看板もあります。けっこういける和食なのか、なんちゃって和食なのか、不明です。
どことなく感じる観光ムードと合わせると、表向きは、中華街というより、オリエンタル・バザール風を目指しているのかも知れません。
( レルボラリオのパオロ・サルピ店 )
中国系に人気のレルボラリオの店もあり、外からの入り込み客が少なくないことを物語っています。
( ブッチリアのパオロ・サルピ店 )
同じく、中華街観光客もターゲットにしたようなシチリア菓子チェーン、ブッチリア:A'Vucciria の店も、何気なくあります。
土日の午後に行ったら、どんな感じなのでしょう。日本の中華街のように、原色の派手な漢字の看板ぎらぎらではないことは確かです。ミラノ風中華街のにぎわい体験は次のチャンスまで、お預けとなりました。
2018年10月記 了
ミラノにも、ご多分にもれず、中華街があります。
イータリーで有名になってきたポルタ・ガリバルディ:Porta Garibaldi から西へ500メートルほど歩いたあたりから始まるパオロ・サルピ通り:Via Paolo Sarpi です。その付近の脇道も、ちょっと中華風です。
( ポルタ・ガリバルディを後に西へ歩いた振り返り )
( パオロ・サルピ通とは中華街のこと )
ポルタ・ガリバルディの評判が悪いころ、パオロ・サルピの評判も悪いものでした。ここの中国人コロニーが嫌われ、しばしば警察沙汰になっていたので、「君子危うきに近寄らず」状態。米国のイタリア人街などの外国人街と同じ歩みで、歴史は繰り返すを地で行く展開でした。
それから30年、足を向けたパオロ・サルピ通りも変わりつつあるようでした。
まず、通りがきれいです。
( パオロ・サルピ通りの昼下がり )
石畳の道の歩道には小さな植え込みが点々と作られ、ゴミもほとんど落ちていません。予想外の落ち着いた雰囲気に、一安心したことは言うまでもありません。
( パオロ・サルピ通りには落書きが多め )
それでも、小ぎれいな割に、建物はおろか、ショーウィンドーまで落書きが多いのは、ここの独特な立ち位置を物語っているのでしょうか。それとも、私の単なる偏見でしょうか。
そういうことに目をつぶれば、パオロ・サルピ通りは、ミラノ風中華街そのものでした。
( ミラノ風の建物と漢字の看板 )
( いかにも中華風は鳴りをひそめ )
( どこまでも小ぎれいなパオロ・サルピ通り )
道行く人の半分以上は、ヨーロッパ系。のんびりお散歩か、中華街観光でそぞろ歩き、という感じです。
大きな声が飛び交うこともなく、静かな午後のひとときが、ゆったりと過ぎて行きました。
( 中華風以外の要素もちらほら。うどん店 )
食料品店には、和食材、韓国食材も置いてありました。よく見ると、うどん屋の看板もあります。けっこういける和食なのか、なんちゃって和食なのか、不明です。
どことなく感じる観光ムードと合わせると、表向きは、中華街というより、オリエンタル・バザール風を目指しているのかも知れません。
( レルボラリオのパオロ・サルピ店 )
中国系に人気のレルボラリオの店もあり、外からの入り込み客が少なくないことを物語っています。
( ブッチリアのパオロ・サルピ店 )
同じく、中華街観光客もターゲットにしたようなシチリア菓子チェーン、ブッチリア:A'Vucciria の店も、何気なくあります。
土日の午後に行ったら、どんな感じなのでしょう。日本の中華街のように、原色の派手な漢字の看板ぎらぎらではないことは確かです。ミラノ風中華街のにぎわい体験は次のチャンスまで、お預けとなりました。
2018年10月記 了